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2007年12月30日 (日)

バイロイト音楽祭2007

バイロイト音楽祭2007から昨晩放送されたのは、
7月25日の楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。
カタリーナ・ワーグナーによる新演出上演の録音である。
こちらも詳しくは来年になって、じっくり聞きなおすことにして、
その感動が冷めぬうちに少しだけ第一印象で感じたことを。

クラウス・フロリアン・フォークトのヴァルターは
たいへんな美声でもう最高!
歌を聞かせるシーンが多いがうっとりである。
でもダヴィットとかぶるのでその辺はどうなのだろう?
ということでノルベルト・エルンストのダヴィットもお気に入り。
フランツ・ハヴラタのハンス・ザックス、
ミヒャエル・フォレのベックメッサーもよかった。
この数年はローベルト・ホルの歌で
ザックスのイメージができあがってしまっている部分もあり、
しかし今回のハヴラタは新鮮な感動を与えてくれそう。
アマンダ・メースのエヴァがちょっと金切り声を張り上げて
お転婆娘の印象である。でもしっかり主張する女性という
もしかしたら演出上の全体の方向性にのっているのかもしれない。

セバスティアン・ヴァイグレの指揮を聞くのはほとんどはじめてで
しかし音がすごくきれいだし、私は好感をもった。
若々しく、しなやかな運びは、この作品にもふさわしい。
フォークトのヴァルターをはじめ、全体に軽やかな展開を目指しているようで
そうした中で音楽がこうなるのは自然な流れである。
さっぱりした歌い方で表情付けを意識的に避けているような
同じオーケストラでもティーレマンとは逆の印象。
第3幕第5場で歌合戦の場面になると
急に派手になりだす傾向があって、ちょっとそこは気になった。
最後まで一貫して、透明な響きで統一した方がよかったのでは…

20071230

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
第2幕第6場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

第1幕のヴァルターの歌の試験で
ベックメッサーが減点を黒板に殴り書きして歌の邪魔をする音。
第2幕でのベックメッサーの歌を邪魔するザックスが靴の底を叩く音。
(今回の演出では、ザックスがタイプライターをカチャカチャ打っている。)
第3幕でのザックスが本を閉じて大きな音をさせる場面。
これらの効果音はすべて省略されている。
カタリーナの読み替えは興味あるところ。
第2幕第6場でザックスのタイプライターは邪魔になっていなかったが、
ここはベックメッサーの歌が減点されるたびに
上からスニーカーが落ちてくるという演出だったらしい。
その場面が上の写真なのだが、よくわからない。
スニーカーらしきものが散乱している。

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