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2007年4月26日 (木)

クリスティアン・ティーレマン

ティーレマンがミュンヘンフィルを指揮した最新盤で
ベートーヴェンの「エグモント」序曲
ブラームスの交響曲第1番という2005年6月のライブ録音。
ティーレマンがどんな指揮をするのか?
というのはだいたい予想して聞きはじめるのだけど、
しかし実際に聞くとそれがさらにすごくって、
わかってはいても、いつも圧倒されるのには驚きである。
今回も冒頭の「エグモント」序曲からすごかった。
金管が吼えていて、音は伸ばせるだけ伸ばし、引っ張る。
ティーレマンはきれいな音を出そうという気がないらしい。
ザラザラとした感触、色を消して、とにかく渋い音。
でもそれがいい。はまる。これはたまらない。
しかし弦楽器が入ってきたとたん、今度は響きが美しい。
この落差は何?やられた。もうティーレマンにはかなわない。
続くブラームスの素晴らしさといったら、言葉を失った。
淡々と開始するようで、いきなり気合が入りだし、
感情を込めて、大げさに歌い出して、
力を入れるかと思うと、一気に脱力、
オーケストラを走らせたり、止めたり、もうやりたい放題。
しかしそれにこちらは、いちいち踊らされて一喜一憂。
でもこのドキドキするような展開、
ひたすら劇的な効果を狙うようなブラームスにただただ感動。
短調から長調に場面転換するようなところで
パッと明るくなって、そこに色が加わるような
こういう演出の巧さは、ティーレマンならではである。
伴奏パートが必要以上に聞こえてくるというのも特徴的だ。
背後の響きに重量感を与えて、意識的に表に引き出している。
こういうのって、どちらかというと古臭いような印象もあるのだけれど、
ティーレマン独特のスタイルは、さすがに慣れ親しんでいるし、
そういうのを期待してしまっている段階で
完全にティーレマンの術中にはまっているわけで。
フィナーレのもったいぶった感じ、異常な雄大さには参った!
まだ先のことはわからないが、私にとって、
どうも今年の最高の一枚はこれになるのではないかと…

DG 00289 477 6404

「クリスティアン・ティーレマン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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» ティーレマン指揮ミュンヘン・フィル「ブルックナー/交響曲第5番」 [Tany&wife's blog from 新浦安]
サントリーホールのメンバー前売で、この秋来日するクリスティアン・ティーレマン指揮ミュンヘン・フィルの来日公演のチケットを予約しました。 [続きを読む]

受信: 2007年5月 1日 (火) 00:00

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