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2007年10月26日 (金)

マウリツィオ・ポリーニ

ポリーニの最新盤でベートーヴェンのピアノ・ソナタ。
第1番から第3番の作品2の3曲。
2006年9月 ミュンヘンのヘルクレスザール
昨年秋の来日の直前に録音されたというのがこれである。
3曲とも非常に魅力的な存在だが、
特に第2番に私は強く惹かれた。面白い。楽しい。
近年のポリーニらしさがよく出た録音。
コンサートでの異常な集中力とは違って、
レコードでは軽めの音でリラックスしているのが特長だが、
音が美しく、立体感もあるし、何より快調だ。
楽器選びもおそらく最近のポリーニの好みが反映されて、
明るめでほどよく色彩があり、青空のように心は晴れわたる。
現在のポリーニは、音楽をより自由に開放しようと
親しみすら感じる、身近な存在へとなりつつあるのだが、
でも聞けば聞くほど、同時に緻密なコントロールがなされていて、
その辺こそが今のポリーニ、到達した境地なのだなと。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタも残り数曲であり、
ポリーニにはぜひ全集を完成させてほしいとは思うが、
でもその道のりは30年以上に及んでいるのであり、
それらをまとめたならば、録音としても演奏としても
あまりにもその間の変化が大きすぎると思う。
1975年から1977年にかけての後期ソナタ集にはじまり、
それから30年たった現在のポリーニが、
ベートーヴェンの初期のソナタを弾いている。
ピアノ・ソナタ全集を聞くというよりも
ポリーニの人生そのものを聞いているのである。
残りのソナタは、作品7、作品14、
作品31から第16番と第18番、作品49である。
ぜひ録音してほしいが、今弾きたいと思うものを弾いて、
できることならば、レコードとしても聞かせてほしいのである。
次回はウィーンフィルとのモーツァルトのピアノ協奏曲のようで
発売は来年だと思うが、楽しみにしよう!

DG 00289 477 6594

「マウリツィオ・ポリーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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