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2007年9月30日 (日)

私が聞いた今年の名盤2007

月末なので、今年の名盤の途中経過。
今月は最新盤をあまり聞いていないが、
その中では内田光子のベートーヴェン。
予想通りの展開だけど、やっぱり素晴らしい。


《交響曲》
◎ブラームス 交響曲第1番~ティーレマン指揮ミュンヘンフィル
◎ブラームス 交響曲第4番~ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団

○マーラー 交響曲第2番「復活」~ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
○マーラー 交響曲第4番~マーツァル指揮チェコフィル
○マーラー 交響曲第6番~エッシェンバッハ指揮フィラデルフィア管弦楽団

《管弦楽》
◎ニューイヤーコンサート2007~メータ指揮ウィーンフィル

《協奏曲》
今のところなし

《室内楽》
◎マーラー ピアノ四重奏曲~クリストフ・エッシェンバッハ

《器楽曲》
◎ベートーヴェン ディアベッリの主題による変奏曲
  ~アルフレッド・ブレンデル(2001年5月30日ライブ)
◎シューベルト ピアノ・ソナタ D.958~レイフ・オヴェ・アンスネス
◎チャイコフスキー 「四季(7月~12月)」~クリストフ・エッシェンバッハ

○ベートーヴェン ピアノ・ソナタ「ハンマークラヴィーア」~内田光子

《歌劇》
◎ワーグナー 「ニーベルングの指環」名場面集
  ~ペーター・シュナイダー指揮シュターツカペレ・ドレスデン


《声楽曲》
○ブラームス ドイツ・レクイエム~ラトル指揮ベルリンフィル

《ライブ盤》
◎マーラー 交響曲第3番~ハイティンク指揮シカゴ交響楽団
◎ショスタコーヴィチ 交響曲第4番~ビシュコフ指揮ケルンWDR交響楽団


は特に大切に感じられる名盤です)

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バイロイト音楽祭2006

20070930

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕第5場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

昨年のバイロイト音楽祭から
「トリスタンとイゾルデ」第1幕を聞いている。
写真は第5場でイゾルデのニーナ・ステメと
トリスタンのロバート・ディーン・スミス。
私はロバート・ディーン・スミスの大ファンであり、
第5場でトリスタンが歌いはじめるとうれしい。
「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲は有名だが、
この第1幕は全3幕における巨大な前奏曲のようでもあり、
そして第5場の最後の5分間への前奏曲のようでもある。
毒薬のはずが、飲んだのは愛の酒であり、
「トリスタン…イゾルデ…」互いの名を呼び合って抱擁の場面、
第1幕の山場であり、すべてはここに至るためにあった。
そして活気を取り戻し、希望に満ちた喜びのフィナーレ。

CDR311/312/313/314

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月29日 (土)

バイロイト音楽祭2006

20070929

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕第2場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

昨年のバイロイト音楽祭から
「トリスタンとイゾルデ」第1幕を聞いている。
写真は第2場のイゾルデとブランゲーネの二重唱のところで
イゾルデのニーナ・ステメとブランゲーネのペトラ・ラング。
ペーター・シュナイダーの指揮が無理のない自然な展開で
特別な主張を押し通そうとするような表現は皆無なのであり、
ひたすら安定感に包まれて、こういうのもいい!
もっとカッコいい演奏は他にいくらでもあるのだが、
表面的な効果は求めない、じっくりと味わう高級感。
静かに迫ってきて、その中には本物の凄さが漂っている。
第1幕では淡々とそして確実さで物語を進めている。

CDR311/312/313/314

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月28日 (金)

バイロイト音楽祭2006

20070928

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕第5場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

昨年のバイロイト音楽祭から
「トリスタンとイゾルデ」第1幕を聞きはじめた。
第1幕の舞台全体の写真は、
第5場しか公開されていなくて、
トリスタン、イゾルデ、ブランゲーネ、
一番奥の壁際に立っているのはクルヴェナールか?
主要な役柄が全員そろったところの写真である。
2006年のクルヴェナールはハルトムート・ウェルカー。
「トリスタンとイゾルデ」は2005年(新演出)と
あまり配役の変更がなく、クルヴェナールと
メロート(ラルフ・ルーカス)ぐらいである。
写真だけではわからないのだが、
なぜたくさんのイスが倒れているのだろう?
舞台は部屋なのだが、でも見方によっては、
「船の上」というふうにも見えなくはない?

