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2008年1月16日 (水)

ニコラウス・アルノンクール 7

アルノンクールと一緒にベートーヴェンを楽しもう!という企画。
昨日は交響曲第5番作品67を聞いたので
続いて今日は交響曲第6番作品68「田園」。
前半はレオノーレ序曲第1番にはじまり、合唱幻想曲である。
こちらはピエール・ローラン・エマールの登場。
レオノーレ序曲も魅力的なのだが、合唱幻想曲が最高だ。
エマールの鮮やかなソロにオーケストラが加わると
まるで室内楽を聞いているような細やかさで
非常に丁寧によく創りこまれている。
そして後半、独唱と合唱が入ってくると
今度は雄大な広がりを見せ、豊かな響きが鳴り出し、
この展開は感動的だし、何度聞いても素晴らしい作品だ。
そして「田園」だが、こちらは意外に平凡だった。
アルノンクールはウィーンフィルで「田園」を取り上げており、
すでに聞いてしまっているので、そう感じるのかも。
アルノンクールの解釈は1990年代前半のこの段階で
すでに完成されていたと思われるし、それにしても
ウィーンフィルの方がもっと面白かったように思う。
いろいろとユニークな表現もみられるが、
こちらは穏やかなのである。繊細な表情で。
ヨーロッパ室内管弦楽団との共演であり、
ウィーンフィル以上にもっと遊び心にあふれ、
積極的にチャレンジする音楽を期待してしまっていた。
アルノンクールの「田園」に独特な素朴さも感じられるが、
この美しい響きは最高級のもので
でもだとするとアルノンクールでなくてもいいような。
この「田園」は広く受け入れられると思う。
しかしアルノンクールには、もっと個性的な存在であってほしい。

iTunes CDR366

「ニコラウス・アルノンクール」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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