« バイロイト音楽祭1955 | トップページ | バイロイト音楽祭1955 »

2006年12月25日 (月)

バイロイト音楽祭2006

夜はFMで「バイロイト音楽祭2006」の放送を聞いている。
初日は「ラインの黄金」で終わりが早いので、
ゲストが登場して、対談である。出演者は
江川紹子(ジャーナリスト)
広渡勲(昭和音楽大学教授)
舩木篤也(音楽評論家)

その中で「ニーベルングの指環」の演出(衣装)に関して、
江川紹子さんからの素朴な質問。
ブリュンヒルデが「ワルキューレ」第3幕第3場の炎の山で眠りにつくシーン
「ワルキューレ」の終わりでは、真紅の衣装だったのに、
「ジークフリート」第3幕第3場でジークフリートが迎えに行くシーンでは、
オレンジ色の衣装に変わっているのが不思議であるって。
舩木篤也さんは、放送なので突っ込みをいれるのは控えて、
「時間がたっていますから」と簡単に話をそらしたが、
「ならば色あせているはず」と反論して、
バイロイト音楽祭が公開している画像で確認したが、
「時間の経過で色あせている」という印象もなくはないが、
この辺は難しく考える必要はないのでは。

20061225a  20061225b_1

バイロイト音楽祭のホームページより
ブリュンヒルデ役のリンダ・ワトソン
http://www.bayreuther-festspiele.de/

色の変化には、演出上の意図があると思う。
私は舞台を見ているわけではないので、本当のところはわからないけれど、
「ワルキューレ」では、ブリュンヒルデは9人のワルキューレの一員であり、
神々に属しているわけだが、ウォータンにそむいた罪で、神としての地位を失う。
よって次に登場する「ジークフリート」の第3幕では、
ブリュンヒルデではただの人間の女性である。
画像の通り、表情にも大きな違いがあり、
「ワルキューレ」では、まさに戦場を駆け巡る戦士。
「ジークフリート」では、ジークフリートへの愛に目覚めるまるで少女のような表情。
その辺のブリュンヒルデの心理状態なども色に反映されていると思う。
「ワルキューレ」では、ウォータンの真意を悟り、強い意志で行動して、
ワルキューレの戦士としての性格を真紅の衣装で表現。
それに対して「ジークフリート」では、オレンジ色の衣装に変わり、
印象も和らいで、模様も入っているようだが、コントラストを出していると思う。
現実的には、「いつ着替えたの?」「誰が着替えさせたの?」…
という問題もあるが、そういうのはくだらない疑問であり、
むしろ演出家の意図を汲み取ろうとすることの方が大切。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« バイロイト音楽祭1955 | トップページ | バイロイト音楽祭1955 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/13207196

この記事へのトラックバック一覧です: バイロイト音楽祭2006:

« バイロイト音楽祭1955 | トップページ | バイロイト音楽祭1955 »