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2007年4月30日 (月)

私が聞いた今年の名盤2007

今月はすごいのに出会えた。
ティーレマンのブラームス。最高だ。
そしてブレンデルの2001年ライブは私にとっては宝物。

《交響曲》
◎ブラームス 交響曲第1番~ティーレマン指揮ミュンヘンフィル
◎ブラームス 交響曲第4番~ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団

○マーラー 交響曲第4番~マーツァル指揮チェコフィル
○マーラー 交響曲第6番~エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団


《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2007~メータ指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
今のところなし

《室内楽》
◎マーラー ピアノ四重奏曲~クリストフ・エッシェンバッハ

《器楽曲》
◎ベートーヴェン ディアベッリの主題による変奏曲
  ~アルフレッド・ブレンデル(2001年5月30日ライブ)


《歌劇》
今のところなし

《声楽曲》
今のところなし

《ライブ盤》
今のところなし

は特に大切に感じられる名盤です)

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マリインスキー劇場2003/2004

マリインスキー劇場管弦楽団のアムステルダム公演で
指揮はもちろんワレリー・ゲルギエフである。
2003年9月13日アムステルダム・コンセルトヘボウから
ヨーロッパ全域に生中継されたもので
このときは日本においても生放送してくれた。
プロコフィエフ没後50年記念ということで
オール・プロコフィエフによるプログラム。
古典交響曲にはじまり、バレエ組曲「道化師」
後半は交響曲第7番である。
古典交響曲のあたりでは、意外に穏やかで
表情豊かに明るく優しく歌っていくので、
デュトワとかのシャープな演奏の方が好きかな?
なんて思っていたのだが、しかし!
聞けば聞くほどはまってしまう、そこはゲルギエフである。
この描きこみの密度の高さはさすがだ。
バレエ組曲「道化師」という作品は、
これ以外では聞いたことがないが、素晴らしい作品で
ゲルギエフも絶好調で派手な色合いが炸裂する。
そして交響曲第7番。本当に名曲である。大好きだ。
ここでのゲルギエフは、しなやかな動きを大切にして
オーケストラを自在に操り、濃厚な表現もくどくなく、
でもこの躍動する運動、大きな起伏、放出されるエネルギー、
やはりゲルギエフ・ワールドである。快感!

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「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月29日 (日)

おしゃれイズム 黒川紀章

「おしゃれイズム」に黒川紀章が登場。
驚いた。すごい生活をしている。
赤坂でマンション暮らしというのは知っていたが、
ロンドン、サンクトペテルブルク、ロサンゼルス、…
世界中に家があって、クルーザー、ヘリコプター、自家用機、…
建築家でここまでになれるのか!
ちょっとスケールが違う。
世界で活躍する建築家は他にもいるけれど、
これは本当にスケールが違う。
上を目指そう!こういうふうにならなければ。
別に贅沢な暮らしをしたいわけではないし、
地位や名声に欲が深いわけでもないのだが、
黒川さんの、建築に限らず、あらゆることに対して、
自分の理想が明確であって、それらを確実に実現し、
そのための環境が完璧に整っているということ、
そこは衝撃であった。しかし住んでいる世界が違う…

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2007年4月28日 (土)

ロストロポーヴィチ 死去

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチが亡くなったそうだ。
今年は80歳の記念の年という話題の一方で
去年あたりから演奏会をキャンセルしている
また最近も入院中というニュースを聞いていたので、
あまりよくないのかも?という心配をしていたのだが、
悲しい結果になってしまって、残念である。
ごく最近のことはわからないが、
ほんの数年前にもチェリストの活動を続けていたし、
その響きは人の心を動かし、表面的ではない
何か深いところに伝わる大きさがあったと思う。
同時に指揮者としての活動が非常に重要になっていたが、
チャイコフスキー、ショスタコーヴィチそしてプロコフィエフと
世界から求められる偉大な存在であった。
近年のロンドン交響楽団とのライブ盤で
ショスタコーヴィチの交響曲(5,8,11)など
重要な録音で私も大切に聞いてきた。
一方で70年代にベルリンフィルで録音された
チャイコフスキーのバレエ音楽(DG)なども名盤だ。
ロストロポーヴィチの思い出を振り返りつつ、
いろいろな録音を改めて聞いていきたいと思う。

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2007年4月27日 (金)

設計レポート~住宅A

20070427

今週は毎日何かあって、現場に通っているが、
最後残っていたリビングの巨大なサッシュが、
昨日取り付けられて、それに関係してくる
外壁の納まりを朝から打ち合わせ。
明日の朝もその仕上がり具合を確認しに行く約束で
電気工事も入るようなので、
一つ追加で頼みたいことがあって、相談に行く。
天気もいいので、外にいる方が気持ちいい。

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2007年4月26日 (木)

