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2006年12月10日 (日)

第1471回N響定期公演

2002年10月のN響定期公演から
10月30日サントリーホールにおける
ウォルフガング・サヴァリッシュの指揮による演奏会。
前半がゲアハルト・オピッツのソロで
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。
そして後半がシューベルトのミサ曲第5番である。
渋いプログラムだが、何ともいえなく心に響いてくる。

オピッツのベートーヴェン!素晴らしい。さすがである。
しっかりとした重みのある響きで音楽に中身が詰まっていて、
音色も美しく、躍動感や迫力もみなぎって、これは名演だと思う。
かなり速いテンポで勢いがあり、しかし焦っている印象はなく、
熱情こもって弾きまくる部分と一方のロマンティックな抒情性とで
その対比が表現に幅を与えて、引き込まれてしまう。
第3楽章の決して止まらない推進力、パワーにも圧倒された。

そして後半のシューベルトのミサ曲は感動的である。
私はシューベルト好きなので、こういう作品はたまらないのだが、
サヴァリッシュの心のこもった表現、音楽の美しさに癒される。
最近はアルノンクールなどを中心にピリオド奏法による
シューベルトの交響曲やこれらの声楽作品も
ずいぶん聞く機会が増えてきているので、
挑戦的な姿勢に満ちているそれらの演奏に比べれば、
サヴァリッシュは長年続けてきたスタイルを貫いて、
特別なことは何もしていないのかもしれない。
しかしだからこそ、心に伝わるものもある。
サヴァリッシュの作品への深い愛情が、
音楽のすべてにおいて、感じられるのである。
関係ないけれど、年末の慌しいこの12月に
こういう声楽作品を聞いていると心が落ち着いてくる。

CDR252/253

「ウォルフガング・サヴァリッシュ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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