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2006年11月10日 (金)

バイロイト音楽祭2005

20061110

バイロイト音楽祭のホームページより
舞台神聖祭典劇「パルジファル」第1幕の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

音で聞いているので、ブーレーズ指揮の「パルジファル」は、
それはそれは、この上なく素晴らしい演奏だが、
というのも、私がはじめて聞いた「パルジファル」も
ブーレーズ指揮のバイロイト1970のCDだったので
いつまでもブーレーズが基準となっていて、
ブーレーズで聞くときが一番落ち着くのである。
今日の演奏では、いわゆるブーレーズのイメージで
鋭く、どこまでも明瞭に音楽を解決していくブーレーズならではの感覚、
そして一方の今度はまさにワーグナーというべき、
たっぷりとした豊かな音響に包まれて、その心地よさといったら、
それは感動的な、この両者が共存する見事さといったら、
さすがにブーレーズならではの絶妙な「パルジファル」であり究極だ。
鋭く切り込んでいくところや速いテンポ設定で
無駄に動機を引きずらないというところに注目すれば
それはブーレーズ的ともいえるのかもしれないけれど、
響きとしてはよく鳴っているし、むしろそのメリハリに魅力があると
バイロイトのブーレーズがこれで聞き納めとなるならば、
それは残念で仕方ない。

一方で問題のシュリンゲンジーフの演出だが、
写真にもあるとおり、「ゴミの山」というような評価もあって、
混沌とした舞台は、ブーレーズの音楽とは非常に対称的である。
音楽が絶え間なく流れ続けるので、
ブーレーズは醜い舞台を完全に無視して、
一方的に音楽にひたすら集中しているというような
そんな評価もどこかで読んだような気もするのだが、
決してそんなことはないと私は思うのだけれど。
指揮者のところには舞台を映し出すモニターがあって、
それを見ながら、音楽の進行をコントロールしているのだが、
シュリンゲンジーフのような複雑な舞台セットでは、
舞台上の歌手に注意しなければ、きっと崩壊してしまう。
実際に第2幕の花園の場面では、
乙女たちの6重唱で困難を極めているそうな。
バイロイト音楽祭は、2006年の舞台写真については、
さらに詳しく内容を把握できる画像を発表しており、
それを見るとますますわからなくなるのだけれど、
また2006年の演奏についてのときにしよう。
しかしそれにしても、舞台のイメージと音とが、
これほどまで一致しないのも実に不思議である。

CDR245/246/247/248

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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