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2007年9月 4日 (火)

フィラデルフィア2006/2007

フィラデルフィア管弦楽団のダウンロード・サービスを利用して、
配信されているライブ音源を編集してCD化。
http://www.philorch.org
2006/2007シーズンのエッシェンバッハの指揮による
ベルリオーズの幻想交響曲(2007年4月27日)。
前半には2003/2004シーズンの演奏から
「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲(2003年9月17日)を加えた。

どちらの作品もフィナーレで大太鼓を鳴らして盛り上がるので、
それに合わせて音量レベルが驚くほど低い。
通常の1.5倍ぐらいの音量で聞かないとダメである。
それでやっとわかるのだが、「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲は
少し音がこもっていて、残念。明瞭さがほしい。
幻想交響曲は最新録音だが、だいぶいい。
音量を上げて聞いているから
フィナーレの盛り上がりは、それは凄まじいのである。
エッシェンバッハはパリ管弦楽団と幻想を以前に録音していて、
しばらく聞いていないので、正直ちょっと忘れてしまったのだが、
フィラデルフィアとは、美しく繊細な表情をとことん追求していく。
背後に隠れるグロテスクな要素を浮かび上がらせるのではないかと
おどろおどろしい演奏を期待していたのだが、
華麗なサウンドで意外にスタイリッシュな一面も。
終楽章などは、かなり面白いのだが。
前半の研きぬかれた演奏、第2楽章のワルツも品があるし、
第3楽章の自然描写も魅力的な風景が描き出されて、
それとの対比をはっきりさせて、第4楽章、第5楽章で
悪魔が暴れだすというのは、劇的な演出でさすがである。
すべてをスタイリッシュにクールな解釈の幻想もあるし、
一方でやりすぎると下品な演奏に陥る危険性もあるわけで
その辺のバランスは、エッシェンバッハはいつもうまいので
ライブの特性もいかされているし、いい音源であると思う。

CDR301

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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