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2006年11月27日 (月)

ベルリンフィル1996/1997

ベルリンフィルの自主制作CDから
1996年12月のアバド指揮のモーツァルト、
行進曲K.249に続いてハフナー・セレナードK.250である。
速めのテンポでテキパキと鮮やかに
快調な流れ、音楽の展開は痛快!
いきいきとよく動き回って、さすがベルリンフィルというような
その完璧な仕上がりには、ただただ参りましたと脱帽。
恐ろしく細やかに描き出されたディテール。
しかしアバドの要求でベルリンフィルが巧ければ巧いほどに
モーツァルトの音楽が辛口に聞こえてしまうのは仕方ないことなのか。
音は美しく、透明感あふれる響き、間違いなく最上の響きである。
なのに、ちっとも心地よくない。楽しくない。
どちらかといえば、その徹底してコントロールされている音楽に
どこか息が詰まりそうな、この張り詰めた空気は独特の緊張感である。
このモーツァルトも微笑んでいない。
表情は引きつってしまっているような
そんな印象すらあるのだけれど。
方向性としては、アルノンクールのような
モーツァルトの音楽の中に厳しさや鋭さを求めた結果なのだろう。
完璧な演奏ほど、モーツァルトの作品では、陥りやすい。
表情をつければいいというものでもなく、だから難しい。

BPH 06 10

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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