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2008年1月11日 (金)

カラヤンの1970年代 6

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
ブルックナーの交響曲全集から今日は第5番。
1976年12月6-11日の録音。
そして組み合わせるのはR.シュトラウスである。
交響詩「死と変容」。こちらは1972年11月の録音。
カラヤンのブルックナーは表現に対する積極性が顕著で
表層部における美に少しこだわりすぎの部分もあるのだが、
聞いていてギュンター・ヴァントの正反対を行っている
なんて思ってしまうのだけれど、しかしなぜか?
こちらはこちらでひたすら感動して聞いている。
第1楽章は華麗に全く隙なく進められ、
それゆえに第2楽章の音楽は心に重く鳴り響いてくる。
第3楽章のスケルツォは、再び快調なテンポで鮮やかに
それは第4楽章のメタモルフォーゼンに向かって
そしてフィナーレの頂点へと一心に突き進む。
カラヤンの演出の巧みさであり、完璧な造形。
良い点としては、演出上手ではありながら
それが作り物っぽく響くことはないし、
自然な流れで、本当によく整理されている。
でも音楽に感じる深まりって、
整理整頓があまりに行き届いているところでは
そんなに存在しないような気もするのだけれど。
カラヤン得意のR.シュトラウスは、
「死と変容」も圧倒的素晴らしさなのだが、
ちょっとカラヤン色が強すぎるところがいくつかみられて、
そこを気にするなら1982年の録音の方が、
さらに上のような気もするのだけど、どちらも最高である。

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「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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