クリスティアン・ティーレマン

ティーレマンがミュンヘンフィルを指揮した最新盤で
ベートーヴェンの「エグモント」序曲
ブラームスの交響曲第1番という2005年6月のライブ録音。
ティーレマンがどんな指揮をするのか?
というのはだいたい予想して聞きはじめるのだけど、
しかし実際に聞くとそれがさらにすごくって、
わかってはいても、いつも圧倒されるのには驚きである。
今回も冒頭の「エグモント」序曲からすごかった。
金管が吼えていて、音は伸ばせるだけ伸ばし、引っ張る。
ティーレマンはきれいな音を出そうという気がないらしい。
ザラザラとした感触、色を消して、とにかく渋い音。
でもそれがいい。はまる。これはたまらない。
しかし弦楽器が入ってきたとたん、今度は響きが美しい。
この落差は何?やられた。もうティーレマンにはかなわない。
続くブラームスの素晴らしさといったら、言葉を失った。
淡々と開始するようで、いきなり気合が入りだし、
感情を込めて、大げさに歌い出して、
力を入れるかと思うと、一気に脱力、
オーケストラを走らせたり、止めたり、もうやりたい放題。
しかしそれにこちらは、いちいち踊らされて一喜一憂。
でもこのドキドキするような展開、
ひたすら劇的な効果を狙うようなブラームスにただただ感動。
短調から長調に場面転換するようなところで
パッと明るくなって、そこに色が加わるような
こういう演出の巧さは、ティーレマンならではである。
伴奏パートが必要以上に聞こえてくるというのも特徴的だ。
背後の響きに重量感を与えて、意識的に表に引き出している。
こういうのって、どちらかというと古臭いような印象もあるのだけれど、
ティーレマン独特のスタイルは、さすがに慣れ親しんでいるし、
そういうのを期待してしまっている段階で
完全にティーレマンの術中にはまっているわけで。
フィナーレのもったいぶった感じ、異常な雄大さには参った!
まだ先のことはわからないが、私にとって、
どうも今年の最高の一枚はこれになるのではないかと…

DG 00289 477 6404

「クリスティアン・ティーレマン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月25日 (水)

今日は外出の一日

午前中、工務店で打ち合わせがあり、
その前に住宅Aの現場によって、
雨が降っていたので、あまり動き回らなかったが、
ちょうど材料が納品になって、確認をして。
工務店に打ち合わせに行って、食事をして、
午後一番で新しく頼まれた住宅の外装工事の現場を確認。
この仕事は、工務店に紹介して、私が直接どうこうではないが、
とはいっても、いったん関わったからには、
間に入っていろいろすることもあるし、
工事も見に行ったりはしようと思っている。
悪くなっているところを補修して、
基本的には、外観をきれいにして、イメージアップである。
その後、工務店で取ってもらった材料サンプルを持って、
住宅Aのお施主の仮住まいを訪ね、打ち合わせ。
夕方、戻ってきた。早速打ち合わせ結果をFAXして連絡。

夜は昨日に続いて、マッケラス指揮ベルリンフィルを聞いている。
すでに書いたとおり、素晴らしい名演だ。

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2007年4月24日 (火)

ベルリンフィル2003/2004

チャールズ・マッケラスの指揮による演奏会。
2004年1月22日ベルリン・フィルハーモニー
ヤナーチェクの「嫉妬」という珍しい作品にはじまり、
この作品は歌劇「イエヌーファ」導入曲の第1稿ということだ。
そして内田光子の独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲K.482
後半はマッケラスならではの選曲であり、
ドヴォルザークの交響的変奏曲、
そして再びヤナーチェクでシンフォニエッタ。
本当に素晴らしいコンサートで引き込まれる。
最強のベルリンフィルなのだが、ちょっといつもとは違っていて、
それはチャールズ・マッケラスが指揮しているということ
ドヴォルザーク、ヤナーチェクというチェコ・プログラムであるということ
こういう作品でのマッケラスの存在感はさすがであり、
ベルリンフィルの演奏はいうまでもなく、
そして内田光子が登場するという
まさに三拍子揃っているとはこのことだ。
内田光子によるモーツァルトのピアノ協奏曲は完璧である。
何から何まで、そのすべてが魅力的であり大好きだ。
徹底してコントロールされているような精妙な表現、
しかしそれは自然な表情と愛情のこもった微笑みに満ちていて、
こういうモーツァルトは内田光子にしかできないのである。
マッケラスのヤナーチェクが特別であること、それは有名だが、
シンフォニエッタは大好きなのでずいぶん聞いているけれど、
でもやはりマッケラスの演奏は、さらに上を行く見事さであり、
ドヴォルザークもヤナーチェクも輝かしい音色で
しなやかな動きや軽やかさ、明るい色彩感、
こういうベルリンフィルの音を聞けるのも珍しくて
本当に貴重な録音で私のお気に入りである。

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2007年4月23日 (月)

現場まわりと掘出し物

朝から住宅Aの現場に行って、
内装の仕上げ納まりをすべて打ち合わせ。
あっという間にお昼になってしまった。

その後、横浜へ出て、来月提案することになっている
マンションのエントランスホールの改修計画に関して
工務店さんを現場に案内して、いろいろ細かく確認。
オートロック内側の内装をイメージチェンジで
若い人が中心の住民に合わせて、明るく心地よい空間に。

工務店の社長とは現場で別れ、歩いて関内方面へ。
レコード店でまずは新譜を購入。
バレンボイムのマーラー、ティーレマンのブラームス。
そしてちょっと遅くなってしまったが先月の新譜で
ラトルのドイツ・レクイエムとアンスネスのシューベルト。

