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2007年9月 1日 (土)

オトマール・スウィトナー 8

スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集から
今日は交響曲第6番「田園」と「レオノーレ」序曲第3番
そして「フィデリオ」序曲を聞いている。
スウィトナーの「田園」は昔から慣れ親しんでいるが、
骨太な演奏であり、繊細な印象ではないのだけれど、
音楽への素直な心が表れて、人の暖かさを感じる演奏である。
自然を描写するよりもそこにいる人々の生活が表現されているようで、
絵画的というよりは、むしろしっかりとした交響曲。
しかし形式や構造の再現に徹しているような解釈とは違って、
内面的な深まりや音楽の喜びが聞こえる
この辺の独特な存在感がスウィトナーらしい。
嵐の場面も必要以上に劇的な効果を狙わないし、
続く感謝の気持ちの
終楽章も率直である。
「レオノーレ」序曲第3番も素晴らしかった。
力強さと柔らかさが、自然な調和の中で共存している。
最近は強弱を自在に操り、もっとメリハリのきいた演奏が多いが、
スウィトナーはいつも平穏な流れを基調にして、
やはり懐かしい匂いのするベートーヴェンである。

DENON COCQ-83984/9

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