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月27日 (木)

ゲオルグ・ショルティ 8

ショルティのマーラー交響曲全集から
交響曲第6番(1970年3-4月の録音)。
圧倒される第5番と同時期の録音で
こちらもまた、凄まじく鮮やかな演奏であり、
そしてクリアな録音に引き込まれる。
このリアルな感触は一体何なのだろう。
今、目の前で音楽が生まれているような新鮮さ。
快速なテンポで一切の澱みなく、
ショルティの集中力もすごいし、
この複雑な音楽をこれだけ明解に聞かせてしまって、
何もかもがわかってしまうような感覚は快感。
ショルティの完璧な統率によって
この壮大な音楽が、膨張傾向に響くことはないのだが、
しかしとにかく感動的で主張に満ちた演奏である。
1970年代はじめ、ショルティは
シカゴ交響楽団という驚異の名器を手に入れて、
尋常でないエネルギーがみなぎっていた。

DECCA 430 804-2

「ゲオルグ・ショルティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月26日 (水)

シュターツカペレ・ドレスデン

ジュゼッペ・シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデンによる
マーラーの交響曲第9番(1997年4月)と
R.シュトラウスの「死と変容」(2001年1月)。
マーラーはドレスデンのゼンパーオーパー、
R.シュトラウスはライプツィヒのゲヴァントハウス、
それぞれ演奏会のライブ録音である。
シノーポリのマーラー交響曲といえば、
フィルハーモニア管弦楽団とのCDがあるわけで、
しかし第9番はというといまひとつ不完全燃焼の印象もあって、
その後のドレスデンでのやりたい放題の演奏が聞けるのなら、
それはすごく興味あって、大注目だったのだが、
実は正直なことを書くと、このCDは店頭だと高いのである。
それでつい後回しになっていたのだが、
iTunesだとかなり安くて、喜んで聞きはじめた。
MDRが収録した音源で1997年の録音だから
すごく期待してしまったのだが、
ちょっとこれ、録音に関して、がっかりである。
盛り上がると音が割れる。興ざめだ。
一気にテンションが下がってしまった。ショック。
こういうのを売っていいのだろうか。
シノーポリのマーラー第9は、それは聞きたいけれど、
でもレコード会社も販売するからには、
もっと品質に責任をもってほしいのだけど…
しかし第2楽章以降、さすがにこの音に慣れてくるのか?
やはりすごくいい演奏である。
シノーポリの独特な解釈に聞かされてしまって、
そうなってくると、この際音質なんてどうでもよくなって、
結果的には、夢中になってしまった。
ライブということもあるけれど、
後半に行くほど、集中力も高まっていくようで、
第3楽章中間部の静かに歌うところや
第4楽章はひたすら感動するばかり。
音割れに関しては、第1楽章の前半だけのようで
少しの傷よりも偉大な感動を優先させたのか?
シノーポリがとことんやりたい放題で
もっときちんとした録音は残されていないのだろうか。
「死と変容」も美しい演奏である。最高だ。
同じく録音状態で危うい箇所もあるけれど、
無事に進んで、本当に感動的な名演。

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「ジュゼッペ・シノーポリ」に関する記述はホームページにもございます
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2007年9月25日 (火)

シカゴ交響楽団1996/1997

ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団による
マーラーの交響曲第5番。
1997年6月ケルンでのライブ録音。
このCDも逃していたのだが、iTunesで手に入れた。
重厚な迫力を押し出しつつ、ドライでシャープに
完璧な統制を保ちながら突き進むのは、
まさにシカゴという感じで大満足である。
でもそういう演奏の方向性は音楽の印象に大きな影響を及ぼし、
バレンボイムの作品への姿勢もあるのだけれど、
非常に前向きな明るさを備えたマーラー演奏で
その肯定的な部分は独特でもあり、好き嫌いは分かれるのかも。
しかしこれだけ決まっていれば、文句はないか?
悩みのないマーラーですべては解決済みという感じ。
バレンボイムはわりとそういうところがあるのかもしれない。
私は非常に楽しんで聞けた。カッコいいし!

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「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
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2007年9月24日 (月)

NDR交響楽団1998/1999

ドナルド・ラニクルズ指揮NDR交響楽団による
R.シュトラウスの英雄の生涯、「サロメ」からの最後の場面。
1998年11月にリューベックで収録されたCDだが、
iTunesからダウンロードして、CD-Rに焼いて聞いている。
このCDも発売当時、興味あったのだが、逃してしまって、
再発売されていることも知っていたのだが、
なかなか売っているのを見つけられなくて、
やっと今回手に入れて、喜び!
ラニクルズというとバレンボイムがバイロイトで
「リング」や「トリスタンとイゾルデ」を指揮していた時代に
「タンホイザー」を担当していた指揮者で
その後もウィーン国立歌劇場に登場して
「パルジファル」を指揮していたことなどは知っているのだけど、
とにかくあまりチャンスがなくて、ずっと聞きたかった。
現在はアメリカでも活躍しているようなのだが。
このR.シュトラウスは気に入った。
英雄の生涯はもちろんのこと、
本領発揮は「サロメ」なのかもしれないけれど、
鳴りっぷりもいいし、同時に音楽がよく聞こえてくる。
NDR交響楽団もいい音だ。
ギュンター・ヴァントに大注目だったあの頃は思い出すが、
ラニクルズは輝きのある豊かな響きを引き出して、
透明度ある明瞭な仕上がりも魅力だし、素晴らしい!

