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2007年12月26日 (水)

バイロイト音楽祭2007

昨日からはじまったバイロイト音楽祭2007の放送で
楽劇「ラインの黄金」の後に行われた講評、
舩木篤也さんと高辻知義さん(ドイツ文学者)の対談。
バイロイト音楽祭の昔と現在ということで、
1960年代の話、1980年代からそして現在へと
非常に興味深い話だった。
後半は今年の演目について。
話題の中心はカタリーナ・ワーグナーだが、
新演出「マイスタージンガー」の舞台については、
あまり細かく解説されることはなく、
何かヒントが見つかるのではないかと
期待していたので、ちょっと残念。
ひとつ興味深かったのは、カタリーナの解釈は、
ワーグナーのスコアにぴったりと沿った演出を試みていて、
第1幕と第2幕は非常に革新的な作曲を施している。
それに対して第3幕は、音楽はむしろ古くなっている。
第2幕後半の乱闘の場面ですべてはひっくり返る。
前半は革新的であったザックスが、
乱闘騒ぎを引き起こした反省から
こんなことではいけないと第3幕では
伝統を重んじる保守的な人間へと変わる。
それが第3幕の最後でザックスによる民衆へのメッセージ、
マイスターを敬おう!敬わなくては、ドイツ芸術は廃れてしまうのだ。
これはワーグナーにとっての「芸術のユートピア」だそうだが、
そこにつながっていくというのは、説得力を感じる。
面白かったので、忘れないうちに残しておこうと思った。

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