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2008年3月31日 (月)

dynabook 新型導入

昔は私もmacを使っていたのだけど、
仕事をはじめてからはWindowsに切り換えて、
以前から東芝のdynabookを使っていたのだが、
今回思い切って最新型のモデルを購入した。

これまで快調に使ってきたdynabookが、
昨年秋にウイルスバスター2008を入れて以来、
特に起動時にフリーズを連発するようになってしまい、
この冬は強制終了と再起動の連続で最悪の日々だったのだが、
春になって、暖かくなって、少し回復の見込みも出てきたけれど、
原因がどうもソフトの問題ではなく、メモリーにあるようで
最大で256×2=512MBと容量が足りないのである。
背後でウイルスバスターが動いていると
Wordで文字を打っていても重くて遅くて、
付いてこれなくなると勝手に終了してしまうという…
システムも不安定になっていまい、危険な状態が続いた。
それで仕方なく、購入を決意。
資金をたたき出すのはたいへんである…
でも春のこのシーズンまでだいぶねばって、
ビックカメラは、3月31日までポイント20%+3%
そして新横浜店の開店セールでさらに現金で3%値引きと
思っていた以上に上手な買い物ができた。
Windows XPからWindows Vistaへ
帰ってきてさっそくセットアップ。そしてデータの引越し。

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2008年3月30日 (日)

シューベルトの歌曲 22

グレイアム・ジョンソンの選曲による
「Songs about flowers and nature」という一枚で
歌っているのは、ソプラノのフェリシティ・ロット。

星 D.176、夕べの歌 D.276、春の神 D.448、
花の言葉 D.519、湖上にて D.543、
雷雨のあと D.561、風の中で D.669、星の夜 D.670、
ズライカⅠ D.720、ズライカⅡ D.717、
花の苦しみ D.731、林にて D.738、ばら D.745、
湖のほとりで D.746、夜咲きすみれ D.752、
水の上で歌う D.774、忘れな草 D.792、
愛らしい星 D.861

自然をテーマにした歌曲には、親しみある作品が多く、
ここでも名曲がそろっていて、楽しく聞けた。
グレイアム・ジョンソンのピアノが感動的である。
フェリシティ・ロットの歌にあわせて、
繊細な表情と細やかなニュアンスが絶品。
何て素晴らしいピアノなんだ!
2曲の「ズライカ」、「湖のほとりで」など、大好きである。
「林にて」「水の上で歌う」も美しい演奏だし、
そして何といっても「夜咲きすみれ」が最高!

iTunes CDR409

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2008年3月29日 (土)

柳家喬太郎

今日は出掛けていたのだが、
帰りに横浜で寄り道をして、落語のCDを購入。
柳家喬太郎「喬太郎落語秘宝館 別館」
「冬のそなた」「国民ヤミ年金」
「巣鴨の中心で、愛をさけぶ」の三席。
別館というのは「時事ネタなので今聞かないと」という。
ここにあるのは、「落語の蔵」などのダウンロードにもない
知らない噺ばかりで、三席もたっぷり収録されているので
喜んで買ってきた。早速に拝聴している。
結構ダークでブラックなところ、ギラギラしている!
「国民ヤミ年金」なんか、ここまでやるの?という。
もちろん「冬のソナタ」「世界の中心で…」とは全く関係なし。
喬太郎ワールド、万歳!

WAZAOGI WZCR-05002

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2008年3月28日 (金)

シューベルトの歌曲 21

フィッシャー・ディースカウが歌ったシューベルトの歌曲を
作曲年代順にずいぶん聞いてきたが、今度は
偉大な歌曲ピアニストのグレイアム・ジョンソンの選曲によって、
違った切り口からシューベルト歌曲を聞いてみたいと思う。
フィッシャー・ディースカウの録音では、
女声のための作品は省かれているわけだが、
グレイアム・ジョンソンの企画では、作品にあわせて
様々な歌手が登場しているので、より世界は広がる。
最初に「Schubert's Water Songs」という一枚。
バリトンのスティーヴン・ヴァーコーという歌手が登場。
調べてみたら、宗教作品で数多くの録音があるらしい。

潜水夫 D.111、漁夫の歌 D.351、春の小川のほとりで D.361、
ウルフルが釣りをする時 D.525、冥府への旅 D.526、
舟人(風の中に) D.536、ドナウ河の上で D.553、
漁師の歌 D.562、流れ D.565、水鏡 D.639、
至福の世界 D.743、流れのほとりで D.766、漁師の歌 D.881

