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2007年9月13日 (木)

エリアフ・インバル 15

エリアフ・インバル指揮ウィーン交響楽団による
ショスタコーヴィチの交響曲第11番「1905年」。
すごくいい。これはいい演奏である。
今さら書くけれど、ウィーン交響楽団の音もあると思うが、
ショスタコーヴィチの音ではあるけれど、
それほどショスタコーヴィチっぽくないという
この音だから、私にはちょうどよいのだと思う。
ヨーロッパ的なのか?西側的なのか?
程よく中庸にブレンドされた響き。
第1楽章から精妙な表現が冴えまくって、
夜明け前の静寂の情景は素晴らしい!
第2楽章は交響詩のような劇的な音楽だが、
ちょっと迫力不足か。もっと緊迫感がほしい。
すごく丁寧に描かれてはいる。
第3楽章は再び不安に満ちた悲劇的沈黙の音楽だが、
こちらももうちょっと追い詰められるような感覚がほしい。
という比較は、先月に聞いたセミヨン・ビシュコフ盤、
ケルン放送交響楽団の演奏だが、
そちらがあまりにも緊張感に満ちた演奏だったので、
それに比べるとどうしても普通に聞こえてしまう。
ここでのインバルもすごくいいのだけど、
レコードとしての完成度も魅力的なのだけど、
もうひとつ訴えかけてくるものがない。
でもインバルのこのシリーズの中では、
第11番は、私はかなり気に入っている。
第2楽章の銃殺の場面や第4楽章フィナーレの鐘の音など、
効果音的な鳴り物が印象的な作品だが、
インバルはそれほど目立たせず、強調せず、
あくまでも音楽の内容で勝負しようというのも特徴だ。

DENON COCO-70826

「エリアフ・インバル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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