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2008年1月17日 (木)

ウィルヘルム・ケンプ 8

ウィルヘルム・ケンプのベートーヴェン
ピアノ・ソナタ全集(1964-1965年録音)より
今日は第28番から第32番の5曲。
ケンプのベートーヴェンをずっと聞いてきたが、
ついに後期のソナタであり、これで完成。
以前からDG盤(作品90,101,106,109-111)を持っていて
非常に気に入っている演奏でもあるので、
今日は一気に2枚分を通して聞いてしまった。
印象では、何かデコボコして、無骨に感じられるのだけど、
でもよく聞くとケンプはすごく滑らかに音楽を聞かせているし、
音も美しく、本当に見事なベートーヴェンである。
第32番まで来るととにかく感動でいっぱいになる。
ケンプはあまりエネルギーが外に向かって発散される作品は
得意でないようないわれ方もするけれど、
第1楽章での迫力は、この全集でも最高の緊張感である。
一方で第29番の終楽章でフーガの部分など、
むしろ気張らずに程よく流しているので
響きも自然だし、気難しくならない絶妙の心地よさである。
第29番から第32番の4曲が1964年1月の録音で
ケンプは後期の作品からスタートさせたようだ。
第28番は一年後の1965年1月の録音だが、
一年でこんなにも違うものかと音質が向上しており、
響きの美しさも表現の自由度も魅力的である。

iTunes CDR367/368

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