比較的有名な作品が多いので、入口にはいいのではないかなと
選んでみたのだが、「舟人」や「漁師の歌」など楽しくって、
親しみのある世界は大好きなのである。
「ドナウ河の上で」や「流れのほとりで」も美しい。
そして私の最近のお気に入りは「水鏡」。感動的である。
グレイアム・ジョンソンのピアノはさすがでこれは勉強になる。

iTunes CDR408

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2008年3月27日 (木)

柳家喬太郎

最近「ラジオデイズ」というサイトに
柳家喬太郎の録音を見つけて、
はじめて利用してみた。ダウンロード!
http://www.radiodays.jp/
2007年8月30日にお江戸日本橋亭で収録された
「いし」「怪談のりうつり」の二題。
夏の暑いときの落語会ということで
ちょっといつもと違う空気!これまたすごい!
喬太郎ワールド全開だが、ますます怪しい。
凄まじくダークな世界だ。最高!
怪談とはいいながら、怪談噺でもないのだけど、
不思議なストーリーが展開される。
「怪談のりうつり」における川崎さんは不気味。
喬太郎さんの怪人キャラはホントに恐いんだけど…
というか、気持ち悪い。でもはまる!

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2008年3月26日 (水)

喬太郎、彦いち、鳳楽

フジテレビのフジポッド「お台場寄席」で
http://fujitv.cocolog-nifty.com/yose/
柳家喬太郎の「ハワイの雪」
林家彦いちの「保母さんの逆襲」
三遊亭鳳楽の「夏の医者」
柳家喬太郎は最高だ!大好きである。
先日の「すみれ荘201号」もそうだし
テレビで見たことのある「午後の保健室」
かなり毒のある「夜の慣用句」など、
自作の創作落語が絶品で
怪人、変人キャラにはまってしまうが、
この「ハワイの雪」は人情噺の展開。
もちろん爆笑の場面はたくさん用意されているけれど、
後半はしんみりして、静かに終わる。素晴らしい!
彦いちさんの創作落語も爆笑だが、
「保母さんの逆襲」はさらに現代的である。
鳳楽さんの「夏の医者」は、昔の田舎の噺で
題名で創作なのかと思っていたら、
蟒蛇(うわばみ)が登場したり、
調べてみたら古典落語だそうだ。
六代目圓生さんも取り上げていたらしい。
さすがに圓生、圓楽の流れで格調高い高座。

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2008年3月25日 (火)

林家たい平

フジテレビのフジポッド「お台場寄席」で
http://fujitv.cocolog-nifty.com/yose/
林家たい平の録音が配信されている。
「紙屑屋」「七段目」「不動坊」
ずっと集めていたのだが、落語三題が集まったので、
まとめて聞いてみた。面白い!心地よいテンポ感。
林家たい平の芝居噺は最高でこの自在な声色。
笑点でもお馴染みの師匠で現在は超有名人だが、
今回聞けるのは、二つ目から真打昇進の時期の
平成11年から13年の録音である。

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2008年3月24日 (月)

フィルハーモニア2006/2007

フィルハーモニア管弦楽団のダウンロード・サービスを利用して
クリストフ・フォン・ドホナーニの指揮による演奏会。
2006年9月30日、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールでの録音。
ウェーバーの「魔弾の射手」序曲とドヴォルザークの交響曲第8番。
ドホナーニの最近の演奏はあまり聞く機会がないので
たいへん貴重な録音なのだが、これは感動的だ!
何て素晴らしい演奏だろう。正直ここまでとは思わなかった。
木管の音色をくっきり際立たせて、スッキリ聞こえてくる音響は
以前からのドホナーニのままで、思わずホッとするが、
そこに何とも美しい弦楽器の響きが加わって、ホントにいい!
テンポ設定は多少ゆったりしているのだと思うが、
音楽の隅々にまで丁寧にこのバランス感覚、
これぞドホナーニである。聞けてうれしい!
その緻密さ、精妙に描かれる細部へのこだわりは、
1980年代から1990年代にたくさんCDを聞かせてくれた頃と
少しも変わっていないことに喜びを感じるが、
現在では比べられないほどに奥行きと広がりが存在して、
その豊かさ、深みのある音色、私はこれが聞きたかったのだ!
フィルハーモニア管弦楽団のダウンロードは
今回はじめて利用してみたが、今後もぜひ楽しみたい。
提供されるのはmp3音源だが、wavファイルに変換して、
私なりに編集を加えて、CD-Rに焼いて聞いている。

CDR407

「クリストフ・フォン・ドホナーニ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月23日 (日)