しかし今回もひとつ問題が。
CDの時点でなのか、iTunesの問題なのか不明だが、
英雄の生涯の冒頭の音が少し欠落している。
いきなり突然はじまる感じ。何だか残念だ。

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2007年9月23日 (日)

シュトゥットガルト放送交響楽団

少し前に出たCDで、最近レコード店で見かけなくなってしまった
しかし今になって、どうしても聞きたくなって、
しばらく探していたものが、iTunesでかなり見つかった。
音源をダウンロードで提供するサービスであり、
実際にはモノが存在しないわけで、それもあるけれど、
iTunesの方が安くって、たいへんありがたい。
ジョルジュ・プレートル指揮シュトゥットガルト放送交響楽団で
ビゼーの交響曲とラヴェルのラ・ヴァルス、
「ダフニスとクロエ」第2組曲である。
選曲が素晴らしくて、しかし同日の演奏ではないようなので、
CD-Rに焼く際に私独自の演奏順にさせてもらった。
というのは、ビゼーを最初にして、後半がラヴェルという順番。
これがものすごくいい演奏。気に入って、何度も聞いてしまった。
プレートルの得意の作品ばかりなのだが、
シュトゥットガルト放送交響楽団としては、
一見あまり縁がなさそうなフランスもののプログラムで
見事にプレートルの音に染まって、うっとりの響きを奏でる。
華やかである。何て色彩的な柔らかい音色。
はまってしまった。同じ組み合わせでもう一枚
R.シュトラウスのCDもあるので、そちらもぜひ聞きたいと思う。

CDR306

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2007年9月22日 (土)

カラヤンの1980年代 11

昨日は「トリスタンとイゾルデ」を聞いて、
第3幕の幕切れが有名な「イゾルデの愛の死」だが、
今日もまた聞きたくなってしまい、
カラヤン指揮ウィーンフィルによる
1987年8月のザルツブルク音楽祭での演奏を出してきた。
「タンホイザー」序曲にはじまり、ジークフリート牧歌、
そして「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死。
愛の死では、ジェシー・ノーマンが歌っている。
最晩年のカラヤンであり、さすがに迫力はないが、
でもその繊細で輝きに満ちた響きは室内楽的。
「トリスタンとイゾルデ」における微妙な表情の移ろい、
まさにこれは巨匠カラヤンならではの偉大な芸術で
改めて深く感動させられる。
この当時のカラヤンは急速な衰えを隠せなかったが、
でも違うところで凄い表現を獲得していたのだ。
20年たって、今になって気付くとは…
リアルタイムのときには、そこを聞くことができなかった。

DG F32G 20255

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月21日 (金)

バイロイト音楽祭2006

20070921

バイロイト音楽祭のホームページより
「トリスタンとイゾルデ」に出演した
ロバート・ディーン・スミスとクレメンス・ビーバー。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

昨年のバイロイト音楽祭から「トリスタンとイゾルデ」。
全体を通して、一回目を聞き終えた。
じっくり聞くのはこれからでそのときまた考えてみたいが、
しかし何度聞いても、なんて素晴らしい作品なのだろう!
絶賛されたペーター・シュナイダーの指揮も
第2幕、第3幕へと進むうちにどんどんよくなってくる。
特別なことは何もないけれど、これ以上の感動はありえない。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月20日 (木)

バイロイト音楽祭2006

20070920_2

バイロイト音楽祭のホームページより
「トリスタンとイゾルデ」を指揮したペーター・シュナイダー。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

今日の朝日新聞朝刊に吉田秀和さんの
今年のバイロイトのリングの感想が掲載されていて、
面白くて、夢中になって読んだのだが、
でも一番驚いたのは、バイロイトまで行ったんだ…という
お元気そうで、リングの4作をすべて鑑賞されたそうな。
リングに絞って、マイスタージンガーは観なかったそうである。

私も去年のバイロイト音楽祭から
「トリスタンとイゾルデ」を聞きはじめた。
まずは一回、全体を通して、
今日は第1幕を聞いている。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月19日 (水)

アンドレ・プレヴィン

今月のN響はアンドレ・プレヴィンの指揮で
久しぶりの来日だが、素晴らしかった。
FM放送の生中継を録音しつつ、
今日のラフマニノフもさすがにプレヴィンで
せっかくなので、夜はCDでエルガーを聞く。
1993年11月、ロンドン交響楽団との演奏で
エルガーの交響曲第2番と序曲「コケイン」。
中庸のバランス感覚の心地よさ。
プレヴィンの魅力を堪能しつつ、もうひとつ、
エルガーを選んでいるのには理由があって、
エニグマ変奏曲は比較的よく聞いているのだけど、
チェロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲も最近は聞いていないし、
この交響曲第2番など、ものすごく久しぶりに出しているので
これからの季節、エルガーをいろいろ聞こうかなと。
エルガーは美しいメロディーで楽しい響きなのだけど、
どこかとらえどころがないような、作品の巨大さもあるし、
親しみやすさと共存する近代的発想、すごく面白い。

PHILIPS 442 152-2

「アンドレ・プレヴィン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月18日 (火)

