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2008年3月16日 (日)

ダニエル・バレンボイム 8

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品53「ワルトシュタイン」からはじめて
作品54と作品78「テレーゼ」の2曲の短いソナタ
そして最後に作品57「熱情」という選曲である。
まず第22番と第24番が素晴らしい演奏。
どちらも二楽章構成で小規模な作品だが、
バレンボイムは細やかな表情付けで
実に豊かな世界を描き出している。
特に「テレーゼ」における抒情的表現はまさにバレンボイム向き。
「ワルトシュタイン」と「熱情」も細部の処理でなかなか個性的で
この「熱情」は昔から親しんできたが、久しぶりに聞いてみると
改めてすごく面白かった。美しい音色を駆使して、透明な響きだが、
雄大な印象が広がるのは、バレンボイムの表現によるものである。
この上なく鮮やかなベートーヴェン演奏であるが、
すべての音を丁寧に扱っていくことで奥行きが広がり、
音楽に存在感が生まれて、私は説得力を感じる。
それにしても美しい音色。緻密な構成も際立っており、
決して形を崩すことはないが、華麗な一面も備えていると思う。
ベートーヴェンの最も充実した作品であり、
そしてバレンボイムもまた見事な演奏を成し遂げている。

iTunes CDR400

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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