柳家喬太郎

「落語の蔵」に柳家喬太郎の録音があって
大ファンなので以前から注目していたのだが、
ダウンロードして聞いてみた。
http://www.rakugonokura.com
「浜松町かもめ亭」における
「すみれ荘201号」(2007年1月19日)
「竹の水仙」(2007年7月11日)
文化放送メディアプラスホールにおける録音。
代表作といっていいのか?「すみれ荘201号」
最高に面白い!柳家喬太郎の創作落語は夢中になってしまう。
でも古典もさらにいいのだ。「竹の水仙」。左甚五郎の東下り。

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2008年3月22日 (土)

カラヤンの1980年代 19

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
ブルックナーの交響曲全集から今日は第1番。
1981年1月26,27日に収録されたこの第1番で
ベルリンフィルとのブルックナー交響曲全集は完成である。
第2番が同じ1月22,23,27日となっているので
2曲は同時に録音されたようだ。すごい!
そして組み合わせるのはR.シュトラウス
メタモルフォーゼン、1980年9月25日の録音。
どちらも素晴らしい演奏だ。冴えた響きに感動。
カラヤンのブルックナーは、第1番から第3番をまとめて
1980年代初頭に一気に録音しているので、
全集のために最後に仕方なく入れたのかと思ったけれど、
聞いてみると実に魅力的な演奏である。
カラヤンの輝きの音色が、初期のブルックナーの
新鮮な感覚の音楽にふさわしい。
堂々として重厚な構成が目の前に立ち上るが、
この第1番は爽やかな風が吹き抜けるような作品で気持ちいい。
実際のところ、ブルックナーの作風としては物足りないような
どう聞いても若い音楽なのだけど、しかし面白い曲である。

iTunes CDR406

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月21日 (金)

ダニエル・バレンボイム 11

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
昨日に続いて後期のソナタ。作品109から作品111。
第31番と第32番のCDは以前から持っていたのだが、
第30番に関しては、今回はじめて聞いている。
その第30番が最もバレンボイム向きという気がするのだが、
美しい表情による歌いこまれた表現である。
でも最終楽章の変奏曲では、それにしてもテンポが遅い。
ここでの3曲のソナタに共通していえることである。
バレンボイムのベートーヴェンはこれまでも
非常に丁寧に音楽を扱って、独特の透明感を表出させてきたが、
このテンポ設定でほとんど瞑想的ともいえる
演奏する側にとって、その集中力は恐るべきものであるが、
聞く側にとっても正直しんどくなってくるのである。
ベートーヴェンの後期の作品という特別な世界において
極めて清らかな響きを引き出している点、
それは何よりも感動的な瞬間ではあるのだが、
一方で凝縮された感じ、それが音楽の密度、深みを創り上げていく
そういう演奏を常々求めているということもあり、
ちょっと違うかな…という結論に至るのか?どうだろう。

iTunes CDR405

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月20日 (木)

ダニエル・バレンボイム 10

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品101と作品106「ハンマークラヴィーア」
いよいよ後期のソナタを聞きはじめている。
まず作品101でピアノの音色の美しさにうっとり。
バレンボイムの抒情的表現が最大限に活かされた演奏。
第28番はこの全集でもかなり私は気に入った。
バレンボイムの当時のベートーヴェンは、
抒情的に偏りすぎとするならば、裏返せば、
歌はきれいだけど、表面的であり、
深みにかけるという意見もあると思う。
でもここまで一貫して、スタイルも完成されていることだし、
これはこれでよいのではないかという考えになってくる。
「ハンマークラヴィーア」では、バレンボイムはさらに
あらゆるすべての音、どんなに分厚い響きで
複雑な作風、形式によっていても
何もかもをクリアにしないといられない…という
テンポ設定や音量バランスのコントロールも徹底されている。
前半ではその雄大な印象でギレリスの演奏を思い出してしまうけれど
終楽章のフーガへ進むと軽やかな動きとその流麗さで
やはり圧倒的な充実、盛り上がりを見せる。素晴らしい!

iTunes CDR404

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月19日 (水)

カラヤンの1980年代 18

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
ブルックナーの交響曲全集から今日は第2番。
1980年12月から1981年1月にかけての録音。
そして組み合わせるのはモーツァルト。
セレナータ・ノットゥルナ K.239
こちらは1983年9月28-30日の録音である。
ブルックナーは今回も輝きに満ちた響きで
その音の美しさといったら、やはりすごい。
そうしたきれいに聞こえてくる部分と
一方の盛り上がりにおける迫力も凄まじくて、
カラヤン・スタイルの流麗さにさらに魅力が加わっている。
交響曲第2番では、ブルックナーの作風が
一気に確立されてきているが、
聞く機会がそう多くないこともあるし、
どうもよくわからないというのは正直あって、
でも聞いていて、はまるとこれは面白いな!って
そう感じさせてくれたのが、今回のカラヤンの演奏。
第2番を聞くのはずいぶん久しぶりになってしまった。

iTunes CDR403

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
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2008年3月18日 (火)

