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2007年8月 7日 (火)

ピエール・ローラン・エマール

聞くのが遅くなってしまったが、
エマールによるラヴェルとカーターの作品集。
超絶技巧をテーマにした一枚であろうか。
丸ごとラヴェルの作品にしてほしかったのだけれど
後半がカーターということで、これはこれで面白いし、
エマールならではの企画といえるであろう。

ラヴェルの「夜のガスパール」は名演だ!
エマールなので、音楽を徹底的にクリアにして、
聞いていると、一音たりとも妥協しない
あらゆるすべての音が絶妙なバランスの中で
恐るべき明瞭さで響いてくるのだけど、
そういうタイプの演奏って、ラヴェルの音楽が
まるでリストの作品のように聞こえたりもするのだが、
(ミケランジェリもそうだったし、ポゴレリチも筋肉質な演奏)
しかしエマールは、繊細な弱音が優しい表情で、
同時にそれは冴え渡り、本当に素晴らしい音色である。
ヴラド・ペルルミュテールやパスカル・ロジェのように
フランス人がフランス人っぽく弾くと
柔らかい表現で霧に包まれているような印象もあるのだが、
エマールもそういった方向性を示しつつも同時に
まるでイタリア人のようなくっきりとした音楽、輝きもあわせもって
これまで聞いてきた中でもこんなにしっくり来た演奏はない。
正確さや明瞭さも際立っているので、音の組み合わせ方など、
ハッとする新鮮な瞬間(こうだったの!)も多々ある。
カーターも面白かった。エマールでないとこうはいかない。

Warner Classics 2564 62160-2

「ピエール・ローラン・エマール」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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