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2007年5月17日 (木)

ジョナサン・ノット

ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団による
ブルックナーの交響曲第3番「ワーグナー」。
1873年の第1稿による演奏である。
最初に思うこと、そして全体を通して、
細部の美しい演奏であり、透明感あふれる響きである。
でもオーケストラはよく鳴っていて、
しかしあまりそう感じさせないのは、
鋭さとシャープな感覚で造形をまとめているからであろう。
一般的な第3稿だともう少し整っている印象もあると思うのだが、
ここはわざわざ第1稿を用いているので、
ある意味バラバラにも感じられたり、
しかしそこがここでの最大の面白さであって、
第3楽章、第4楽章と後半へ行くほど、
この作品の前衛性が噴出して、さすがにノットである。
精妙にコントロールされた響きがかえって、
作品の荒々しさや叫び声を上げるような不協和音を強調する。
極めて現代的な音色によるブルックナーだし、
第1稿による複雑さ(ワーグナーからの引用なども)に
注意深く着目している演奏であって、
聞く側にもそういう聞き方を要求している面も
少なからずあるのではないかと、そんな気がした。
ジョナサン・ノットとはそういう指揮者であろう。
でもバンベルク交響楽団を指揮するようになって、
その後、最近はどういう作品を取り上げているのか?
最新情報はキャッチしていないのだが、
このブルックナーを聞いてみて、
ノットがこれからどういう方向へと向かっていくのか?
急に気になりだしたのである。

TUDOR 7133

「ジョナサン・ノット」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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