ダニエル・バレンボイム 9

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品79、作品81a「告別」、作品90
さらに後半にはリストのピアノ・ソナタロ短調
詳細は不明だが、リストも1980年代の録音である。
「告別」が素晴らしい。すごく気に入った。
美しい音色!響きのバランスが絶妙である。
音楽のすべてをバレンボイムが自在にコントロールして、
繊細で透明な印象と落ち着きある雄大さとが見事に両立されている。
そしてやはりリストのピアノ・ソナタがすごく面白い。
スケールの大きい、変化に富んだ演奏である。
ときに危うさが漂う限界に挑んでの表現で、
ヒステリックに金切り声を上げる高音や
極端に重厚な低音の振動、生々しい迫力である。
思いっきり大胆に振舞って、それが決まってしまうところでは、
指揮者バレンボイムの存在を思い出さずにはいられない。
昔のバレンボイムは、ピアニストと指揮者の役柄を
完全に演じ分けていたような、私はそういう印象を受けるのだが、
現在ではそれらが見事に融合して、
相乗効果で偉大な音楽家に上り詰めているのはご存知の通りで
でもここでリストの演奏を聞いていると、
この頃から何かバレンボイムの中で
変化が起こりはじめているのではないかと
何となく感じるのである。興味深い録音だ。

iTunes CDR402

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
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2008年3月17日 (月)

カラヤンの1980年代 17

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
ブルックナーの交響曲全集から今日は第3番。
1980年9月20,21日の録音。
そして組み合わせるのはR.シュトラウス
4つの最後の歌。1985年11月18-20日録音。
独唱はアンナ・トモワ・シントウ。
ブルックナーの交響曲は残すところ
第1番から第3番となったが、
これらは1980年代に入ってデジタル録音である。
まずは1985年のR.シュトラウスから
カラヤン晩年の録音だが、美しい演奏。
表現は淡白になっているように思うけれど、
流麗さは増し、ひたすら感動の音楽である。
カラヤンの存在が気にならなくなって、
我の強いカラヤンが自身を消し去っているような
そんな印象までも受けるけれど、
音楽により集中できることはいいことだ。
ブルックナーもまぶしいまでの輝きで
響きの美しさに虜になってしまう。
特に金管の明るく透明なよく通る音はすごい。
造形に関しては完璧だし、これを受け入れるかは、
あとは好みの問題で、私はこの全集を聞いてきて、
カラヤンの素晴らしさを大いに支持している。
ひたすら表面的な領域における感動であることは認めるが。

iTunes+DG WEB SHOP CDR401

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
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2008年3月16日 (日)

ダニエル・バレンボイム 8

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品53「ワルトシュタイン」からはじめて
作品54と作品78「テレーゼ」の2曲の短いソナタ
そして最後に作品57「熱情」という選曲である。
まず第22番と第24番が素晴らしい演奏。
どちらも二楽章構成で小規模な作品だが、
バレンボイムは細やかな表情付けで
実に豊かな世界を描き出している。
特に「テレーゼ」における抒情的表現はまさにバレンボイム向き。
「ワルトシュタイン」と「熱情」も細部の処理でなかなか個性的で
この「熱情」は昔から親しんできたが、久しぶりに聞いてみると
改めてすごく面白かった。美しい音色を駆使して、透明な響きだが、
雄大な印象が広がるのは、バレンボイムの表現によるものである。
この上なく鮮やかなベートーヴェン演奏であるが、
すべての音を丁寧に扱っていくことで奥行きが広がり、
音楽に存在感が生まれて、私は説得力を感じる。
それにしても美しい音色。緻密な構成も際立っており、
決して形を崩すことはないが、華麗な一面も備えていると思う。
ベートーヴェンの最も充実した作品であり、
そしてバレンボイムもまた見事な演奏を成し遂げている。

iTunes CDR400

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2008年3月15日 (土)