PROMS2001 パリ管弦楽団

PROMS2001からパリ管弦楽団の演奏会。
指揮はクリストフ・エッシェンバッハである。
(2001年9月12日 ロイヤル・アルバート・ホール)
シューマンの交響曲第2番とストラヴィンスキー「春の祭典」。
アンコールでスメタナの歌劇「売られた花嫁」から道化師の踊り。
ベルリオーズの「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲も演奏されたのだが、
あまり録音状態がよくなくって、当時だけど実は消してしまった。
残念ながらこの録音は、全体にノイズが入ってしまっていて…
そしてロイヤル・アルバート・ホールで後半が「春の祭典」だから
少し離れた位置から全体を聞き取るような印象。
音質的にもいまいちパッとしない。
音量をかなり上げると聞けなくはないのだけど。
しかしエッシェンバッハの大ファンである私には大切な録音で、
演奏はもちろんたいへん素晴らしいものなので。

シューマンでは大きくゆったりとした全体像なのだが、
緩急自在になんといってもメリハリである。
第2楽章などは急速に駆け足でコントラストの見事さ。
細部の表現においても柔軟な響きを基本にしつつ、
楽器の扱いに適宜、効果的な刺激を与えて、
その表情は変化に富んで、個性的な主張もいっぱい。
シューマンの交響曲はエッシェンバッハの得意の作品であり、
その中でも何となく、第2番は一番のお気に入りのような?
本当かどうかはわからないけど、それだけの魅力を放っている。
そして「春の祭典」はさらにはまる。私は。
ハンブルクNDR交響楽団とのライブもあるが、
NDRの方が濃くって、面白いような気がするのだけど、
パリ管弦楽団だとさすがに色彩的で華麗なサウンドは
「春の祭典」のイメージにぴったりである。
エッシェンバッハにはぜひ「春の祭典」を
正式にレコーディングしてほしいのだが、
この音だと私はパリ管弦楽団がいいと思う。
でも現実的にはフィラデルフィアなのかな。
今シーズンは取り上げるようなので、
CDが出るか?ダウンロードに登場するか?期待している。
アンコールはいつもどおり「道化師の踊り」。
最高だ。私はエッシェンバッハのこれが大好きで。

CDR304/305

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月17日 (月)

ロリン・マゼール 2

さらにウィーンフィルとのCDを出してみた。
ドビュッシーのバレエ「遊戯」、「海」、夜想曲。
1999年1月、ウィーン楽友協会での録音で
「遊戯」と「海」は演奏会ライブである。
これだ。マゼールの濃厚で派手な音色のイメージ。
ウィーンフィルの音は極上に美しいのだが、
でもドビュッシーの音色って、こういう感じ?
こんなに暖かい音って、ちょっと違うのでは。
冷たい感触で引き締まった響きがいいのだけど。
マゼールはウィーンフィルを解き放って、
膨張傾向の音が鳴り出し、いまひとつ締まらない。
華麗な演奏だが、これは違う…って
私は思うのだけど。

BMG 74321 64616 2

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ロリン・マゼール

昨日は近年のマゼールのライブから
ニューヨークフィルとの「ばらの騎士」組曲を聞いたので、
続いてバイエルン放送交響楽団とのCDを出してみた。
「ツァラトゥストラはこう語った」、「ばらの騎士」組曲、
そして「ドン・ファン」、1995年2月の録音である。
たしかバイエルン放送交響楽団との最初の頃の録音だったと思う。
1990年代のマゼールの録音って、かなり濃厚な音色で
たっぷりの表情付け、派手な色彩というイメージがあるのだが、
なぜだろう?それはどうもウィーンフィルとの録音か?
ここでのR.シュトラウスは、改めて聞くと
すごく繊細な印象で透明な響きを丁寧に創り出している。
美しい演奏である。完璧な仕上がりだ。
立体的な録音も素晴らしい。かなり空間を感じさせる録音で
発売当時にはじめて聞いたときは、驚きもあって、
恣意的に作られているような、何か違和感をおぼえたのだが、
でも今聞くと全然おかしくなくて、むしろいい。
最近はSACDなどで空間の距離感が存在する録音が増えているので
こういった音響の方が当たり前になりつつあるのかも。
「ばらの騎士」で比較すると2005年のニューヨークでの録音の方が、
やはりスッキリとした響きでより洗練されている印象がある。
クリーブランド時代(1970年代半ば~1980年代前半)の頃から
マゼールのR.シュトラウスは定評があるが、
今も昔も本当に感動的な名演を聞かせてくれている。

BMG 09026 68225 2

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2007年9月16日 (日)

ニューヨークフィル2005/2006

DG CONCERTSのシリーズから
ロリン・マゼール指揮ニューヨークフィルのライブ。
2006年2月のモーツァルト後期三大交響曲の演奏会で
昨日に続いて、後半の交響曲第41番「ジュピター」。
そして余白には、2005年3月の演奏会から
R.シュトラウスの「ばらの騎士」組曲を収録した。
「ジュピター」は力強いしっかりとした構えで
存在感ある充実の音楽に感動する。
そして昨日の第39番、第40番と同じく
疾走する終楽章に夢中になった。
実際に会場でも盛り上がったようで、
さすがにマゼールは聞かせてしまう。
「ばらの騎士」組曲は、今日のマゼールのイメージ通りで、
じっくりと歌わせて、独特の表情付けがかわいらしく、
ワルツの場面などもこの上なく美しい。
でもここでの演奏は、1990年代のマゼールに比べると、
こてこてした感じがなく、スッキリとした響きで
洗練された感覚や透明感のある流れ、
これはニューヨークフィルの魅力でもあるのかもしれないが、
すごくいい感じである。極上の幸福がここにはある!