横浜へ戻ってきて、西口のいつものレコード店に行くと
掘出し物セール(50%OFF)をやっていたのであさってみる。
発見!ヒュー・ウルフ指揮フランクフルト放送交響楽団
これはヘッセン放送の自主制作盤で値段が高かった。
聞きたかったのだが、高いので何となく後回しになっていたもの。
残り物だと思うので、種類は揃っていなかったが、
幻想交響曲の一枚とハイドン&ショスタコーヴィチ。
そしてジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団の
ブルックナーの交響曲第3番(SACD)を発見!
他にもシューベルト(1,3,7)があったが、そちらは持っているので、
ノットは残念ながらブルックナーのみ。
これらは普段は、ちょっと高いのだが、
今日は半額である!いい買い物をした。
順番に聞いていきたいと思う。

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2007年4月22日 (日)

シューベルトの歌曲 1

以前からシューベルトの歌曲が大好きで
でも先日、リポヴシェクとルプーによる
ザルツブルク音楽祭での録音を久々に聞いて、
改めてますます、毎日聞かずにはいられない
最近はまってしまっているのである。
これまではただ好きで聞いてきたのだが、
楽譜を手に入れて、ピアノ部分を自分で弾いてみて、
ここでもう一歩より理解を深めたいと
少しずつ進めていきたい。
最初は一番好きな作品で「夜と夢 D.827」。
それに1999年のザルツブルクでルプーも弾いていた
「ガニュメート D.544」「出会いと別れ D.767」
やはり実際、弾いてみるとわかること。
ルプーは本当にすごい。緩急強弱の絶妙なコントロール。
昔から有名だけど、シューベルトはやはりルプーである!
細やかな表情の処理、なんと見事なことか。
このニュアンスは、ルプーだからこそだ。

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2007年4月21日 (土)

今日の晩御飯は

アボガドがあったので、冷製パスタを作ることに。
「アボガドとトマトの魚貝冷製パスタ」
少し前にあらかじめ、アスパラと魚介類などを湯通しして、
ニンニク、オリーブオイル、塩、コショウをベースにした
ソースの中に漬け込んで、冷蔵庫に入れておく。
ズルイ方法だけど、隠し味にしょうゆを少々。
生のトマトに塩、コショウ、オリーブオイル、ニンニクで
トマトを崩さない程度にトマトソースを作り、
サイコロに切ったアボガドを加えて、
やはり冷蔵庫で冷やしておく。休憩。
具は両親と私で三人前である。
でも結構具沢山だった。

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お腹もすいてきて、よい時間になったので、
パスタを茹で、水で締めて、冷製パスタにする。
あとは冷蔵庫から具を出して、混ぜるだけ。
おいしかった。かなり満足。

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明日は私の誕生日で今日は前夜祭。
歳は考えたくない…

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2007年4月20日 (金)

ザルツブルク音楽祭1999

ザルツブルク音楽祭1999で行われた
マリアナ・リポヴシェクの歌曲リサイタル。
1999年8月18日ザルツブルク祝祭小劇場
シューベルト、マルタン、R.シュトラウスの歌曲。
ここでピアノ伴奏を務めているのがラドゥ・ルプーである。
こんなに素晴らしいのは聞いたことがない。絶品。
ルプーのピアノは独特で、微妙な揺らぎ、濃淡、
白黒そしてグレーを自由自在に操り、これは感動する。
伴奏という点では、どうなのかわからない。
こんなにも変化に富み、豊かな表情があっていいのか?
歌曲の伴奏で有名なピアニストというと
グレイアム・ジョンソン、ヘルムート・ドイッチュにはじまり、
マルコム・マルティノー、ウォルフラム・リーガー、
ユストゥス・ツァイエン、ジュリアス・ドレーク、
エリック・シュナイダー、ゲロルト・フーバーなど
私はすごく好きなので、いつも大注目しているのだが、
でもルプーが創りだす歌の世界は、全く別のもの。
ルプーのマルタンというのも珍しいが、聞きものである。
「イェーダーマン」からの6つのモノローグ。
管弦楽伴奏でよく演奏されるけれど、名曲だ。
ルプーで聞くと、ピアノ伴奏というのがまた何とも魅力的。
そして後半のR.シュトラウスは文句なしの美しさ。
色彩あふれ、輝きに満ちて、夢のような心地よさ。
2曲目の「万霊節」で会場の客が思わず、
小さく拍手を贈っているのだけれど、
その気持ちはよくわかる、うっとり!

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「ラドゥ・ルプー」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月19日 (木)

設計レポート~住宅A

20070419

今週は電気や水道やいろいろな工事が入っているので
打ち合わせをして、工事をして、位置を確認して、
という感じで、毎日現場に顔を出している。
昨日、一昨日は寒かった。雨は降るし。
長時間現場にいると体が冷えてしまって、
戻ってきても頭がキリキリするみたいな、元気が出ないし。
現場をウロウロしていると微妙に雨に濡れていて、
そのままにしているのもよくないのだ。
今日は晴れて、少し暖かい。
明るくなって、まわりを見渡すと
隣の公園の桜もついこの前まで咲いていたのに
もうすっかり葉に包まれて、鮮やかな緑色をしていた。

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2007年4月18日 (水)