シューベルトの歌曲 20

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。最後の年1828年。

冬の夕べ D.938、星 D.939、
秋 D.945、信仰、希望、愛 D.955、
歌曲集「白鳥の歌」 D.957

私は歌曲集「白鳥の歌」が大好きで、
シューベルトの全作品においても一番好きかもしれない。
どうしようもない絶望感の中に底知れぬ深まりが存在し、
この上なくモノトーンな世界に明暗と陰影が移ろう。
こんなにも痛く心に突き刺さってくる音楽はない。
シューベルトの最後の絶叫であり、それは天才的な空間。
フィッシャー・ディースカウの歌だと、もっと強い緊迫の中で
追い詰められるような演奏になるのではないかと
何となくそういうイメージがあったのだが、
仕上がりは意外に素朴で、思い詰めた感じではない。
抑制の響きに支配され、自然な流れはむしろ肯定的である。
白黒の際立った明確なコントラストを思い浮かべるが、
思った以上に淡く、微妙なニュアンスが活かされている。
今日のピアニストだともう少しメカニックな音をさせることが多いのだが、
ムーアの演奏はもっと丸い印象であり、それもあるのかもしれない。

iTunes CDR399

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2008年3月14日 (金)

シューベルトの歌曲 19

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。歌曲集「冬の旅」D.911。
フィッシャー・ディースカウは「冬の旅」を数多く録音しており、
ムーア、デムス、バレンボイム、ブレンデル、ペライアと
様々なピアニストと共演している(ポリーニとのライブもある)。
その中でもこの1972年のムーア盤がスタンダードなのではないか。
長く親しまれ、これぞ定盤なのであり、最高の名演なのである。
独特の風格もあるし、説得力も感じるし、偉大な存在なのだが、
音楽に立ち向かうことはないし、何の気負いもなく、
まさにこうあるべきという自然な流れで展開されている。
表現の方向性という点では、ムーアのピアノは重要であり、
フィッシャー・ディースカウの歌がぴったりそれに寄り添っている。
「冬の旅」のすべての無駄を切り捨てたような
シンプルな中に込められた孤独や諦めの念が心に響いてくる。

iTunes CDR398

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2008年3月13日 (木)

ダニエル・バレンボイム 7

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品31の3曲のソナタ。第16番から第18番。
ここでもバレンボイムは透明な表現で
細やかな表情が美しく、その丁寧な音楽が最大の魅力である。
そうした方向性が最も活かされているのが第18番。
鮮やかに動きまわり、躍動するリズムと音の輝きは最高!
細やかさと大胆な迫力のコントラストも鋭く仕上がり、
この全集でも一番の名演なのではないかと私は感じた。
第16番もバレンボイム向きの作品である。
第1楽章から軽やかに飛び跳ねて、気に入った。
でも第2楽章で音楽の勢いが止まってしまって、
それはバレンボイムの音楽を緻密に扱っていく
この全集に共通する音楽性を示しているのだが、
全体の流れの点でも、ちょっと不満が残る。
でも本当によく描きこまれていて、
本来はプラスに受け取るべきところ。
「テンペスト」も同じく音をひとつずつ解きほぐしていくような
明瞭な響きではあるけれど、緊迫感や力強さではいまひとつ…
客観性を保って、非常に冷静な中で音楽を進めていくので
目的地を決めたら、もっと突き進んでいくような
そういう演奏の方が私は好きなのかも?

iTunes CDR397

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月12日 (水)

シューベルトの歌曲 18

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。1826年から1827年の作品。

生きる勇気 D.883、ヴィルデマンの丘を越えて D.884、
酒宴の歌 D.888、セレナード(きけ、きけ、ひばり) D.889、
ヒッポリートの歌 D.890、シルヴィアに D.891、
目の魔力 D.902-1、欺かれた裏切り者 D.902-2、
妻をめとる法 D.902-3、子を抱く父 D.906、
獅子王リチャードのロマンス D.907、
狩人の愛の歌 D.909、舟人の別れの歌 D.910、
緑の中の歌 D.917、涙する D.926、私の揺りかごに D.927、
酒を飲むヴァレンシュタインの槍兵 D.931、
十字軍 D.932、漁夫の愛の幸せ D.933

D.800番代の終わりからD.900番代の前半である。
「セレナード(きけ、きけ、ひばり)」や「シルヴィアに」など
有名な曲もあるが、900番代は知らない曲が多い。
こうして並べてみるとわかるのだが、
広く親しまれている歌曲というとD.700番代に集中している。
でも800番代もここでの900番代ももちろん傑作ぞろい。
後ろの作品に行くほど、歌曲集「白鳥の歌」の響きに近づくし、
最後の3つのピアノ・ソナタにおける世界観を思わせる。

iTunes CDR396

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2008年3月11日 (火)

