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2007年7月 4日 (水)

カラヤンの1980年代 2

そしていよいよカラヤンの「英雄の生涯」。
1985年2月の録音である。
ベルリンフィルから重厚な響きを引き出して、
しかしこの音の美しさ、華やかな感じ、
やはり究極の名盤なのである。
雄大な広がり、奥行き、濃厚な密度、
そしてカラヤンの「やりたいようにやる」という
はっきりとした主張がにじみ出て、
こういう押しの強い説得されてしまう演奏には
近年ではあまり出会えなくなってしまったと
そんな気がしてくるのである。
最近の演奏にあるしなやかさ、柔軟に音楽を扱う巧みさ、
そういうものはなくて、カラヤンは無骨である。
当時はそんなこと思ってもみなかったのだが、
いま聞くとそこに感じることって、ずいぶんと違って、
それだけ演奏のスタイルが変貌したということなのだろう。
同じベルリンフィルでも、20年を経たラトルの指揮による演奏では、
もっと自在な動きがあって、開放された感覚、
自由な発想に満たされているのである。
カラヤンの演奏には懐かしさを感じる。
それが時代の流れ。

DG 439 039-2

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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