ワレリー・ゲルギエフ

今年に入って、ゲルギエフの指揮するチャイコフスキー
交響曲第3番をウィーンフィルとN響の録音で聞いたのだが、
得意のチャイコフスキーということもあって、
他にもライブ録音は非常に多く、私もいろいろ集めている。
第4番はウィーンフィルとの2004年11月の来日公演、
同じく10月のロッテルダムフィルとのライブ、
第5番も2000年10月のベルリンフィル、
2004年11月のウィーンフィル定期演奏会と多数ある。
「悲愴」はCDだとマリインスキー劇場、ウィーンフィルと
2種類も出ているのだが、残念ながら放送録音はなし。
今日はCDで第4番を聞いている。ウィーンフィルの演奏。
買ってきたときにも感じたのだが、これはどうも、
残念ながら録音がいまひとつな気がする。
迫力はあるのだけれど、音が美しくない。
美しくなかったら、ウィーンフィルではないのである。
生々しいリアルな感覚は魅力かもしれないが、
音が鮮明でないし、すると弦楽器の細かな動きが輝かず、
木管の独奏も表情に乏しく、金管の音色も濁って聞こえるという…
そのうちゆっくり聞き返したいと思っているのだが、
NHKが放送したサントリーホールからの生中継の方が
断然素晴らしかった気がする(2004年11月21日)。
CDに関しては、第4番と同時に発売された
「悲愴」の方が圧倒的名演である。
ウィーンフィルの美しい響きがより効果的に聞こえてくる。

PHILIPS 475 6316

「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月17日 (火)

アルフレッド・ブレンデル 4

近年のブレンデルはモーツァルトのピアノソナタをよく取り上げて
録音もいろいろ出しているのだけれど、以前はそうでもなくて、
ネヴィル・マリナーとのピアノ協奏曲全集があるのに
なんでソナタは弾かないの?というのがあったのだが、
そういう中、1982年のイ短調K.310 と1984年のハ短調K.457という
短調のソナタを組み合わせたCDは聞くことができたのである。
これが本当に素晴らしい演奏で、さすがにブレンデルならではという
両方とも短調というので、モノトーンな印象もあるのだが、
ブレンデルは爽やかに弾いているようで、
実に細やかな表現を可能とし、まさに光と影の美しさ。
ある程度の重みがあって、しっかりとした響きではあるけれど、
リズムはいきいきと歯切れよく、ブレンデルの世界である。
最近の10年ぐらいで録音されたソナタや協奏曲では、
ブレンデルはさらに軽やかさが加わり、
ますます透明感のあるモーツァルトになっていると思うのだが、
80年代前半のしっかり一音一音を鳴らすブレンデルも
深みある充実の音楽に感動するのである。

PHILIPS 412 525-2

「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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設計レポート~住宅A

20070417

今日は朝から電気工事の打ち合わせで
配線経路やスイッチの位置など
決まったところから工事がはじまっているが、
2階から順番に下りてきて、お昼に一度戻って、
午後また現場に行って、すべて決まったら15時半。
寒かった。夕方は再び雨になってしまって。
ずっと寒いところにいるとそれだけで疲労がたまって、
頭がキリキリするようだった。

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2007年4月16日 (月)

セルジュ・チェリビダッケ 19

チェリビダッケのブルックナーも最後の一枚。
ミュンヘンフィルとのミサ曲第3番である。
1990年3月6,9日のライブ録音。

ブルックナーのミサ曲はそんなにいつも聞いている作品ではないし、
実際に少し久しぶりのような気もするのだけれど、
チェリビダッケの指揮で聞くと別な作品のようで驚かされる。
というのは、例によって恐ろしく遅いテンポ、
普通の演奏よりも20分ほど長くて77分である。
しかしだからといって、緊張感が失われることはないし、
無意味な巨大な響きを追求しているのではなく、
むしろ隅々にまで徹底された究極の美しさ。
あくまでも厳粛に清らかな流れの中にある透明な響き。
こういう空間を創造できてしまうことに
チェリビダッケという指揮者は本当に不思議な存在だ。
これだけの雄大な世界観を提示しながらも
バランスが崩れることはないし、調和が保たれる。
細部はひたすら明確に一点の曇りなく、
膨張している感覚はなくって、中心が存在しているのだ。
それは宗教作品ゆえにのことである。
自分の存在を消し去ろうとしているような。
チェリビダッケの指揮でブルックナーを聞いていると
この独特の音楽展開が、自分のためにあるのではなくて
ただひたすら純粋に音楽があるべき形に表現されること
それだけを願っているような、そういう想いが
音から伝わってくるような気がする。
後半に向かって、静寂に包まれていくところ、
特に感動的である。静けさの中にこそ大切なものが感じられた。

EMI 5 56702 2

「セルジュ・チェリビダッケ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月15日 (日)

ゲオルグ・ショルティ 4

ショルティのマーラー交響曲全集から
今日は交響曲第4番(1983年4月の録音)。
以前にも書いたが、私がはじめて買った第4番というのが、
このショルティ&シカゴのディスクなのである。
もう20年も前になるのだ。この月日の流れは恐ろしい。
今日は全集の中の一枚で聞いているが、
すごく久しぶりに聞いて、やはりショルティである。
最初の出だしは、ゆったりと穏やかなのだが、
どんどん勢いに乗って、相変わらずの辛口。
でもこの演奏は、評判どおり、名演であると思う。
ラトルやハイティンクのまさに天国的な広がりを知っていると
ショルティはシャープで鋭く、ぐいぐい押していく感じだが、
全体のバランスはこれほど見事なのもないし、
歌に流されないショルティのまじめな音楽がよく出ている。
きびきびと動き回り、テキパキ処理していく感じは独特。
最晩年のショルティがもし録音していたら、
一体どんな仕上がりになったであろうか?
もっと優しい表情を盛り込んで、角の取れた歌い方をしていたか?
でもショルティは最後まで若々しく、いきいきと張り切っていたので、
決して老いずに爽やかに元気な音楽を貫いたか?
聞いてみたかった。この演奏はまさしく
全盛期のショルティ&シカゴであると思う。

