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2007年7月14日 (土)

カラヤンの1980年代 3

晩年のカラヤンはウィーンフィルとの録音をたくさん残したが、
その中でも最高の名演はチャイコフスキーの「悲愴」である。
このところずっとカラヤンを聞くときは、
ベルリンフィルを指揮したCDばかりだったので、
久しぶりに聞くと全く違う音がしていて、改めて驚かされた。
ベルリンフィルでのあの重厚さはどこかへいってしまって、
繊細で透明で、やはりオーケストラによって変わるものである。
全体の造形のバランスや緩急の自在さに関しては、
70年代の録音に比べるとやはり集中力が落ちているのか、
というよりも自己への厳しい抑制から解き放たれて、
よりその場での想いをストレートに反映させる演奏へと変貌したのか
音楽への自由度が増しているような気もして、
それはわがままとも受け取れるし、しかしそれこそが芸術である。

ウィーンフィルでは同じくチャイコフスキーの交響曲で
第4番と第5番も録音しているのだが、久々に聞きたくなってきた。
実はこの「悲愴」は、カラヤンの死後に再発売されたディスクで、
第4番と第5番は、生前の最初に発売された国内盤しかなくて、
奥深くしまってあるのである。たまには入れ替えするか?
でも第4番と第5番は「悲愴」と比べると落ちるような気もして、
しかし改めて聞くと印象も違うかもしれないし、どうだろう。

DG 439 020-2

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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