シューベルトの歌曲 17

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。1825年から1826年の作品。

あふれる愛 D.854、再会 D.855、
遥かな人に寄せる夕べの歌 D.856、
劇「ラクリマス」からの2つのシェーナ D.857、
私の心へ D.860、愛らしい星 D.861、
真夜中に D.862、あなたと2人きりでいると D.866-2
この世の幸福 D.866-4、子守歌 D.867、
墓掘人の歌 D.869、月に寄せるさすらいの歌 D.870、
弔いの鐘 D.871、1817年1月に D.876、
窓辺にて D.878、あこがれ D.879、戸外にて D.880、
漁師の歌 D.881、春に D.882

D.800番代の半ばから後半へ向かっている。
少し渋い選曲になるのか…という印象。
有名な曲かどうかわからないのだが、
「私の心へ」はオッターで聞いたことがあり、
前から知っていたのだが、素晴らしい作品だ。
「弔いの鐘」「窓辺にて」「漁師の歌」「春に」は、
リヒテルとのライブでもフィッシャー・ディースカウは歌っている。
「漁師の歌」は明るく元気で大好きな曲。
そして「春に」。ムーアのピアノが美しい。

iTunes CDR395

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2008年3月10日 (月)

シューベルトの歌曲 16

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。1824年から1825年の作品。

夕映えの中に D.799、独りずまい D.800、
バッカス讃歌 D.801、勝利 D.805、夕べの星 D.806、
解消 D.807、ゴンドラの舟人 D.808、夜と夢 D.827、
メロドラマ「別れ-美しきこの世よさらば」 D.829、
歌人の持ち物 D.832、盲目の少年 D.833、森にて D.834、
墓掘り人の郷愁 D.842、捕われし狩人の歌 D.843、
ノルマンの歌 D.846、郷愁 D.851、全能の神 D.852、
ブルックの丘にて D.853

D.800番代の前半だが、ここまで来ると傑作ばかり。
私は「夜と夢」が大好きでずっと待っていた。
同じく「夕映えの中に」や「夕べの星」も美しい。
かなり実験的な響きで面白いのが「解消」である。
そして有名な「墓掘り人の郷愁」だが、
迫力や激しさ、緊迫感が漂う演奏が多い中で
ジェラルド・ムーアのピアノは意外なほどに
抑制された音で細やかな表情である。
こういう演奏もいいではないか。心にしみる。
迫力では「全能の神」が素晴らしい作品だ。
「ブルックの丘にて」の躍動感は最高!楽しい。

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2008年3月 9日 (日)

カラヤンの1980年代 16

先月、我が家も「スカパー!光」を導入して、
これまで縁がなかった「TOKYO MX」を見られるようになったのだけど
最近知ったのだが、カラヤン生誕100年の特別番組をやっているそうで
昨日の晩がベートーヴェンのミサ・ソレムニスだった。
1985年9月25-29日にベルリン・フィルハーモニーで収録された映像。
SONYからDVDで販売されているものと同じなのではないかと。
環境が整っていなかったので音楽を映像で残すということに
あまり関心がなかったのだが、今回試してみた。
地上デジタルで録画したいところだが、
最終的に編集してDVD化したいという希望があるので、
TOKYO MXの地上アナログを選んで録画。
カラヤン独特の美しい映像で画質も上々。
しかし音質はかなり残念な印象。
木管の独奏など、柔らかい音色が心地よく、
独唱もよく響いて、その辺はすごくいいのだが、
オーケストラや合唱が盛り上がるところで
音が割れ気味なのである。
ウィーン楽友協会合唱団の絶叫も気になる。
本当はそうでないのかもしれないけれど、そう聞こえる。
カラヤンの映像としてはたいへん魅力的なのだが、
音楽はやはり音質だな…って。
記録程度に参考で考えるのならいいが、
本当に見たくて聞きたかったら、DVDを買うしかない?
演奏は素晴らしい。カラヤンのベートーヴェンは、
雄大な広がり、重厚な迫力を見せながらも響きは美しく、
透明な輝きは、巨匠の衰えを感じさせない。
カラヤン晩年の記録ではあるけれど、完成度の高い演奏である。

DVDR001

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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三代目 三遊亭圓歌

フジテレビのフジポッド「お台場寄席」で
http://fujitv.cocolog-nifty.com/yose/
圓歌さんの「中澤家の人々」が配信されている。
昨年11月3日原宿クエストホールで収録された
最新の「中澤家」である。早速ダウンロード!
2月は4週で毎回、圓歌さん関連の録音で
圓歌さんの「昭和の落語界」(11分ほど)
続いて小圓歌さんの「三味線漫談」
そして取りは再び圓歌さんで「中澤家の人々」
36分弱のかなりの充実した録音。うれしい!
相変わらず毒舌で絶好調の高座は笑いっぱなしである。