DECCA 430 804-2

「ゲオルグ・ショルティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月14日 (土)

ベームのモーツァルト 7

カール・ベーム指揮ベルリンフィルによる交響曲全集から
ついに最後の一枚。後期の三大交響曲。
第39番K.543、第40番K.550、第41番K.551「ジュピター」。
モーツァルトといえばこれ!という有名な演奏である。
改めて書くまでもなく、しかし聞くとやはり、なんと感動的なのだろう!
速くもなく、遅くもなく、まあ今の感覚からすると
比較的ゆったりしている印象はあるのだが、
しかし全盛期のベームによる引き締まった全く隙のない完璧な音楽。
ト短調の第40番など、あまりにも有名すぎて、
かえって普段聞くこともないのだが、
心から深い感動で満たされて、なんという見事さ。
そして「ジュピター」がまたさらに圧倒的な荘厳の響き。
現在、あらゆる「ジュピター」の名演が存在しているが、
このベームの演奏は、長い年月、歴史を超えて、
まさに王者の存在感。恐るべき緊迫感、厳しい造形により、
モーツァルトの最も偉大な芸術を最高の輝きで築き上げる。
この「ジュピター」は、ちょっと他では聞くことはできないだろう。

DG 00289 477 6134

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2007年4月13日 (金)

バイロイト音楽祭2006

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バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第4場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

第4場は第2場と同じ山頂の場面。
ここでも色彩が美しい。
今週は「ラインの黄金」を聞いてきたのだが、
ティーレマンの指揮にやはりはまる。
最初聞いたときは、何となく野暮ったいような
あからさまに創りこんだ表情付けで
全然スタイリッシュじゃないし、
そういうのばかりが気になってしまうのだけど、
聞けば聞くほどに知ってしまうとそれが癖になって、
逆に時折見せる何とも美しく歌いこむところなど、
まさにティーレマンならではの部分であるが、
それらがどんどん聞こえてくるようになって、
これでなくてはならないというような術中にはまっていく。
ワーグナーの音楽の特長でもあるのだけれど、
こうやって聞き込んでくると
永遠にこれだけを聞き続けていたい
というような思いになってくるのである。
ここではそこにティーレマン効果が加わって、
もうどうしようもないので、この辺にしようと思う。

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第4場ではエルダの藤村美穂子が登場。
2004年まではフリッカを歌っていたのだが、
今回から「ラインの黄金」と「ジークフリート」でエルダ役。
2004年に続いて「神々の黄昏」のワルトラウテにも出演。
前回のフリッカのときもそうだったのだが、
今回もエルダが歌い始める(指環の呪いの忠告)と
はっきりすぐにわかるので、すごい存在感だ。
録音で聞いていても情景が浮かぶような素晴らしさで
実際の舞台を見ていたら、感動するに違いない。
今年(2007)もエルダで出演の予定。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月12日 (木)

バイロイト音楽祭2006

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バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

第3場は地底のニーベルハイムが舞台。
この写真は何となくいいな!と私は好きだ。
地下の世界を覗き込んでいるような。
見たところ工場風であり、すでに知っている感じではあるが。
地上から下りてくる階段もちゃんと付いている。
この階段を使って、ウォータンとローゲが下りて来るのか?
その辺はわからないのだが、飾りではないと思うのだけど。
新演出のタンクレッド・ドルストの舞台は、
色彩が魅力的なのだが、それに加えて、
視覚的に感じられる質感が素晴らしいと思う。
第1場のラインの川底もそうだし、
この地底における、色はないのだけれど
金属の質感と奥に覗ける地中のイメージ、
そして中央に輝いているニーベルング族の財宝、金塊?
ある程度、そのままだけど、でもこの心地よさは強みだ。
床が照明になっているのもよくって、
それが地下だからなのか?
地上世界とは逆という意味なのか?
理由はわからないけれど、舞台としてはカッコいい。

「ラインの黄金」はストーリーも面白いし、
音楽が非常に美しいのだが、
この第3場は、地底ということもあるのか?
その中では、グロテスクな音楽が流れるところで、
でもそれがまたワグネリアンにはたまらないのだけれど。
アルベリヒが得意げに大蛇に化け、
するとローゲは「今度は小さいものに化けてみろ」と
アルベリヒがカエルに化けたところを捕えてしまい、
ウォータンとローゲにそそのかされて、
その場面の音楽が大好きで、というのは、
毎回書いているような気がする。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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設計レポート~住宅A

20070412a

大工さんから「時間あるとき来て!」って、
呼ばれていたので、午前中現場に行ってきた。
外壁が絡む部分を中心に今後の内装のことも少し打ち合わせ。
仕上げ工事が見えてきているので、
電気の配線など、準備しておく段階だと
そろそろ手配してもらうことに。

20070412b

最近のお気に入りの写真である。
2階の和室がリビングの上に
空中に浮いて乗っかっているようなイメージ。
こう見えるのも今のうちで
仕上げ工事が進むとだいぶふさがっちゃうので
少し変わってしまうと思うのだが。

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2007年4月11日 (水)

バイロイト音楽祭2006

20070411a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第2場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

