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2007年10月21日 (日)

シューベルトの歌曲 6

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウの
ザルツブルク音楽祭1977におけるライブ盤。
すべてシューベルトの歌曲によるリサイタルで
ここでのピアノはスヴャトスラフ・リヒテルである。
1977年8月29日 ザルツブルク祝祭小劇場
渋い選曲ながら、味わい深い、心の暖まる
私のお気に入り、宝物のようなディスクだ。
1977年ということでフィッシャー・ディースカウもリヒテルも
全盛期にあり、円熟の極み、何もかもが感動的。

前半9曲、後半9曲、さらに5曲が収録されており、
おそらくそれらは当日のアンコールであろう。
アンコールに関しては、それぞれの曲での拍手は省略されている。
耽溺D.715、歌人の持ち物D.832、悲しみD.772、流れD.565、
弔いの鐘D.871、夕べの情景D.650、ドナウ河の上でD.553、
舟人D.536、墓掘り人の郷愁D.842、以上が前半のプログラム。
「墓掘り人の郷愁」は様々な歌手が歌っているが、
リヒテルは無用に動かず、落ち着いた演奏で引き込まれる。
迫力ではない、内面的な広がり、大きさは圧倒的。
後半は、鳥たちD.691、窓辺にてD.878、星D.939、
漁師の歌D.881、娘の恋の立ち聞きD.698、さすらい人D.649、
ブルックの丘にてD.853、春にD.882、ヘリオポリスⅡD.754
後半は明るめに軽やかな作品が並んでいるが、
最後に盛り上がる「ヘリオポリスⅡ」は最高だ。
リヒテルのピアノは、「耽溺」、「舟人」、「漁師の歌」、
「ブルックの丘にて」など、鮮やかさと音楽の勢いが心地よく、
同時にフィッシャー・ディースカウの歌も魅力的に聞こえてくる。
「さすらい人」における音色の美しさも印象的。
アンコールは、夜咲きすみれD.752、独りずまいD.800、
ひめごとD.719、夜と夢D.827、白鳥の歌~別れD.957-7
名曲が並んでいる。「夜と夢」は大好きな曲でうれしい。

ORFEO C 334 931 B

「スヴャトスラフ・リヒテル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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