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2008年3月13日 (木)

ダニエル・バレンボイム 7

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品31の3曲のソナタ。第16番から第18番。
ここでもバレンボイムは透明な表現で
細やかな表情が美しく、その丁寧な音楽が最大の魅力である。
そうした方向性が最も活かされているのが第18番。
鮮やかに動きまわり、躍動するリズムと音の輝きは最高!
細やかさと大胆な迫力のコントラストも鋭く仕上がり、
この全集でも一番の名演なのではないかと私は感じた。
第16番もバレンボイム向きの作品である。
第1楽章から軽やかに飛び跳ねて、気に入った。
でも第2楽章で音楽の勢いが止まってしまって、
それはバレンボイムの音楽を緻密に扱っていく
この全集に共通する音楽性を示しているのだが、
全体の流れの点でも、ちょっと不満が残る。
でも本当によく描きこまれていて、
本来はプラスに受け取るべきところ。
「テンペスト」も同じく音をひとつずつ解きほぐしていくような
明瞭な響きではあるけれど、緊迫感や力強さではいまひとつ…
客観性を保って、非常に冷静な中で音楽を進めていくので
目的地を決めたら、もっと突き進んでいくような
そういう演奏の方が私は好きなのかも?

iTunes CDR397

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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