第2場は神々を中心に展開される場面で
写真は、左からフロー(幸福の神)、ドンナー(雷の神)、
フリッカ(縁結びの神)、ウォータン(神々の主神)。
ウォータンはファルク・シュトルックマンである。
神々が白い衣装をまとっているというのも平凡な気がするが、
でもデザインは何となく好きである。
ドンナーの頭のかぶりものや肩につけている貝殻のような
装飾も工夫されていて、その辺がすごくいい。
この少し後に登場するローゲ(火の神)は、
世界を巡る旅から戻ってくるという設定だけど、
皮の黒いコートを着ていて、その違いも面白い。

20070411b_1

一方、そこに登場する巨人族のファフナーとファゾルト
ワルハラ城の建設費を求めて、神々に詰め寄る。
巨人族といっても、巨人のイメージを
いかに舞台上で表現するかということだが、
この衣装デザインも何となくいい感じ。
でもまさに親方というのもストレートすぎるか?
ファゾルトは写真の通り東洋人だが、
ヨン・クワンチュルである。韓国人。
「ワルキューレ」でも再びフンディングで登場する。

ティーレマンの指揮だが、やはりこれは、
聞けば聞くほどにはまるかもしれない。
重みと深み、要所要所で見せる凄み、迫力、
やはり感動してしまう。さすがだ!

CDR273/274

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月10日 (火)

設計レポート~住宅A

20070410a

外壁がだいぶ進んだので、
お昼前に施主を現場にご案内した。
外観が見えてきて、喜んでくれた。
カッコいい~!って。よかった。


20070410b

鉄筋コンクリート造打放しの部分と
木造外壁の仕上げの違いをいかに見せるかだが、
当初は、木造の2階部分を軽快に見せたいなど、
撥水処理の際に色を混ぜることを考えていたのだが、
仕上がり具合がすごくよくって、
下手に色を混ぜるのが恐くなって、
施主に相談したところ、やはり同じ考えで
このままがいい感じ!ということで
無色の撥水でそのままで行くことになった。
コンクリート打放しのざらざらとした表情、
一方で2階の木造部分はスッキリと平らなので、
光が当たるだけで、自然に表情の違いは出てくる。
写真はバルコニーの立ち上がり部分に
短く切って取り付けられた外壁材。

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2007年4月 9日 (月)

設計レポート~住宅A

20070409a

午前中、住宅Aの現場に行ってきた。
外壁がだいぶ進んで、仕上がり具合が見えてきた。
いい感じである。思っていた以上にお気に入り。
写真の開口部は和室の正方形窓。
中からは完璧な正方形だが、
外部はサッシュ取付けの関係で多少横長である。

20070409b

コンクリート打放しと木造外壁部分の取り合わせ。
材料的には同じものなのだけど、
質感が全く違って、RC造と木造の変化を材質で表現。

20070409c

木造外壁のコーナーの納まり。
市販のコーナー材を使うとカッコ悪いので、
大工さんが加工してくれて、きれいに納めている。

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2007年4月 8日 (日)

バイロイト音楽祭2006

20070408a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

しばらくの間、昨年のバイロイト音楽祭から
楽劇「ラインの黄金」を楽しみたいと思う。
2006年は「指環」の新演出の年であり、
そして注目は今さらいうまでもなく、
クリスティアン・ティーレマンの指揮であった。
まず感じるのは、思った以上に素朴な音で
ところによっては無骨な振る舞いをするし、
音楽は決してスタイリッシュとはいえない。
しかしそこがティーレマンの目指すところであり、
少し前のドイツの巨匠風ということなのだろう。
これから聞き込むと音に慣れてくる部分もあるし、
感想も変わってくるかもしれないが、
最初の印象はそんなところであった。
主導動機についても分析するように扱うのではなく、
音楽の流れと場面の展開が重要なのであり、
アダム・フィッシャーのときのほうが、
ずっと明瞭に聞こえてきた気がするのだが、
その辺は、どうだろう?そうでもないか。
しかしこれから三年目、四年目…と続いたら
それはすごいことになるのかもしれない。
最初の年は慣らし運転みたいな、これからだと思う。
ティーレマンって、そういう指揮者だと、
私は思っているのだけれど。
「タンホイザー」のときもそうであったように。

20070408b_1

舞台が明るくなって、最初が写真の場面であった。
ラインの河底を素直に表現している。
青い光が浮かび上がり、美しい色彩が評判になった。
そこに3人のラインの乙女たちが登場。
美しいものに対して、醜いアルベリヒ。
アルベリヒと後に登場するミーメも同じだが、
昆虫を連想させるような色使いで、かなり滑稽。
あまり衝撃はないが、でもキャラクターが明解で
理解はしやすいのかもしれない。

CDR273/274

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月 7日 (土)

エリアフ・インバル 4

インバルのショスタコーヴィチで交響曲第5番と第2番。
このシリーズは、ウィーン交響楽団で、
同じウィーンでもウィーンフィルと比べて
シンフォニカーの方は、ずいぶん違う音をさせるのだが、
でもここでの演奏は美しい音がしていて、かなり明るい印象。
ついウィーン風?なんてことを思ってしまうのだが、
明るいといっても、音楽はショスタコーヴィチであり、
しかしインバルは、深刻に受け止めるのではなくて、
その辺で極めて冷静にスコアと向き合って、
精妙さを求めながらも一定の距離を保ち、
独特の客観性を創り上げているのかもしれない。
まだ4/15(1,15,5,2)なので、この先何ともいえないが、
インバルのショスタコーヴィチは、何かひたすら没頭させる
そういう特別な演奏というわけではないけれど、
全体の調和というか、バランス感覚の見事さ、
強い集中力で均質感を維持しつつ聞かせてくれるこの全集、
そういうとこはインバルならではである。
マーラーの全集に代表されるように。
第2番の交響曲って、かなり前衛的なイメージがあったのだけど、
最近ずいぶん慣れてきた。ヤンソンス盤を聞いたあたりから。
今回のインバルも素晴らしい。録音もいい感じ。

