« カラヤンの1980年代 10 | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »

2007年8月29日 (水)

オトマール・スウィトナー 6

スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集。
デジタル録音による最初の交響曲全集として有名であり、
演奏はもちろんベルリン・シュターツカペレである。
優秀な録音も好評で1980年代には人気の演奏だった。
実は父が「田園」と第4&第8の二枚を持っていて、
今も我が家にあるのだが(当時1枚3300円だった)、
かなり値段も下がって、さらには序曲も収録されて、
全集が出ているので、新たに買ってしまった。
懐かしいベートーヴェンである。

交響曲第1番、第2番、「プロメテウスの創造物」序曲。
第3番「英雄」、「エグモント」序曲、「コリオラン」序曲を聞いた。
暖かい音色、角のとれた優しい響き、穏やかな流れ、
その音楽の大きさにふれて、感動的なベートーヴェンである。
古きよき時代のいかにも1970年代風の演奏だが、
でも今聞くと、それがすごくよくって、心地よくて、幸福な時間。
アバド、ラトル、ノリントン、パーヴォ・ヤルヴィで聞ける
あの刺激的な感覚はない。全くない。
でもこういうのもいいではないか。改めてそう感じたり。
正直なところ、1980年代の当時は物足りない部分もあった。
しかし今聞くと、すごく自然に受け入れられるのって、
私もそれだけ変わったということか。
テンポやリズム、アクセント、現在の感覚からすると
「英雄」などを聞くと、かえって驚いてしまうほど、
何で?って思うほどにすべてが丸く、変化をつけない。
でもそれがいい。表面的な演奏解釈ではないのだ。
心で響かせ、心で感じる。そういうベートーヴェン。

DENON COCQ-83984/9

|

« カラヤンの1980年代 10 | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/16274842

この記事へのトラックバック一覧です: オトマール・スウィトナー 6:

« カラヤンの1980年代 10 | トップページ | バイロイト音楽祭2008 »