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2008年2月 6日 (水)

ズデニェク・マーツァル

ズデニェク・マーツァル指揮チェコフィルによる
マーラーの交響曲第9番(2007年10月録音)
マーツァルはここでの表現について自信をもって語っているが、
実際に聞いたことのないユニークな表現は驚きであり、
新鮮な感覚に包まれて、今さらこんな気持ちになれるなんて!
まず特長的なのは、明るい音色。光の輝きがまぶしい。
暖色の響きで隅々にまで心が通い、しなやかに弾力があって、
ヘビーな表現は好まないとマーツァルは言っているが、
マーラーの音楽を肯定的に捉え、ここまで希望がもてるなんて!
すごく自然な印象である。無理がない。
そこはチェコフィルのマーラーに共通するところ。
絶望感も葛藤も混沌も存在せず、
マーツァルはこの作品をこんなにも素直に受け入れられるのか。
マーラーの第9は、死への恐怖感や耐えられない精神の重圧、
何か追い詰められた中にマーラーの想いを見出さなくてはいけないような
そういう音楽のイメージがいつも先行しているように思われるのだが、
マーツァルの解釈を聞いていると、晩年のマーラーは、
もっと安らかな心境で音楽の中に未来を思い描いていたような
そう思えてきて、そうあってほしいと強く感じるようになる。
マーツァルの指揮で「大地の歌」もぜひ聞いてみたい。
この第9を聞いて、特に「告別」の楽章が聞いてみたくなった。
今後も交響曲全集は進むと思うが、「大地の歌」も含めて欲しい。

EXTON EXCL-00010

「ズデニェク・マーツァル」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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