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2006年12月31日 (日)

ピエール・ローラン・エマール

モーツァルト生誕250年で盛り上がった2006年だが、
今年はシューマン・イヤー(没後150年)でもあり、
締めくくりのディスクとして、エマールのシューマンを聞くことにした。
2006年5月ウィーン・コンツェルトハウスでのライブ録音で
交響的練習曲と謝肉祭が収録されている。
まず音が美しく、作品がシューマンだと、
いつも以上に暖かみのある音色のようにも感じられて、
シューマンを弾いちゃったら、エマールも普通の人?
というような印象、それを歓迎したい気持ちと
同時に現代音楽でスタートしたエマールがどこへ向かうのか?
正直なところ、戸惑いもなくはない。
しかし交響的練習曲では、精妙に響きをコントロールして、
過剰に情熱的な盛り上がりをみせる演奏が多い中で、
エマールは最後まで冷静さを失わず
とことん端整な仕上がりにまとめていくところ、
この辺はエマールならではのシューマン像を感じて、私は大満足。
謝肉祭でも、ますますエマールの存在からかけ離れていくような
そういう作品であり、しかし圧倒的な鮮やかさと高速運動の快感、
この辺は極めてデジタルな印象もあり、楽しめる。
エマールだからこそのシューマンというものを堪能した。
ちょっと違う路線に行っちゃって驚きもあるが、
シューマンの作品としては、ユニークな部分もあるし、
結果的には、私は非常に喜んで聞かせてもらっている。
しかしエマールには、あんまり普通の人にはなってほしくないし、
また来年は、何か画期的な挑戦に取り組んでほしいものだ。

Warner Classics 2564 63426-2

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