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2007年11月14日 (水)

ファビオ・ルイージ

今日は19時からNHK音楽祭2007の生中継で
ファビオ・ルイージ指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の演奏会。
NHKホールからの放送を聞き、もちろんしっかり全曲を録音して。
ウェーバー、ワーグナー、R.シュトラウスという
すべてドイツもので統一されており、
後半は楽劇「ワルキューレ」第1幕(演奏会形式)である。
ジークリンデを歌ったエヴェリン・ヘルリツィウスには注目!
バイロイトではこれまでブリュンヒルデとクンドリーを歌っていたので
ジークリンデを聞くのははじめてだ。ヘルリツィウスはいつも通り!
ジークムントはヴォルフガング・シュミット、
そしてフンディングはクルト・リドルである。
前半のウェーバー(「魔弾の射手」序曲、「オイリアンテ」序曲)などでは、
とにかく恐るべき分厚い響きを轟かせていたのだが、
後半の「ワルキューレ」第1幕になると
見違えるようなしなやかな表現、音色も明るく、輝きが増して、
そこにはペーター・シュナイダーの存在が感じられたのだけど、
本当に素晴らしかった。この録音はじっくり聞きたい。

ということで、夜はさらにファビオ・ルイージのCDを聞くことにした。
もちろんシュターツカペレ・ドレスデンの演奏である。
R.シュトラウスの「英雄の生涯」と「メタモルフォーゼン」。
もう少し先にゆっくり聞こうかなと思っていたのだが、
どうしても聞きたくなって、急遽これを先に。
(「アルプス交響曲」と「4つの最後の歌」も買ってある。)
今日の演奏もよかったが、このCDは最高だ。
シュターツカペレ・ドレスデンがすごい音をさせているし、
ファビオ・ルイージが表現の点でも造形の点でも
極めて引き締まった音楽を引き出している。
でも同時にあふれんばかりの豊かな音色で
極上の幸福に満たされるこの魅力いっぱいの時間、
これはさすがにオーケストラの実力だ。
迫力ある重厚なサウンドから
美しく伸びやかに鳴り響く高音域にいたるまで
極めて振幅の大きい表現には圧倒された。
そういういかにもドイツのオーケストラを相手に
きちっとメリハリを作っていくような現代性、
輪郭のくっきりとした明確な音楽の創造には、
この辺がルイージの中にある
イタリア人の血なのかななんて思ってみたのだけど、
でも予想以上の感動的名演に喜びである。
私は以前からルイージ・ファンなので期待はしていた。
でもここまですごいとは思わなかった。
「英雄の生涯」はかなりの数を聞いているつもりだけど、
その中でも最高の部類に入る一枚である。
「メタモルフォーゼン」もますます感動的で
今年一番のR.シュトラウスなのではないだろうか。

SONY 88697084712

「ファビオ・ルイージ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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