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2008年3月18日 (火)

ダニエル・バレンボイム 9

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品79、作品81a「告別」、作品90
さらに後半にはリストのピアノ・ソナタロ短調
詳細は不明だが、リストも1980年代の録音である。
「告別」が素晴らしい。すごく気に入った。
美しい音色!響きのバランスが絶妙である。
音楽のすべてをバレンボイムが自在にコントロールして、
繊細で透明な印象と落ち着きある雄大さとが見事に両立されている。
そしてやはりリストのピアノ・ソナタがすごく面白い。
スケールの大きい、変化に富んだ演奏である。
ときに危うさが漂う限界に挑んでの表現で、
ヒステリックに金切り声を上げる高音や
極端に重厚な低音の振動、生々しい迫力である。
思いっきり大胆に振舞って、それが決まってしまうところでは、
指揮者バレンボイムの存在を思い出さずにはいられない。
昔のバレンボイムは、ピアニストと指揮者の役柄を
完全に演じ分けていたような、私はそういう印象を受けるのだが、
現在ではそれらが見事に融合して、
相乗効果で偉大な音楽家に上り詰めているのはご存知の通りで
でもここでリストの演奏を聞いていると、
この頃から何かバレンボイムの中で
変化が起こりはじめているのではないかと
何となく感じるのである。興味深い録音だ。

iTunes CDR402

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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