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2007年4月 6日 (金)

ゲオルグ・ショルティ 3

ショルティのマーラー交響曲全集から
今日は交響曲第3番(1982年11月の録音)。
第1楽章から壮絶な迫力だ。
このリアルな感触といったらすごい。
録音の素晴らしさもあると思うが、
まさにショルティ&シカゴという独特の厳しさ。
驚異的な鋭さでショルティは決して勢いを緩めず、
ゆとりや幸福感で音楽が停滞することを嫌ったのか、
圧倒されたこともあるし、前半で叩きのめされた。
自然描写の美しさに逃げ込まない、
徹底して攻めの姿勢によるマーラー表現である。
というのは第1楽章における印象。

第2楽章以降はどうしたのだろう?
って思ってしまうほどのあまりの美しさに陶酔。
対称的な要素をより際立たせ、
マーラーの音楽におけるそうした折衷的な様式を
浮かび上がらせるところにショルティの意図があるのか?
しかし立体的な構築やクリアな響きによって、
音楽の鮮やかさは、進むにつれ純度を高めていくし、
やはりショルティの辛口な姿勢は基本である。
合唱の加わる第5楽章など、きびきびとした動きで鮮烈。
第6楽章も独特であり、穏やかな中に現れる清らかさと
ショルティならではの力強い推進力が交錯する。
ちょっと印象としては、どちらをとるか?なりきれなかった
というところにショルティらしさを感じるのだけれど、
オーケストラのこの巧さについては究極的だし、
ショルティ時代のシカゴ交響楽団の頂点を示す演奏であると思う。

DECCA 430 804-2

「ゲオルグ・ショルティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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