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2007年9月15日 (土)

ニューヨークフィル2005/2006

DG CONCERTSのシリーズから
ロリン・マゼール指揮ニューヨークフィルのライブ。
2006年2月のモーツァルト後期三大交響曲の演奏会で
今日はその前半の交響曲第39番と第40番。
マゼールのモーツァルトって何となく珍しいような気がして、
ずっと興味あったのだが、これが面白い。
マゼールはもう大巨匠だと思うけど、
マーラーなどでまさに巨匠風の雄大さを示すかと思うと
モーツァルトでは、思った以上に激しくって、
細部の処理なども極めて個性的である。
一気に若返ったような感じ。
全体に力強い表現意欲がみなぎって、
特に終楽章のテンポ感など、荒削りなまでの勢い。
各楽器の掛け合いをくっきりと浮かび上がらせて、
そこに強弱や細かい表情付けを丁寧に施していく。
従来からのニューヨークフィルの音であり、
ピリオド奏法による演奏とは全く印象が違うのだが、
アルノンクールやノリントンとやっていることは同じ!
ふとそんなことを思ってみるとますます面白い。
マゼールはまだまだこれからもいろいろ楽しませてくれそうである。

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2007年9月14日 (金)

ミヒャエル・ギーレン

ミヒャエル・ギーレンのシェーンベルク「グレの歌」。
2006年10月、南西ドイツ放送交響楽団の演奏である。
現在のギーレンは、明るい響きで雄大に音楽を進める。
濃厚に美しいグレの歌であり、丁寧な足取りで
じっくり聞かせていくが、堅苦しさはない。
精妙な演奏は他にもいろいろあるが、
ひたすら熱っぽい濃密な世界であり、
そこが現在のギーレンの境地なのだろう。
昔のギーレンを熱心に支持する人だと
こんなはずでは…って、言いたいこともあると思うが、
現在のギーレンも私はすごく好きである。
予想以上にそしてさらにもっとうっとりしてしまう
ロマンティックなシェーンベルク。
ブーレーズ、アバド、インバル、レヴァインそしてラトル…
「グレの歌」は名演がたくさんあるが、
でも本当に素晴らしい作品で感動的だ。
私はシノーポリのCDを持っていなくて…
あとメータ指揮ニューヨークフィル(1991)もあるそうで
聞いてみたいのだけど、今は出回っていないと思う。
バレンボイムとかも録音すればいいのに!
やりそうな気がするのだが。

Hanssler SACD 93.198

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2007年9月13日 (木)

エリアフ・インバル 15

エリアフ・インバル指揮ウィーン交響楽団による
ショスタコーヴィチの交響曲第11番「1905年」。
すごくいい。これはいい演奏である。
今さら書くけれど、ウィーン交響楽団の音もあると思うが、
ショスタコーヴィチの音ではあるけれど、
それほどショスタコーヴィチっぽくないという
この音だから、私にはちょうどよいのだと思う。
ヨーロッパ的なのか?西側的なのか?
程よく中庸にブレンドされた響き。
第1楽章から精妙な表現が冴えまくって、
夜明け前の静寂の情景は素晴らしい!
第2楽章は交響詩のような劇的な音楽だが、
ちょっと迫力不足か。もっと緊迫感がほしい。
すごく丁寧に描かれてはいる。
第3楽章は再び不安に満ちた悲劇的沈黙の音楽だが、
こちらももうちょっと追い詰められるような感覚がほしい。
という比較は、先月に聞いたセミヨン・ビシュコフ盤、
ケルン放送交響楽団の演奏だが、
そちらがあまりにも緊張感に満ちた演奏だったので、
それに比べるとどうしても普通に聞こえてしまう。
ここでのインバルもすごくいいのだけど、
レコードとしての完成度も魅力的なのだけど、
もうひとつ訴えかけてくるものがない。
でもインバルのこのシリーズの中では、
第11番は、私はかなり気に入っている。
第2楽章の銃殺の場面や第4楽章フィナーレの鐘の音など、
効果音的な鳴り物が印象的な作品だが、
インバルはそれほど目立たせず、強調せず、
あくまでも音楽の内容で勝負しようというのも特徴だ。

DENON COCO-70826

「エリアフ・インバル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月12日 (水)

ホタルノヒカリ

20070912

水曜日の夜は「ホタルノヒカリ」である。
ついに最終回。寂しくなりますが…
今日も綾瀬はるかはかわいかった!
なんてかわいいのでしょう!
最終回って、話がどんどん進んで
一直線に終わりに向かっていくようなところがあって、
実はそんなに面白くなかったり、
でも毎週楽しかった。夏も終わりだ。

