« ウィルヘルム・ケンプ 6 | トップページ | カラヤンの1970年代 6 »

2008年1月10日 (木)

ニコラウス・アルノンクール 5

アルノンクールと一緒にベートーヴェンを楽しもう!という企画。
今日は交響曲第4番作品60とヴァイオリン協奏曲作品61。
作品番号が続いたこれらの2曲は、どちらも1806年の作曲である。
交響曲第4番がすごくいい。この交響曲全集の中でも
最高の完成度といってもいいのでは。みんな素晴らしいのだが。
ヨーロッパ室内管弦楽団が創りだす緻密なサウンドと
この交響曲のスケール感がちょうどいい。
そしてアルノンクールが望む音楽が見事に一致しているという。
ヴァイオリン協奏曲は、ギドン・クレーメルの独奏で
発売当時もずいぶん話題になっていたが、
今聞いてもその新鮮さは全く変わらず、刺激的である。
でもその挑発的な姿勢はクレーメルだけでなく、
オーケストラもまた、かなり独特の音色を聞かせていて、
素朴だったり、ぶっきらぼうだったり、これが本当の姿なの?
いつもながらアルノンクールの解釈には説得力を感じるし、
だとすると、今日一般的に聞かれる普通の演奏というのは、
少々優美な路線に偏りがちであり、実は内に力強さを備えた作品なのだ。
クレーメルは辛口で鋭く切り込んでいくのだけれど、
それにしても音は格別に美しく、本当に個性的な天才である。
もちろんカデンツァはシュニトケの作でそこも聞きどころ。
カデンツァだけにピアノが登場するというのも何か不思議なんだけど。

iTunes CDR359

「ニコラウス・アルノンクール」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

|

« ウィルヘルム・ケンプ 6 | トップページ | カラヤンの1970年代 6 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/17646000

この記事へのトラックバック一覧です: ニコラウス・アルノンクール 5:

« ウィルヘルム・ケンプ 6 | トップページ | カラヤンの1970年代 6 »