DENON COCO-70824

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2007年4月 6日 (金)

ゲオルグ・ショルティ 3

ショルティのマーラー交響曲全集から
今日は交響曲第3番(1982年11月の録音)。
第1楽章から壮絶な迫力だ。
このリアルな感触といったらすごい。
録音の素晴らしさもあると思うが、
まさにショルティ&シカゴという独特の厳しさ。
驚異的な鋭さでショルティは決して勢いを緩めず、
ゆとりや幸福感で音楽が停滞することを嫌ったのか、
圧倒されたこともあるし、前半で叩きのめされた。
自然描写の美しさに逃げ込まない、
徹底して攻めの姿勢によるマーラー表現である。
というのは第1楽章における印象。

第2楽章以降はどうしたのだろう?
って思ってしまうほどのあまりの美しさに陶酔。
対称的な要素をより際立たせ、
マーラーの音楽におけるそうした折衷的な様式を
浮かび上がらせるところにショルティの意図があるのか?
しかし立体的な構築やクリアな響きによって、
音楽の鮮やかさは、進むにつれ純度を高めていくし、
やはりショルティの辛口な姿勢は基本である。
合唱の加わる第5楽章など、きびきびとした動きで鮮烈。
第6楽章も独特であり、穏やかな中に現れる清らかさと
ショルティならではの力強い推進力が交錯する。
ちょっと印象としては、どちらをとるか?なりきれなかった
というところにショルティらしさを感じるのだけれど、
オーケストラのこの巧さについては究極的だし、
ショルティ時代のシカゴ交響楽団の頂点を示す演奏であると思う。

DECCA 430 804-2

「ゲオルグ・ショルティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月 5日 (木)

落語のCD化

大切にとってあった録音をまとめて、
八代目の三笑亭可楽さんで「甲府い」「うなぎの幇間」
それに志ん生さんの「大工調べ」である。

「うなぎの幇間(たいこ)」は太鼓持ちの一八の噺で
八代目の桂文楽さんが得意にしていたということだけど、
私は少し前に志ん生さんの録音を聞いて、
その何ともいい加減で適当な調子のよさに
それがおかしくて、大好きになってしまったのだが、
今回は可楽さんでまた違った味わいがある。
前半は調子よく、何でも褒めて、持ち上げて、
それが後半一転して、ありとあらゆるけちをつけるのだが、
その辺の独特の痛烈な嫌味な感じ、見事である。

志ん生さんの「大工調べ」は最近録音したのだが、
43分近い長編で聞き応え十分の一席。
与太郎のとぼけた一言「あたぼうだ」にはじまり、
そういうならば、こっちもいうけれど…
そうでるのかい、ならばこっちは…という
引っ込みつかなくなって、最後は奉行所のお裁きに。
長屋の中での喧嘩噺なのだが、
これがじっくり聞くとその情景に吸い込まれてしまう。
与太郎、家主の源六、大工の棟梁政五郎、
人物の描き分けはさすがに志ん生さんの魅力。

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2007年4月 4日 (水)

ブレンデル BBC1968-2001

BBCが収録したブレンデルのライブ集。
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による変奏曲(2001.5.30)
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(1968.5.13)
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲(1990.3.25)
ブゾーニ:エレジー第3番「わが魂は汝に望みを託す」
ブゾーニ:エレジー第6番「できごと」(1997.10.22)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番(1992.11.26)

2001年のディアベッリの主題による変奏曲がついに出た!
2001年10月29日サントリーホールで
このときはブレンデルの70歳を祝う記念ツアーだったのだが、
そこで演奏されたのが「ディアベッリの主題による変奏曲」。
細部にまで実に豊かな表情であり、それは楽しくって、
あんなに素晴らしい演奏はそうは聞けない!
ザルツブルクとか、その前後のライブが放送されないかと
待っていたのだが、残念ながらFMには登場せず、
しかしBBCが収録してくれていた。ロンドンでのライブ。
それが今回、ブレンデル自らのチョイスによってCD化された。
私にとっては、最高の喜び。これは宝である。
ブレンデルのディアベッリ変奏曲はそれ以前にも数種あり、
もちろんそれぞれが最高の名演なのだけど、
この2001年はちょっと違って、ニュアンスの多様さ
余裕の中に自由な発想や思い切った試みを盛り込んで、
そういう多彩な輝きでブレンデルの芸術が完成されていく
その巨大な感動空間を目の当たりにして、
本当に偉大な演奏なのである。
実演に立ち会ったという思い入れもあるのだが、
この時期のブレンデルのディアベッリ変奏曲は格別。

