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2007年5月26日 (土)

バイロイト音楽祭2006

20070526

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ワルキューレ」第1幕第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

「ニーベルングの指環」全体で見たときに
「主役の不在」というのがよくいわれるけれど、
「ワルキューレ」においては、
ジークムントとジークリンデを中心に話が展開される。
しかしはっきりそういえるのは、第1幕ぐらいで、
ジークムントは第2幕でフンディングとの決闘に倒れ、
ジークリンデも第3幕前半の第1場で哀れに去っていく。
第1幕での扱いを考えるとそれ以降の
ジークムントとジークリンデはあまりにも悲劇である。
そのかわり、第2幕以降の中心は、
ウォータンと9人のワルキューレたちに移っていく。

なぜ「主役の不在」なのか?
最も長く登場するのがウォータン。
しかし「神々の黄昏」には出てこない。
「ラインの黄金」で神々の長であったのが、
「ワルキューレ」では、フリッカの夫、ワルキューレたちの父になり、
「ジークフリート」では、さすらい人(旅人)となって、名も伏せて。
扱いとしては、征服欲に取り付かれ、落ちぶれていくという印象である。
「ジークフリート」第3幕第2場でジークフリートの成長を見届けて、
さすらい人ウォータンは、役を終える。

ジークフリートも「ニーベルングの指環」後半の中心人物であるが、
言うまでもなく、はじめて登場するのが「ジークフリート」であり、
「ラインの黄金」「ワルキューレ」ではいない。
ブリュンヒルデも大活躍するが、「ラインの黄金」にはいない。
「ワルキューレ」においては、主役的な要素もあるのだが。
そして「神々の黄昏」第3幕第3場で
壮大なフィナーレへと導くのはブリュンヒルデである。

一方のニーベルング族でアルベリヒも重要である。
決して主役のイメージではないのだが。
「ラインの黄金」では大活躍だが、
「ワルキューレ」には登場しないで、
「ジークフリート」と「神々の黄昏」ではちょっとだけ。
「神々の黄昏」第2幕でハーゲンの夢に出てくるぐらい。
しかし「アルベリヒの呪いがハーゲンに受け継がれていく」というのは、
ウォータンのラインの黄金への執着(征服欲)が、
息子であるジークムント、さらにはジークフリートに受け継がれていく、
その対立構造として、理解できるのであろう。

CDR282/283/284/285

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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