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2006年12月13日 (水)

ベルリンフィル2000/2001

ベルナルト・ハイティンクの指揮でシューマンとブラームス。
2001年6月7日の演奏会である。
先日も書いたが、私のお気に入りの音源で
とにかく感動的で何ともいえない充実感に満たされる。
中途半端な記憶なのだが、たしか?
クルト・ザンデルリンクの代役として
ハイティンクが急遽、登場したという話を聞いたような?
しかしそれにしては、あまりにも完成度が高いし、
ハイティンクとベルリンフィルの信頼関係もあるけれど、
ベルリンフィルのすごさには驚かされる。
冒頭のシューマン「マンフレッド」序曲から
ベルリンフィルの熱い演奏、集中力、緊張感、
メロディーに隠れそうな内面的な表現の深まり、
内側から押し出してくるような力強さ、心に訴えかけてくる。
各楽器がいきいきと演奏しており、
ハイティンクは自発性をどんどん引き出して、
そして音楽としては、しっかり引き締めて、
自在にコントロールしているのであり、
何という素晴らしさであろう。
ハイティンクの魅力がここにすべて詰まっている。

続いてシューマンのチェロ協奏曲。リン・ハレルのソロ。
ハレルがしなやかな音楽性で表現の幅が大きく、
音色の美しさよりもここでも力強さ、内面的な激しさを感じ、
この緊迫感のあるシューマン、他では絶対に聞けない。
言葉では表せないライブならではの凄まじい演奏である。
リン・ハレルのアナウンスの後、アンコールに
シューマンの「トロイメライ」をチェロの独奏で。

後半はブラームスの交響曲第2番。
ハイティンクのブラームスはいろいろな録音があるけれど、
ベルリンフィルで聞けるというのはやはり喜び。
ブラームスの交響曲第2番といえば、私にとっては、
やはり最高はカルロス・クライバーのウィーンフィル1988年。
クライバー・ファンの方でいろいろこだわりがあると思うけれど、
私はクライバーで一番好きなのが、そのブラームス第2番である。
今回のハイティンクの演奏は、それに匹敵する素晴らしさで、
私にとっては、なぜか異常に盛り上がってしまった。
でもハイティンクはクライバーとは少し違っており、
渋くって、スタンダードで、しかしそこに魅力がある。
ハイティンクならではの安定感、いぶし銀のような貫禄、
しかしその集中力はただ者ではなく、一気に聞かされてしまう。
普通のブラームスなのに、無敵にすごい演奏。
1990年以降、アルノンクールやノリントンは
古楽の発想に基づいて、画期的な手法を提示し、
私もまたそれを楽しみ、大好きなのだけど、
一方でこのハイティンクの演奏を聞いてしまうと
表面的な解釈法に何の意味があるのか?というような
そんなことまで考えさせられる、ハイティンクという指揮者は偉大だ。
現在ここまで聞かせられる指揮者はそうはいない。
ヘルベルト・ブロムシュテットも似ているような気がするのだけど。

CDR254/255

「ベルナルト・ハイティンク」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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