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2007年10月12日 (金)

ダン・タイ・ソン 2004.10.30

ダン・タイ・ソンの2004年来日公演の演奏について。
2004年10月30日、紀尾井ホールでのリサイタル。
ダン・タイ・ソンは音が美しくて、といっても、
特殊な音が鳴り出すという人ではないと思うし、
混ざりものがないというか、楽器をいかすというか。
音楽の流れも魅力だと思う。
造りは自然だが、ライブということもあるし、
少し勢いがあったり、迫力も感じられたり、
だからといって、個性の押し付けはない。
前半のドビュッシー「映像」で最初に録音を聞いたときは、
細かいところでまだ自由にコントロールしきれていないかなと
何となく感じたのだが、でも繰り返して聞いてみると
気にならなくなったし、「動き」や「金色の魚」など、
ピアノの運動性が重要な作品でもその躍動感はまさに理想。
フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」ではさらに調子を上げて、
特にフーガの部分での圧倒的な集中力には感動した。
後半は絶好調でショパンの即興曲集はさすが。
内面にある、ある種のたくましさを引き出している点では
ルービンシュタインやポリーニのショパンにも通ずる。
骨格のしっかりとした力強いショパン演奏って、私の好みである。
スクリャービンもいい。豪快さと神秘の響きによる対比。
アンコールは、ダン・タイ・ソンの日本語による曲目紹介付で
スケルツォの第2番が演奏されるなんて、何て豪華な。
その内容もプログラムの延長にあって、充実であった。

CDR318/319

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