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2008年3月 8日 (土)

ダニエル・バレンボイム 6

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品27の2曲と作品28のソナタ。
バレンボイムの弾く「月光」は昔から慣れ親しんでいるので
この中では聞きやすいし、バランス感覚の優れた美しい演奏である。
一方で第13番と第15番に関して、新鮮な気持ちで聞いたのだが、
叙情的な表現に魅力を感じるし、そういう場面で音も美しく、
しかし何か特別なものをと望むといま一歩踏み込んでいけないような。
基本的には、音楽の構造を透明に明瞭に響かせて、
というわけで軽やかな動きと薄く平坦な進行が特徴である。
それが悪いというのではなくて、バレンボイムの持ち味が出ているし、
私もずっとそういう演奏を好んで聞いてきたのだ。
なので、良い部分もたくさん知っているけれど、
正直なところ、物足りなさが存在しているのも事実であり…

iTunes CDR393

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月 7日 (金)

シューベルトの歌曲 15

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。昨日に続いて1823年。
今日は歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795
これは感動的だ!やはり最高の名演である。
ムーアとのこの演奏が1971年から1972年の録音で
少し前の1968年にイェルク・デムスとも録音しているが、
こういっては何だけど、ピアノに関して、
ムーアの方が圧倒的に素晴らしい。
フィッシャー・ディースカウの歌に関しては、
ほとんど同時期の録音といってもよく、
しかしここまで違いが出てしまうなんて驚きだ。
「美しき水車小屋の娘」は現在も名演がたくさん生まれており、
マティアス・ゲルネとエリック・シュナイダーのCDが私は大好きで
しかしその後、イアン・ボストリッチと内田光子の演奏に出会ったときには、
これが究極なのかもしれない!って、別格の完璧度だったのだが、
やはりフィッシャー・ディースカウの名盤を聞くと
時代を超えて、不動の貫禄なのであり、
永遠の存在であることを改めて強く感じるのである。

iTunes CDR392

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2008年3月 6日 (木)

シューベルトの歌曲 14

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いている。1823年の作品。

さすらい人の夜の歌 D.768、遠くへの渇望 D.770、
小人 D.771、悲しみ D.772、水の上で歌う D.774、
美と愛がここにいたことを D.775、君はわが憩い D.776、
笑いと涙 D.777、老人の歌 D.778
怒れる吟遊詩人 D.785、すみれ D.786、
歌「生きる日は重苦しく」 D.788、巡礼の歌 D.789、
ひめごと D.793、巡礼者 D.794

D.700番代の後半だが、傑作ぞろいである。
「小人」「悲しみ」など、ジェラルド・ムーアのピアノに感動。
控えめな表現ではあるが、細やかな表情が美しくて、
さすがにこの世界の名人であり、夢中になってしまった。
13分という大作の「すみれ」も同様の素晴らしさで
他にも名演は多いが、ムーアのピアノは格別である。
「君はわが憩い」もフィッシャー・ディースカウの歌にうっとり。

iTunes CDR391

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2008年3月 5日 (水)

シューベルトの歌曲 13

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いていく。1822年の作品。

彼女の墓 D.736、竪琴に寄す D.737、林にて D.738、
くちづけを贈ろう D.741、うずらの鳴き声 D.742、
至福の世界 D.743、白鳥の歌 D.744、湖のほとりで D.746、
リンツの判事補ヨゼフ・シュパウン氏に「書簡」 D.749、
愛は裏切った D.751、夜咲きすみれ D.752、
ヘリオポリスⅠ「冷たい風の北国で」 D.753、
ヘリオポリスⅡ「累々たる岩」 D.754、
あなたは私を愛していない D.756、
死の音楽 D.758、宝掘り人の願い D.761、
ミューズの子 D.764、遠く離れた人に D.765、
流れのほとりで D.766、出会いと別れ D.767

D.700番代の半ばへと進み、有名な作品が増えた。
ここでは親しみある曲が多いので、
かえってはじめて聞く作品ほど興味深い。
「竪琴に寄す」「林にて」「くちづけを贈ろう」
「湖のほとりで」「ヘリオポリスⅡ」「宝掘り人の願い」
「ミューズの子」「遠く離れた人に」「流れのほとりで」
そして「出会いと別れ」とこの辺は聞く機会の多い作品。
「湖のほとりで」は大好きな曲で広く愛されているだろう。
「宝掘り人の願い」の緊張感もいいし、
「ヘリオポリスⅡ」の迫力も最高である。
「ミューズの子」と「出会いと別れ」はリズムと躍動感。
一方でそんなに聞く機会のない作品だが、
「リンツの判事補ヨゼフ・シュパウン氏に書簡」が面白い。

