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2006年11月21日 (火)

NDR交響楽団2003/2004

ブーレーズ指揮の「パルジファル」を聞いてきたが、
その速度感においては、全く逆の演奏ともいえる
エッシェンバッハ指揮の「パルジファル」が聞きたくなって、
久々にハンブルクでのライブ盤を出してみた。
エッシェンバッハがバイロイトで指揮した
2000年の「パルジファル」は残念ながら存在しないが、
ハンブルクNDR交響楽団での2004年4月2日の演奏がある。
ブーレーズに慣れた耳で聞くと遅い!
ブーレーズの指揮では第3幕は64分台である。
それに対して、エッシェンバッハだと79分台。
その差15分。時間ですべてが計れるものでもないが。
ブーレーズの流れるような音楽からすると
エッシェンバッハでは、特に前半は止まっているよう。
ブーレーズの角のはっきりとした明確な響きからすると
エッシェンバッハは何という雄大さ。いや雄大さとも違う。
広がり。いや広がりでもない。表現が難しい。
でもひとついえることは、エッシェンバッハの目指す理想があって、
そこにまで響かせたい、遠く彼方に向かって音楽を伝えたいという
強い想いが込められており、入念に深く、音楽と向き合っている。
しかしそれにしても、さすがに遅すぎる。
特に前半の苦悩の音楽においては、
ひたすら明瞭に各動機を浮かび上がらせているブーレーズからすると
エッシェンバッハの指揮では、何がなんだか
わからなくなってしまっているところも少なくない。
でもそこから生み出されてくる音のひとつひとつ、
スローテンポによる音の連なり、その集中力といったら驚異的である。
エッシェンバッハのハンブルクにおける最後のシーズンで
イースターの時期に「パルジファル」を演奏会形式で取り上げたようで、
しかしすごい演奏を残してくれたものだ。
ここに参加している歌手陣も豪華で、
特にルネ・パーペのグルネマンツはやはり感動的!
ハンブルクNDR交響楽団の音も渋くて荘厳。
バイロイトの「パルジファル」とも少し違っているし、
ウィーンなどと比べたら、かなり違って、ドイツの響きである。
またフィラデルフィアで活躍中の最近のエッシェンバッハと比べると
響きがずいぶん異なっていて、それにも驚かされる。

ELS 04-518

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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