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2007年5月 5日 (土)

ダニエル・バレンボイム

バレンボイムの最新盤でマーラーの交響曲第9番。
ベルリン・シュターツカペレの演奏で
2006年11月15日の演奏会ライブである。
(残念ながら拍手はカットされている。)
このリアルな感触は最高だ。音が近い。
迫力もすごくて、さすがに重厚な感じ。
そして何より熱い演奏である。
オーディオ的にこの録音がどうなのかはわからないが、
会場での音を臨場感豊かに拾っている点で
私は非常に好きである。その力強さに興奮する。
バレンボイムも大好きなので、楽しんで聞いたのだが、
しかしマーラーの第9ということを考えるとどうなのだろう。
ちょっと勢いに乗って、突っ走ってしまったか?
バレンボイムぐらいになるとこの難解な作品も
すべて解決済みなのかもしれないが、
音楽と格闘したり、苦悩したり、それで立ち止まったり、
つまりは立ち直って、もう一度、生命が吹き込まれる瞬間、
そういう落差、そこに大きな衝撃をおぼえては
作品の偉大さに感動するわけだが、
もっと巨大な力が噴出して、圧倒されるという点では、
一方通行的なマーラーである。
でもバレンボイムの音に込められている想いは強くて、
極めて起伏の大きい演奏でもあるし、とにかく熱い。
バレンボイムがオーケストラに望んでいるのだと思うが、
ベルリン・シュターツカペレの音って、独特の荒々しさが伝わってきて、
それが魅力なのだと私は思って聞いているのだけれど、
一方の精妙さや慎重な響きが追求されているマーラーとは
ずいぶんかけ離れていて、そこは面白さである。
東ベルリンにあった時代のベルリン・シュターツカペレとは変貌が著しく、
バレンボイムと築き上げてきたスタイルも完成されてきたと
ここでの演奏でもそれが強く感じられるのだが、
ブーレーズの「千人の交響曲」でどう響くのか注目だ。
マーラーの交響曲全集で最後となった第8番で
ブーレーズはベルリン・シュターツカペレを指名したというのも面白いし、
会場にイエス・キリスト教会を選んだというのも何とも通好み!
楽しみだ。今から待ち遠しい。

Warner Classics 2564 64316-2

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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