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2006年12月 3日 (日)

フィラデルフィア2005/2006

フィラデルフィア管弦楽団のダウンロード・サービスを利用して、
配信されているライブ音源を編集してCD化。
http://www.philorch.org
2005/2006シーズンのエッシェンバッハの指揮による
ベートーヴェンの交響曲全曲演奏から今日は第7番と第8番。
配信されている音源は第7番が2006年3月14日、
第8番が2006年4月22日の演奏である。

今回も明るい音色で第7番ではゆったりと穏やかな印象だ。
伴奏パートがよく聞こえてきたり、面白い響かせ方、
斬新な解釈というほどでもないけれど、
よく考え抜かれた音作りですっかり引き込まれる。
でもそれらがひとり歩きして、勝手に主張することはないし、
どちらかといえば普遍的な傾向で、全体像においては、
そういう響きも聞こえてくるという程度。
画期的なものを目指しているのではなく、
第7というあの感動的な音楽でその喜びを分かち合おう!
というような、むしろ親しみをいだかせる演奏だ。
音構造を明確に響かせたいという意図があるのか、
すっきりと見通しのいい鳴らし方で、
いつも鳴らしっぷりのいいエッシェンバッハからすると
今回はずいぶん抑制がきいているのだが、
終楽章の後半に向かうにつれ、一気に高揚して、
激しく盛り上がるフィナーレには興奮した。
ここばかりは、こんなにも凄い演奏には出会ったことがない。
それまでがずっと穏やかに来ているだけに、
その爆発の効果といったら、驚異的である。

第8番は先日の「田園」に続いて、
フィラデルフィアの美音がよくいかされた演奏だと思う。
細かい理由を考える必要もなく、
このエッシェンバッハの演奏、私は好きだ。
作品そのものの透明感をいかしつつ、
内から噴出してくるエネルギー、その躍動感は見事で、
こちらも音楽を共有できる喜びは素晴らしい!
3月14日の第7番の前半プログラムも第8番だが、
この4月22日の公演では、第8番の後に
マーラーの「大地の歌」が演奏されたはずで
エッシェンバッハの「大地の歌」もぜひ聞いてみたいのだけど。
第8番が収録されているということは、
「大地の歌」も録音が存在するのか?
当初の発表では、バリトンがトマス・ハンプソンで
するとレコード会社との権利の問題も発生するのか?
レコード化や配信は無理なのか?非常に気になる。
エッシェンバッハはこの2005/2006シーズンで
ベートーヴェン以外の作品でメインとして取り上げたのは、
マーラーの交響曲第6番、「大地の歌」、
ブルックナーの第6番、サン・サーンスの「オルガン付」である。
マーラーの第6番に続いて、サン・サーンスはCDが出るようで、
ブルックナーの第6番や「大地の歌」は
ダウンロード・サービスの方に期待してしまう。
次回はいよいよ最後で第9だ。

CDR250

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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