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2007年1月 8日 (月)

バイロイト音楽祭1980

ピエール・ブーレーズ指揮の「ニーベルングの指環」
今日は楽劇「ジークフリート」である。
図面を描きつつ、一気に全3幕を聞いた。
ブーレーズの「ジークフリート」は昔からよく聞いているので、
だからかもしれないけれど、私にとっては、
ブーレーズはそれほど特別な解釈をしているという印象はなくて、
全体に引き締まって、快調に流れてはいるけれど、
このバランス感覚や響きは極めて合理的であり、素晴らしいと思う。
「ジークフリート」は室内楽的な緻密さで
主導動機も複雑に編みこまれているけれど、
ブーレーズの精妙な扱いは、究極の域に達していると思う。
第2幕の森の場面での響きの美しさ(小鳥の歌など)、
その一方で皮肉も込められているミーメに関連するコミカルな動機、
ここでの鮮やかな変化は最高の仕上がりで聞かされてしまう。
ミーメがすごくいい!当時の歌手のことはあまりわからないが、
ハインツ・ツェドニクという人がミーメを演じている。
そして第3幕は、とにかくひたすら感動的。
第3場でジークフリートとブリュンヒルデが出会い、
ふたりの心の繊細なうつろいが、
ブーレーズの精妙な表現で輝いて聞こえてくる。
尋常でない透明感の中で、あらゆる困難を乗り越え、
ふたりの愛の力強さが表現される後半の盛り上がり、
音楽の流れを維持しつつものびやかに歌われて、
圧倒的な集中力と緊張感である。すごい!

PHILIPS 475 7960

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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