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2007年2月12日 (月)

デーヴィッド・ジンマン

ジンマンとチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団による
マーラーの交響曲全集がスタート!
交響曲第1番「巨人」の登場である。
ちょっと期待しすぎたか?
楽しみに聞いてみたのだが、意外と普通。
ベートーヴェンとシューマンであれほどに鮮烈な印象なのに
R.シュトラウスでは中途半端な仕上がりに終わってしまったけれど、
マーラーはそんな感じにならないといいのだが。
しかしまだはじまったばかりである。これからに期待。

ジンマンのアプローチは、後期ロマン派には向かないのか?
ここでの「巨人」も評判ほどでもないと思う。
というのもピリオド的な発想では、すでにノリントンが先を走っているし、
結果的に仕上がりはそういう方向性ではないし、
爽やかな響きのマーラーという点では、
別にこの演奏が初めてというわけではなく、
例えばずいぶん昔にドホナーニ盤が登場したときだって、
あまりの清々しさに心地よく幸福を感じたものだ。
ジンマンの今回のマーラーには、特別な新しさというものは感じない。

でもジンマンだからという先入観はもたずに
普通の気持ちで「巨人」という交響曲を聞くならば
ジンマンの音楽作りは非常に丁寧だし、
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団も音が美しく、
それこそディテールにいたるまでスッキリ聞かせて、
バランス感覚も冴え渡り、見事な演奏である。
しかしそれにしてもちょっと押しが弱いのか?
私はマーラーだからといって、濃厚で情熱的で、
そういうコテコテの演奏ばかりを聞いているわけではないのだが、
でもやはり「巨人」には、爽やかな風の中にも
香り立つようなロマンティックな情景が描かれていてほしいものである。

最後に「花の章」が収録されていて、
こちらはライバルが少ないということもあるけれど、
この一枚の中では、最も素晴らしい時間であったと思う。
私はそれほど「花の章」は聞いていないのだが、
今まで聞いてきた中では、最も音楽が心に響いてきた。
早速、次の「復活」の発売が予定されているようで、
そちらはもっと思い切ったことをやってくれるといいのだが。
普通の「復活」になっちゃって、終わらないでほしい。
ジンマンのマーラーはこれから熱心に聞いていきたいと思う。

RCA 82876 87156 2

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