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2007年4月 4日 (水)

ブレンデル BBC1968-2001

BBCが収録したブレンデルのライブ集。
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による変奏曲(2001.5.30)
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(1968.5.13)
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲(1990.3.25)
ブゾーニ:エレジー第3番「わが魂は汝に望みを託す」
ブゾーニ:エレジー第6番「できごと」(1997.10.22)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番(1992.11.26)

2001年のディアベッリの主題による変奏曲がついに出た!
2001年10月29日サントリーホールで
このときはブレンデルの70歳を祝う記念ツアーだったのだが、
そこで演奏されたのが「ディアベッリの主題による変奏曲」。
細部にまで実に豊かな表情であり、それは楽しくって、
あんなに素晴らしい演奏はそうは聞けない!
ザルツブルクとか、その前後のライブが放送されないかと
待っていたのだが、残念ながらFMには登場せず、
しかしBBCが収録してくれていた。ロンドンでのライブ。
それが今回、ブレンデル自らのチョイスによってCD化された。
私にとっては、最高の喜び。これは宝である。
ブレンデルのディアベッリ変奏曲はそれ以前にも数種あり、
もちろんそれぞれが最高の名演なのだけど、
この2001年はちょっと違って、ニュアンスの多様さ
余裕の中に自由な発想や思い切った試みを盛り込んで、
そういう多彩な輝きでブレンデルの芸術が完成されていく
その巨大な感動空間を目の当たりにして、
本当に偉大な演奏なのである。
実演に立ち会ったという思い入れもあるのだが、
この時期のブレンデルのディアベッリ変奏曲は格別。

後半の演奏。1968年というのはやはりショパンであった。
60年代のブレンデルは、ポロネーズなどを弾いていたのだが、
その後、現在にまで、ショパンは全く取り上げなくなってしまった。
でもこうして聞けるとすごくいいのだけど…
かなりまじめにしっかりと弾いている印象はあるが、
かえってそれが美しく、清潔感のある響き。
装飾音の扱いはモーツァルトに近いのか?
ころころと軽やかに動き回る。

メンデルスゾーンも勢いがあり、
ライブならではの迫力なのではないかと
当時の「変奏曲集」と聞き比べてみないとわからないが、
こんなに緊張感がみなぎっていたか?って、
思った以上に激しい演奏である。
そしてブゾーニのエレジーは最高!
ブレンデルも正式には録音していないし、
この時期、シューマンの幻想曲とセットで
取り上げていたような気がするのだが、
これが聞けるのもライブならでは。
最後がベートーヴェンのソナタで締めくくりであり、
バーミンガムでのライブということだが、
音質も素晴らしく、演奏もますます表情豊か。

PHILIPS 475 8322

「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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