画像は日本テレビのホームページより
http://www.ntv.co.jp/himono/


でも今日は一日それどころではなくって、
同じ終わりでも安倍総理の辞任には驚いた。
頑なに続投を明言してきた安倍さんだけど、
日曜日だったか、はじめて「辞めるときのこと」を口にして、
ついに「どのようにして辞めるのか」
その道筋を自ら明らかにしたと思うのだが、
しかしこんなにもすぐに実行されるとは考えてもみなかった。
夜のニュースでは、いろいろな情報が入ってきているけれど、
これから騒がしくなりそうである。
ずっと混乱が続いているけれど、早く落ち着いてほしい。

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2007年9月11日 (火)

ゲオルグ・ショルティ 7

ショルティのマーラー交響曲第5番。
今年が没後10年にあたり、最近発売された
ショルティのラスト・コンサート(1997年7月13日)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団とのライブである。
1990年11月のシカゴ交響楽団とのウィーン・ライブと
解釈に大きな変化はないと思うのだが、
強引なまでに個性を打ち出す独特の姿勢は薄まっているし、
求心力ともいうべき徹底した集中力も弱まっている。
というのも、おそらくCD制作を目的とした録音ではなく、
完璧さよりもライブの自発性を尊重してのことなのだろう。
たいへんに貴重な録音ではあると思うのだが、
もっととにかく迫力で押しまくるのが伝わってくるとか、
クリアな印象で異常にリアリティを感じるとか、
そういうのが録音により表現されているとさらに違ったと思う。
CDの制作上の方針かもしれないが、
ある程度のところでまとまってしまっているような気がして。
でも金管楽器はかなり豊かに聞こえてくるし、
アダージェット(第4楽章)も美しい演奏で
ショルティの晩年が音を通してよみがえってくるのは喜び。
最後までいきいきとした音楽を展開させて、
老いというものが無縁の人であったと
やはり素晴らしい記録がここに登場したのであり、
感謝しなければいけないのだ。

DECCA 475 9153

「ゲオルグ・ショルティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2007年9月10日 (月)

エリアフ・インバル 14

インバル指揮フランクフルト放送交響楽団による
シューマンのシリーズで交響曲第3番「ライン」。
後半は新ウィーン楽派の作品が組み合わされているが、
ウェーベルンのオーケストラのための5つの小品、
シェーンベルクの「浄夜」(弦楽合奏版)である。
「ライン」は軽やかに速いテンポではじまるが、
そういうところは、私はかなり好きなのだけれど、
しかしいまひとつ心に響いてこないのは…
引き締まった表現の中にシューマン独特の荘厳さを感じたい。
特に「ライン」はそういう音楽なのであり、
バーンスタインやティーレマンのような演奏だと
またちょっと求めるものも違って来るのだが。
第2楽章以降は普通である。どちらかというと…
終楽章はいきいきとした表現で面白いところもあった。
今回も後半のウェーベルンとシェーンベルクがいい。
ウェーベルンの研ぎ澄まされた鮮やかさは魅力だし、
最もシンプルな音の配列の中で無の時間に空間を感じ、
そういうところは、インバルのウェーベルンが完成されていると
短い作品ではあるが、密度の高さである。
「浄夜」はシェーンベルクの初期の作品でもあるので
ロマンティックな情景を濃厚に描き出して、
久しぶりに聞いたけど、やはり美しい音楽である。

DENON COCO-70822

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2007年9月 9日 (日)

内田光子のベートーヴェン

内田光子が弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタで
第28番と第29番「ハンマークラヴィーア」。
これは素晴らしい演奏。さすがにこだわり。
徹底して完璧を追及していくような妥協を知らない姿勢、
わかっていたのだが、やっぱりこう来るか!
第28番は丁寧に響きを吟味して弾き進み、
ある意味、音楽の流れを拒絶しているような、
しかしそのコントロールといったら、すごい精度。
「ハンマークラヴィーア」はさらに感動的で
基本的には細い線で、透明な響き、シャープな運動だが、
音楽の構造をより明瞭にすることで奥行きが広がり、
雄大なスケールの音楽が聞こえてくるのだから不思議である。
音に重さはないが、強弱を自在に操り、
少しの感情的揺らぎ(大胆さ)がそこに加わることで
実に豊かな世界が創造されて、圧倒的だ。
第3楽章の深まりは、予想通りに
抑制されたモノトーンにおける緻密さの極みであり、
終楽章の鮮やかな造形も奇跡の領域に達している。
ベートーヴェン後期のピアノ・ソナタはこれでそろい、
これから内田光子はどこに向かっていくのだろう?
さらにベートーヴェンのソナタを広げていくのか?
それとも新たな作曲家との出会いが用意されているのか?