後半の演奏。1968年というのはやはりショパンであった。
60年代のブレンデルは、ポロネーズなどを弾いていたのだが、
その後、現在にまで、ショパンは全く取り上げなくなってしまった。
でもこうして聞けるとすごくいいのだけど…
かなりまじめにしっかりと弾いている印象はあるが、
かえってそれが美しく、清潔感のある響き。
装飾音の扱いはモーツァルトに近いのか?
ころころと軽やかに動き回る。

メンデルスゾーンも勢いがあり、
ライブならではの迫力なのではないかと
当時の「変奏曲集」と聞き比べてみないとわからないが、
こんなに緊張感がみなぎっていたか?って、
思った以上に激しい演奏である。
そしてブゾーニのエレジーは最高!
ブレンデルも正式には録音していないし、
この時期、シューマンの幻想曲とセットで
取り上げていたような気がするのだが、
これが聞けるのもライブならでは。
最後がベートーヴェンのソナタで締めくくりであり、
バーミンガムでのライブということだが、
音質も素晴らしく、演奏もますます表情豊か。

PHILIPS 475 8322

「アルフレッド・ブレンデル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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設計レポート~住宅A

今日は午後、外壁材のメーカーが
商品の納品状況と施工手順の確認で
わざわざ現場に来てくれるということで
外壁の仕上が
り具合も見たかったので
ちょっと顔を出してきた。

20070404a

木造部分の外壁の仕上がり。
撥水処理で少し色をかける予定。
コンクリート打放しと変化をつける。
材料の質感もずいぶん違っている。

20070404b

1階のダイニング(鉄筋コンクリート造)から
隣の公園の桜を見る。先日サッシュが入った。
この寒さで少し花が長持ちしているかもしれないが、
そろそろ葉桜になってきて、散り始めている。

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2007年4月 3日 (火)

バイロイト音楽祭2008

バイロイト音楽祭のホームページで
http://www.bayreuther-festspiele.de/
来年2008年の新演出が発表されており、ちょっと驚き。
予測はしていた展開ではあるのだが、現実のことに。
2004年にスタートしたクリストフ・シュリンゲンジーフの演出による
「パルジファル」の舞台が消える。
つまり今年の公演が最後となるわけだ。
最悪の評判ながらも4年間(2004-2007)耐え続けた。
しかし休みなしに来年、新演出の「パルジファル」が登場する。
演出はシュテファン・ハーハイム(オスロ出身)。
読み方が正しいかわからないけれど、Stefan Herheimという綴り。
ザルツブルク音楽祭やいろんな歌劇場で
ブーイングの飛ぶ演出をしているようだ。楽しみ。
シュリンゲンジーフの後だし、大いに話題になるかもしれない。
そして指揮がすごい。ダニエレ・ガッティである。
これは期待だ。なんと素晴らしい人選。
今年はファビオ・ルイージがバイロイトデビューするし、
イタリア人の起用が続く。

あと今年のリングだが、
ファルク・シュトルックマンが降りてしまったらしい。
残念。2006年の録音が宝となるか?
今年のウォータンは、アルベルト・ドーメン。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年4月 2日 (月)

設計レポート~住宅A

今日は現場に行こうと思っていたのだが、
朝から電話がかかってきて、呼び出されてしまった。
鉄筋コンクリート造の部分にサッシュを入れるのだけど、
その取り付け位置の最終確認。

20070402a

大工さんは外壁の工事中。
2階洋室の窓から見える隣の公園の桜である。
昨日の暖かさで一気に咲いたのか満開!

20070402b

さらに足場を上っていくと
満開の桜がこんな感じに見えてしまうのである。
もうしばらくは現場でお花見が楽しめそう!

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2007年4月 1日 (日)

ザルツブルク音楽祭1999

ザルツブルク音楽祭1999で行われた
「プロジェクト・ポリーニⅡ」における第2夜のコンサート。
1999年8月6日ザルツブルクのモーツァルテウム大ホール
フランコ・ドナトーニの新作「Poll」(世界初演)。
ポリーニがクラングフォールム・ウィーンと共演。
「Poll」とはもちろんPolliniのPollであり、
ポリーニのために書かれたアンサンブル作品である。
難しく考えることはなくて、楽しく心地のよいリズム。
しかし書法としては、かなり複雑なものなのかも。
ポリーニのピアノが協奏曲風に扱われるのではなく、
後ろの方でアンサンブルを楽しみ、リラックスした印象すらある。
私は好きな作品だが、この曲がその後、
東京、ニューヨーク、ローマ、ウィーンなど
「ポリーニ・プロジェクト」の続編で再演されているのか、
記録の中には見当たらない。
ザルツブルクで演奏されるための特別な作品だったのか?
編成の上で難しいのか?もっと聞いてみたい。

演奏会の後半はポリーニの独奏で
シェーンベルクの5つのピアノ曲作品23
シューマンの管弦楽なしの協奏曲。
(ソナタ第3番の初稿による演奏で3楽章形式である)
アンコールにショパンのスケルツォ第1番。
そしてシェーンベルクの6つの小品作品19。
素晴らしい選曲と圧倒的な演奏だ。
シェーンベルクの深みある響きも感動的だし、
何よりもシューマンの巨大な存在感、
ポリーニ以外には考えられない立体的音響と迫力。
アンコールでスケルツォというのも
ポリーニはよく第3番を弾くのだが、
ここでは第1番が来るというのも格別であり、
ポリーニのスケルツォの見事さは、
改めてここでいうまでもなく究極なのである。
この録音は、私のかなりのお気に入りだ。

CDR272

「マウリツィオ・ポリーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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