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2008年5月27日 (火)

クラウディオ・アバド 6

アバド指揮シカゴ交響楽団によるマーラーの交響曲第7番。
1984年1月30日から2月1日にかけての録音。
CDが登場した1980年代のマーラーの交響曲(DG盤)は、
楽章の中で細かくトラック分けがなされていて、
それがあまりよろしくないのだが、
wavファイルを一度すべて結合させて、
少し調整を施して、普通に楽章単位にトラックをつけなおした。
そしてこの第7番は当初は2枚組だったのだが、
時間的には十分に1枚に収まる演奏であり、
その辺も整理してまとめなおして。
アバドは後にベルリンフィルとも第7番を録音しており、
私は強くひかれて、最も感動的なマーラー演奏だと思うのだが、
こちらのシカゴ交響楽団もさすがに素晴らしくて、選ぶのは難しい。
響きの透明度では、シカゴ盤の方が輝きに満ちて、
音楽を緻密に再現していくこの明瞭さはアバドならではである。
でもそれと同時にごく自然な形でわき出てくる歌に満ちた躍動感、
アバドのマーラーは、私はその点が一番好き。
思い切って歌い上げているのに精妙さと細部までのコントロール、
この両立は本当に見事で、何て気持ちのよい調和であろう。
緊張感に満ちた第3楽章のスケルツォから
少しホッとして、穏やかな音が鳴り出す第4楽章の夜曲が、
この演奏でも最も気に入ったところである。
独特の集中力から一気に楽天的な方向へと解放されるこの鮮やかさ、
その絶妙な感覚はアバドのマーラーには特有なもので
他の指揮者では決して聞けない天性の一体感である。

DG CDR438

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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