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2008年2月 5日 (火)

ロンドン交響楽団2003/2004

ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団による
プロコフィエフの交響曲全集も最後の一枚。
今日は交響曲第6番と第7番。
第5番と比べると第6番と第7番は
それほど頻繁に演奏される作品ではないのだが、
聞くと本当に素晴らしくて、私は夢中になる。
第7番はマリインスキー劇場との録音を持っているが、
第6番を指揮するゲルギエフを聞くのははじめて。
その鮮烈な響きに圧倒される。
第7番は本当に魅力的な音楽で、さらにここでは
録音によるものか?ロンドン交響楽団が巧いのか?
細部の繊細な表情にまで、実に緻密に聞こえて感動的である。
ゲルギエフは元々音楽を神経質に扱う人ではないので、
作品本来の遠く彼方へ鳴り響いていくような雄大な印象
もちろんその辺も効果的に伝わってくる。
しかしこのじっくり描きこまれた豊かな表情、
これはゲルギエフのプロコフィエフ作品への愛情であり、
明るく大らかに聞かせて、少しも堅苦しさはなく、
その見事なバランス感覚はさすがとしかいいようがない。
第7番は「青春」というタイトルがつくこともあり、
プロコフィエフがソヴィエトの若者たちに向けて作曲したそうな
昔を思い出しつつ作曲したのか?それはわからないが、
晩年のプロコフィエフのシンプルを装って実は複雑な作風と
ゲルギエフの希望にあふれた音楽とが、
天性の領域で一体となり、輝きの幸福感を創造している。

PHILIPS 475 7655

「ワレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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