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2008年1月 4日 (金)

モーツァルトの歌劇 2

歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」K.588
ザルツブルク音楽祭1974からのライブ録音で
カール・ベーム指揮ウィーンフィル(1974年8月28日)
ベームの80歳を記念する公演である。
表面的には極めてバカバカしい筋書きによる喜劇で
いや!内面的には深い人間ドラマが潜んでいるって
詳しい人ほどそういうのかもしれないけれど、
その辺は演出しだいということかもしれない。
実際に「コシ・ファン・トゥッテ」はモーツァルトの傑作として
世界中でこれまでずっと親しまれてきたし、
偉大な解釈者と表現者の存在は大きいと思う。
そしてそうした作品に取り組む意欲をかき立てているのが
モーツァルトの魅力的な音楽であることは間違いない。

20080104

ザルツブルク音楽祭のホームページより
歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(1974年上演)の舞台写真である。
http://www.salzburgfestival.at/

主な登場人物が、たったの6人だけであり、
フィオルディリージ(ソプラノ) ⇔ グリエルモ(バリトン)
ドラベルラ(アルト) ⇔ フェルランド(テノール)
という相愛関係が、話の進行で
フィオルディリージ(ソプラノ) ⇔ フェルランド(テノール)
ドラベルラ(アルト) ⇔ グリエルモ(バリトン)
というふうに入れ替わる。
それを後ろで操り、仕向けているのが、
ドン・アルフォンソ(バス) & デスピーナ(ソプラノ)
という人間模様、その複雑な関係には興味ひかれる。
でも普段ワーグナーばかり聞いている私のようなものからすると
その人間関係の構造や変化、心理描写なども
それらが音楽で示されているということがどうも感じられない…
実際には示されているのかもしれないけれど、
それは私の勉強不足だが、その点で物足りない。
音楽はずっとモーツァルトの美しい音楽が流れていて
そこを聞いて満足ならば、それでいいのだが。
つまりは舞台を見ろ!ということか。
だから演出家しだいなのである。

でもここでのベーム指揮による音楽は感動的。
モーツァルトはやはりウィーンフィルでないと!って、
どうしても思ってしまう不思議なぐらいに魅力があふれ出し、
この頃のモーツァルト演奏には、ほどよい重みが存在しているのだが、
ウィーンフィルはいきいきと音楽を躍動させて、
ベームがしっかりと引き締め、なんと説得力ある響き!
あまりにもシンフォニックに格調高くまとめられているので、
この充実を感じては、物語のくだらなさはもはや関係なし。
ベームのモーツァルトはやっぱり最高だ。

DG 429 874-2

「カール・ベーム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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