PHILIPS 475 8662

「内田光子」に関する記述はホームページにもございます
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2007年9月 8日 (土)

エリアフ・インバル 13

エリアフ・インバル指揮ウィーン交響楽団による
ショスタコーヴィチの交響曲第10番。
精妙な響きである。コントロールされている。
先日の第8番のときにも書いたが、
作品の性格上、真剣に内面の奥深くにまで
音楽を突き詰めていく必要があり、
一方でそれが深刻になりすぎるのは重い…
その辺のバランス感覚、ここでのインバルは素晴らしい。
聞く側がどう求めていくか、好みの問題もあると思うのだが。
いい緊張感である。集中力がみなぎっている。
聞いていて、強く引き込まれるインバルの説得力。
第10番の交響曲は、勢いづくスケルツォ楽章が短くて、
暗く停滞する音楽が、長くずっと続くのだが、
その辺は、聞く側にとっては、ときに過酷であり、
同時にこの作品の存在感をも示して、
でもここではだれることはないし、
時間も長いと感じられることはなくって、
インバルの解釈が完成されているのだなと
このシリーズでも第10番はかなりいいと思う。

DENON COCO-70654

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2007年9月 7日 (金)

ゲオルグ・ショルティ 6

ショルティのマーラー交響曲全集を
第1番から順番に第5番まで聞いてきたが、
第6番へ行く前に第5番の後の別録音を
1990年11月30日ウィーン楽友協会でのライブがあり、
これは久しぶりに聞く。1991年の発売で
買ってきた当時からもしかしたら15年以上?
さらに最近発売になった1997年のチューリヒでのライブも
これに続いて聞きたいと思っている。

1970年の第5番の演奏は、シャープで引き締まり、
独特の厳しさ、その激しさが衝撃でもあったのだが、
20年を経て、1990年の演奏では、スケール雄大になり、
響きもずっと豊かになって、その点では、
どちらかといえば、普通になってしまったような気もするのだが、
緊迫感は薄まってきている印象はある。
でもこれはライブだし、本拠地シカゴでの録音ではないわけで、
それを思うとやはりシカゴ交響楽団とはすごいオーケストラだなと。
1970年代とはだいぶ違ってきているのかもしれないけれど、
ショルティの音楽の明解さは相変わらずである。

DECCA 433 329-2

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2007年9月 6日 (木)

エリアフ・インバル 12

インバル指揮フランクフルト放送交響楽団による
シューマンのシリーズで交響曲第2番。
後半は新ウィーン楽派の作品が組み合わされており、
ウェーベルンの大オーケストラのための牧歌「夏風の中で」、
シェーンベルクの室内交響曲第1番という選曲。
これは最高の一枚だ。すごく気に入った。
こういうシューマンは大好きである。
基本的には爽やかな響きで快適な演奏。
インバルはシャープに端整な音楽を目指しているようだが、
鮮やかなコントロールと個性を押し付けない
丁寧な音楽作りに私は惹かれる。
第2番の交響曲は、過度に感情移入する演奏もあるのだが、
そちらを否定するのではなく、しかしその対極にあるような
心地のよい客観性とバランス感覚、インバルは見事である。
そして後半のウェーベルンとシェーンベルクがさらに魅力的で、
「夏風の中で」など、作品のもつ美しさ、明るさが輝いて、
そして同時にインバルがきちっと音楽をまとめ上げていく、
なんと見通しのいい空間。心地よいのである。
シューマンの後に新ウィーン楽派というのがいいのだ。

DENON COCO-70821

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2007年9月 5日 (水)

ホタルノヒカリ

20070905

水曜日の夜は「ホタルノヒカリ」である。
ドラマもいよいよ後半。
綾瀬はるか、かわいい!
なんてかわいいのでしょう!
しかし表参道の街を歩いて、
Tシャツとジャージ姿、ありえない…
あと何で?ジャージのポケットがいつも外に出ている?
出そうと思っても出るものではないでしょ!
ありえない…って思いつつも
いよいよ来週は最終回です。
今週は干物姿の蛍の写真がなかったので。


画像は日本テレビのホームページより
http://www.ntv.co.jp/himono/

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エリアフ・インバル 11

エリアフ・インバル指揮ウィーン交響楽団による
ショスタコーヴィチの交響曲第8番。
私はこの第8番が大好きでインバルには期待が大きい。
しかし聞きはじめると昨日の「幻想」と同じで
また極端に録音レベルが低い。音量をかなり上げないと。
というのは、この交響曲も静寂と激しい盛り上がりで
巨大なスケールで音楽が展開されるのである。
音量を上げているので、第1楽章の中間部で
凄まじい迫力の響きに圧倒される。快感。
でもインバルの表現はどちらかといえば雄大で
もっと厳しく追い込んでいくような感じでもいいのかも。
などといいつつ、ショスタコーヴィチで
あまりに深刻な響きを聞かされるのはちょっと苦手で、
ちょうどいいバランスのときに喜んでいるのである。
これまでにも書いてきたが、インバルのこのシリーズは、
傾向としてはいつも明るめのショスタコーヴィチであり、
第8番のような暗い色調に支配されている作品だと
少し中途半端な結果に終わっているような気もして。
しかし第2楽章以降、音楽そのものに勢いがでてくるので
インバルの鮮やかなコントロールは冴えてくる。
第3楽章から連続して第4楽章へと突入するあたりで
その重量感も見事だし、その後の緊迫感をともなった静寂、
強い集中力で一気に音楽に引き込まれる。
そしてそれが開放される第5楽章、
ここまで来るととにかく感動的でやはり最高だ。

