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2008年1月13日 (日)

カラヤンの1960年代 4

昨日聞いた1969年8月サンモリッツにおける録音に続いて、
今日は1969年9月ベルリンに戻ってのカラヤン。
ベートーヴェンの三重協奏曲(9月15-17日)
オネゲルの交響曲第3番「典礼風」(9月23日)
三重協奏曲は昔から有名な演奏で、
ダヴィド・オイストラフ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、
そしてスヴャトスラフ・リヒテルという旧ソ連が誇る巨人たちが登場。
カラヤン指揮ベルリンフィルと共演というのだから、すごい企画だ。
今回改めてきちんと聞いてみると、リヒテルが
オイストラフとロストロポーヴィチを引き立て、
まさにピアノ・トリオの室内楽的な穏やかさ、親密さが漂って、
巨匠がぶつかりあっている空気など微塵も感じられず、
何とも安らぎの演奏である。その雄大さは格別だが。
この辺を聞いているとやはりリヒテルは室内楽の名人である。
そんなこともあって、カラヤンもまた驚くほどソリストを盛り立て、
カラヤン的世界が控えられているのも極めて珍しいのかも。
個性の衝突がなく、こんなにも柔和な意思統一がなされているのも
本当に意外であり、ある意味奇跡なのではないだろうか。
続くオネゲルの「典礼風」がまた驚異の名演だと思う。
昨日の交響曲第2番といい、カラヤンのオネゲルが
こんなに素晴らしいなんて!知らなかった。
その鮮やかさ、切れ味の鋭さ、クリアな音色、
そしてカラヤンの自信に満ちた説得力あふれる音楽。
感動である。カラヤンの全録音の中でも
このオネゲルは頂点にも選びたい一枚だ。
その後のカラヤンはオネゲルを一切録音していない。
でも一方でここでの演奏は究極の存在でもあると思う。

iTunes CDR363

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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