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2008年3月 4日 (火)

ダニエル・バレンボイム 5

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品14の2曲のソナタと作品22、26「葬送」。
バレンボイムはここでも非常に丁寧で
細やかな指の動きは最大の魅力である。
でも一方でソナタ第9番などは、優美な表情を大切にしながらも
重なり合う複層的な音構造に重さや力強さも両立してほしかった。
バレンボイムのベートーヴェンは抒情的で繊細なのである。
でもそうした方向性が圧倒的効果をあげているのが
第10番の終楽章で、その鮮やかさと軽快な感覚、
もちろんユーモアや躍動感も絶品で最高だ。
なんて気持ちのいい演奏。巧い!美しい音色。
続いて第11番と第12番も緻密な構成と透明感のある響き。

iTunes CDR389

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年3月 3日 (月)

シューベルトの歌曲 12

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いていく。1820年から1821年の作品。

夕映え D.690、鳥たち D.691、少年 D.692、
流れ D.693、舟人 D.694、娘の恋の立ち聞き D.698、
罪を赦されたオレステース D.699、沈むよろこび D.700、
丘の上の若者 D.702、怒れるディアーナに D.707、
森にて D.708、囚われの歌人たち D.712、
不幸な男 D.713、耽溺 D.715、人間の限界 D.716、
ひめごと D.719、花の苦しみ D.731

D.600番代の終わりからD.700番代前半の作品。
知らない曲が多い。でもみんな素晴らしい。
膨大な量におよぶシューベルトの歌曲だが、
よく知られているのはやはりほんの一部であり、
フィッシャー・ディースカウのこの録音は宝である。
ここで有名な曲は「耽溺」「ひめごと」であろう。
「鳥たち」「娘の恋の立ち聞き」「耽溺」「ひめごと」は
リヒテルとのライブでもフィッシャー・ディースカウは歌っている。
「森にて」もよく知っている。誰の歌で聞いたのだろう?

iTunes CDR388

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2008年3月 2日 (日)

シューベルトの歌曲 11

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウのバリトン
ジェラルド・ムーアのピアノで、シューベルトの歌曲を
作曲年代順に聞いていく。1819年から1820年の作品。

茂み D.646、さすらい人 D.649、夕べの情景 D.650、
天の光 D.651、友に D.654、マリー D.658、
讃歌Ⅰ「恋の秘密を誰が知ろう」 D.659
讃歌Ⅱ「あの人が私のものなら」 D.660
讃歌Ⅲ「すべての人が裏切る時」 D.661
讃歌Ⅳ「私は誰にでも言う」 D.662(以上4つの讃歌)
風の中で D.669、星の夜 D.670、慰め D.671、
夜の曲 D.672、プロメテウス D.674、
シラーの一節「ギリシャの神々」 D.677、星 D.684、
朝の歌 D.685、春の想い D.686、夜の讃歌 D.687

D.600番代の半ばから後半にかけての作品だが、なかなか渋い。
この中で有名な曲は「さすらい人」(D.493とは別の曲)。
そして「プロメテウス」「春の思い(春への信仰)」など。
「さすらい人」と「夕べの情景」はリヒテルとのライブでも
フィッシャー・ディースカウは歌っている。
「春の想い」は大好きな曲だ。美しい作品である。
「プロメテウス」は力強い語りで圧倒されるのだけれど
ピアノはムーアよりもデムス(1960年)の方が迫力で優っている。

iTunes CDR387

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2008年3月 1日 (土)

ダニエル・バレンボイム 4

バレンボイムによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。
1981年から1984年にかけてパリで収録されたもの。
今日は作品10の3曲のソナタと作品13「悲愴」。
第5番がたいへんに美しい響きで
透明な音色がハ短調の世界を豊かに演出する。
第6番も軽やかな運びが心地よくて魅力的。
第7番ではバレンボイム独特の乾いた響きがちょっと気になって、
しかし全体に丁寧に細やかな表現が印象的で文句なしの名演だ。
バレンボイムの「悲愴」は昔から大好きな演奏で
今聞いてもその気持ちに変わりはない。
この全集からの「月光」「悲愴」「熱情」の分売盤が
中学校1年生のとき、私の初めて買ったCDなのである。
聞くと20年以上昔のあの新鮮な感動がよみがえってくる。

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「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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