« ホタルノヒカリ | トップページ | フランクフルト放送交響楽団 »

2007年7月12日 (木)

フリードリヒ・グルダ 1969

グルダの新しく発売になったCDだが、
録音は古くて1969年2月のドビュッシー前奏曲集。
LP時代の当時は出回っていたそうなのだが、
私はこの録音はこれまで知らなかったので、
前奏曲集で第1巻、第2巻あわせて24曲の
ステレオ録音が残されていたなんて、驚きである。
これがすごくいい。私は熱烈なグルダ・ファンだけど、
やはりグルダといえばベートーヴェン、モーツァルト
そしてシューベルトというふうに(あとは自作)
ドビュッシーもグルダはよく弾いて、知ってはいたけれど、
全曲にまとめて、こんなに魅力的だなんて正直思わなかった。
というのも、歴史的にみて、フランス人でなくても
モーツァルトがうまいピアニストはドビュッシーがうまい
ワルター・ギーゼキング、イングリット・ヘブラー、
グルダもまたその仲間に入れていいということか。

柔軟な音楽はまさにグルダっぽい印象であり、
しなやかな動きがふさわしくて、でもいまひとつ、
ときに大まかに仕上がって聞こえてくるのは残念。
ミケランジェリやポリーニのような
徹底してコントロールする完璧さは感じられない。
もっと自由に響きを解き放っているような。
開放感のある中で美しい響きが粒立ちよく、
しかし時折、ペダルの残響が長く、
音が反響して重なり合って聞こえるのは気になる。
これはグルダの演奏上の問題というよりは、
録音における技術的な欠点なのかもしれないが。

MPS 476 5674

「フリードリヒ・グルダ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« ホタルノヒカリ | トップページ | フランクフルト放送交響楽団 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/15730845

この記事へのトラックバック一覧です: フリードリヒ・グルダ 1969:

« ホタルノヒカリ | トップページ | フランクフルト放送交響楽団 »