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2007年10月 6日 (土)

シューベルトの歌曲 4

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウの歌で
歌曲集「冬の旅」D.911(1965年録音)。
今日もピアノはイェルク・デムスである。
フィッシャー・ディースカウの歌はもう最高で
あの独特な優しい声にはうっとり。
同時に1960年代のフィッシャー・ディースカウは、
まだまだ若々しさがみなぎっており、
青白いような輝きを放って、何か思いつめたような緊迫感、
特に孤独感の表現には胸が締め付けられるようである。
後の再録音の方が、歌曲集としての
全体の統一感はあるのかもしれない。
こちらの方が、一曲一曲で豊かに感情を動かし、
バラつきはあるのかもしれないけれど、
それぞれの曲に強いメッセージがあるような気がする。
一曲ずつで全力投球なのであり、
全体を眺める余裕の解釈としては、
後の録音の方がさらに安定感が生まれていると思う。
でも1965年といえば、フィッシャー・ディースカウは40歳だろうか。
このときでなくてはならないという魅力も強く感じる。
イェルク・デムスのピアノは、昨日聞いた
「美しき水車小屋の娘」と基本的には同じであり、
表情豊かな心のこもった表現だと思うのだが、
気合の入った力強さにいいなって思っていると
それが空回りに終わることもあって、
ピアノに関しては、もうちょっと均質感がほしいところ。
それがあってこそ、歌手の表現の幅が
より豊かに伝わってくるわけで。
音色的にもちょっと古臭い印象がある。

iTunes CDR316

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