DENON COCO-70655

「エリアフ・インバル」に関する記述はホームページにもございます
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2007年9月 4日 (火)

フィラデルフィア2006/2007

フィラデルフィア管弦楽団のダウンロード・サービスを利用して、
配信されているライブ音源を編集してCD化。
http://www.philorch.org
2006/2007シーズンのエッシェンバッハの指揮による
ベルリオーズの幻想交響曲(2007年4月27日)。
前半には2003/2004シーズンの演奏から
「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲(2003年9月17日)を加えた。

どちらの作品もフィナーレで大太鼓を鳴らして盛り上がるので、
それに合わせて音量レベルが驚くほど低い。
通常の1.5倍ぐらいの音量で聞かないとダメである。
それでやっとわかるのだが、「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲は
少し音がこもっていて、残念。明瞭さがほしい。
幻想交響曲は最新録音だが、だいぶいい。
音量を上げて聞いているから
フィナーレの盛り上がりは、それは凄まじいのである。
エッシェンバッハはパリ管弦楽団と幻想を以前に録音していて、
しばらく聞いていないので、正直ちょっと忘れてしまったのだが、
フィラデルフィアとは、美しく繊細な表情をとことん追求していく。
背後に隠れるグロテスクな要素を浮かび上がらせるのではないかと
おどろおどろしい演奏を期待していたのだが、
華麗なサウンドで意外にスタイリッシュな一面も。
終楽章などは、かなり面白いのだが。
前半の研きぬかれた演奏、第2楽章のワルツも品があるし、
第3楽章の自然描写も魅力的な風景が描き出されて、
それとの対比をはっきりさせて、第4楽章、第5楽章で
悪魔が暴れだすというのは、劇的な演出でさすがである。
すべてをスタイリッシュにクールな解釈の幻想もあるし、
一方でやりすぎると下品な演奏に陥る危険性もあるわけで
その辺のバランスは、エッシェンバッハはいつもうまいので
ライブの特性もいかされているし、いい音源であると思う。

CDR301

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
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2007年9月 3日 (月)

オトマール・スウィトナー 10

スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集から
今日はいよいよ交響曲第9番である。
第1楽章では、重厚な音を引き出しているが、
まあ、普通の第9だなと特に驚きはなかったのだが、
第2楽章がはじまると一転してびっくり!
いきなり気合が入りだして、すごい勢いと緊迫感。
この第2楽章は素晴らしい!圧倒される。
その後で第3楽章はゆったりと歌わせる。
ちょっと方向性が変わって、一貫性がないかなとは思うが。
第4楽章も感動的。技ではない、内から起こる音楽の喜び。
この第9の演奏では、他に比べて、ちょっと録音が遠い印象。
スウィトナーのCDはみな旧東ベルリンのキリスト教会で収録されているが、
第4楽章で合唱が入るということもあり、録音バランスが少し違うのかも。
音にリアリティが欠けるというか、音楽の内に存在する力強さ、
何かが届いてこない。響いてこない。それがすごく残念。

DENON COCQ-83984/9

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2007年9月 2日 (日)

オトマール・スウィトナー 9

スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集から
今日は交響曲第7番と第8番。
第7番は雄大な演奏で穏やかである。
勢い込んだりしないし、角が取れて、でもその分、
リズム感覚などはそれほど強調されていない印象も。
しかし第2楽章などは、ひたすら感動的で、
やはりスウィトナーは、形式や音楽の構造よりも
心で奏でているのである。響いてくる。
第8番は相変わらず素晴らしい。
作品との相性もあるのかも。
いきいきとした表情が魅力的で
力強く音楽を進行させるこの肯定的な姿勢。
迫力あるし、熱気であふれている。
スウィトナーの第8番はかなりいいと思う。
順番に聞いてきたが、これが最高だ。
いよいよ残りは第9のみ。期待!

DENON COCQ-83984/9

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2007年9月 1日 (土)

オトマール・スウィトナー 8

スウィトナーのベートーヴェン交響曲全集から
今日は交響曲第6番「田園」と「レオノーレ」序曲第3番
そして「フィデリオ」序曲を聞いている。
スウィトナーの「田園」は昔から慣れ親しんでいるが、
骨太な演奏であり、繊細な印象ではないのだけれど、
音楽への素直な心が表れて、人の暖かさを感じる演奏である。
自然を描写するよりもそこにいる人々の生活が表現されているようで、
絵画的というよりは、むしろしっかりとした交響曲。
しかし形式や構造の再現に徹しているような解釈とは違って、
内面的な深まりや音楽の喜びが聞こえる
この辺の独特な存在感がスウィトナーらしい。
嵐の場面も必要以上に劇的な効果を狙わないし、
続く感謝の気持ちの
終楽章も率直である。
「レオノーレ」序曲第3番も素晴らしかった。
力強さと柔らかさが、自然な調和の中で共存している。
最近は強弱を自在に操り、もっとメリハリのきいた演奏が多いが、
スウィトナーはいつも平穏な流れを基調にして、
やはり懐かしい匂いのするベートーヴェンである。

DENON COCQ-83984/9

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