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2008年6月30日 (月)

ネーメ・ヤルヴィ 5

ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団による
グリーグの管弦楽作品集から
ノルウェー舞曲 作品35
組曲「ホルベアの時代から」 作品40
メロドラマ「ベルグリオット」 作品42
抒情組曲 作品54(管弦楽編曲版)
やはり「ホルベアの時代から」が親しみあって、
大好きな名曲である。何度聞いても素晴らしい。
それに比べるとノルウェー舞曲はちょっと地味。
「ベルグリオット」はナレーションに合わせて音楽が流れる。
そして抒情組曲の管弦楽版だが、これが思った以上に大きな編成だった。
第1曲「羊飼いの少年」、第3曲「ノルウェー農民の行進曲」、
第4曲「夜想曲」、第5曲「妖精の行進」はグリーグ自身による編曲。
そして第2曲「鐘の音」はアントン・ザイドルという人の編曲である。
これらに関しては、やはり原曲のピアノ演奏の方が私は好きだ。
もっと小編成で室内楽的な印象だったら、違ったかもしれない。

iTunes CDR466

「ネーメ・ヤルヴィ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月29日 (日)

落語のCD化

集めた落語の録音をCD化。
「あくび指南」十代目柳家小三治
「強情灸」五代目柳家小さん
「ねぎまの殿様」五代目古今亭今輔
「あくび指南」は夏の舟遊びを想像しつつ
風流な情景の中で出るあくびをお稽古するのだけど、
聞いているとこちらまで眠くなってきそうだが、
稽古がはじまると江戸っ子の乱暴口調で
そのミスマッチ、思わず笑ってしまう。
志ん生さんの「強情灸」を持っていたのだが、
今回は小さんさん。もぐさが燃えて、噺も一気に熱くなっていく。
そして今輔さんの「ねぎまの殿様」がすごくいい。
殿様と三太夫さんのやり取りが絶品。
そこに煮売り屋(鍋料理を出す)の早口が加わって、
「ねぎま」を「ニャー」と聞き違えるけれど、
町人世界における殿様の滑稽さ、笑える。

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2008年6月28日 (土)

東京に行ってきました

午後、目黒に出て、庭園美術館に行ってきた。
美術館が休館なのはわかっていたのだけど、
庭園をのんびり散策。
日本庭園には茶室があり、
木に囲まれた池には錦鯉が泳いでいる。
上には新緑のモミジ。
森を抜けると西洋庭園に出て、
白金という立地もあるけれど、
土曜日の午後は外人家族がたくさん!
その後、ぶらぶら高輪方面へ。
何となく高級感の漂う街。というのは先入観?

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2008年6月27日 (金)

カラヤンの1970年代 9

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
1975年のモーツァルトの戴冠式ミサとレクイエム。
9月26日から28日にかけて一気に録音されたようだ。
歌手はアンナ・トモワ・シントウやアグネス・バルツァ、…
合唱はウィーン楽友協会合唱団といういつもの顔ぶれである。
緊張感のみなぎった演奏で、独特の厳しさに貫かれ、
極めてシンフォニックにまとめられているところ、
まるでベートーヴェンの交響曲を聞いているようだが、
モーツァルトの音楽にこういう響きがふさわしいのか?
という問題は別にして、隅々までカラヤン流である。
しかしその充実度、集中力の見事さに聞きほれてしまう。
特にレクイエムは感動的だ。隙がない。
晩年にウィーンフィルと再録音されているが、
圧倒的魅力ながら、この1975年の完成度からすると
晩年のカラヤンはやはり集中力でも音楽に対する思い入れでも
ムラがあったのは事実であり、1970年代の緻密さは格別である。
引き締まって、力強い音楽からはカラヤンの気迫が伝わってくるが、
スピード感覚においても快調な流れだし、重くないのがいいと思う。

DG WEB SHOP CDR465

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月26日 (木)

ネーメ・ヤルヴィ 4

ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団による
グリーグの管弦楽作品集から
南の修道院の門で 作品20
劇音楽「十字軍王シーグル」 作品22
カンタータ「故郷への帰還」 作品31
山の精に捕われた人 作品32
ノルドロークのための葬送行進曲
2つの悲しき旋律 作品34

劇音楽「十字軍王シーグル」は組曲もあるので
比較的有名だが、それ以外は珍しい作品ばかり。
しかしグリーグの親しみやすいメロディで魅力的だ。
「十字軍王シーグル」の第8曲は
王の歌「旅に出て一働きせんことを夢見しものは」であり、
カンタータ「故郷への帰還」でも同じ旋律が使われている。
そして2つの悲しき旋律の第2曲が
歌曲「過ぎし春」の弦楽合奏版で名曲である。

iTunes CDR464

「ネーメ・ヤルヴィ」に関する記述はホームページにもございます
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2008年6月25日 (水)

バイロイト音楽祭2007

20080625a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第4場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2007年のバイロイト音楽祭から楽劇「ラインの黄金」。
今日もその後半で第3場の途中から第4場。
写真は第4場で、ワーグナーの設定では、
第2場と同じ「山頂の空地」となっているのだが、
ドルストの演出では、都市にある公園のような場所である。
このようなごく普通の場所、よく知っている場所、
我々のすぐ近くに神々はいるということを表現しているらしい。
「ニーベルングの指環」における神々は極めて擬人化されており、
根底にはそうした理解があるのではないかと思うのだが。

20080625b

ドンナー(雷の神)、フロー(幸福の神)、フライア(美の神)、
そして中央に主神ウォータンがいて、神々が勢ぞろい。
他にフリッカ(縁結びの神)、ローゲ(火の神)、
第4場の後半にはエルダ(智の神)も登場して、
アルベリヒによって呪いのかけられた指環を渡すように忠告する。
エルダは藤村実穂子だが、2007年が最後となり、
2008年は新演出の「パルジファル」でクンドリーに出演予定である。
フリッカ、ワルトラウテ、エルダと来たが、ついにクンドリーだ!

「ラインの黄金」を十分に堪能したが、すると先へ進みたくなる。
少し休んで、来月は楽劇「ワルキューレ」である。

CDR462/463

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2008年6月24日 (火)

バイロイト音楽祭2007

20080624a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2007年のバイロイト音楽祭から楽劇「ラインの黄金」。
今日から後半で第3場の途中から第4場。
写真は第3場で、ウォータンはローゲに案内されて、
鍛冶の音(ニーベルングの動機)に導かれ、
地下のニーベルハイムにやってきた。
この写真は2006年も似ているカットが公開されていて、
地下の工場のような場所に突如穴が開き、
そこからはニーベルング族を断面のように覗きこめるという、
非常に印象的な情景で面白い。
設備むき出しのメタリックな内装と
その対比で洞窟の中にはラインの黄金が輝いて、
視覚的にもカッコいい素晴らしい舞台だ。

20080624b_2

ニーベルング族がきわめて気持ち悪く描かれている。
中央で指環を手にして、ニーベルング族を支配すると
宣言しているのが、アルベリヒのアンドルー・ショア。
この第3場の音楽が独特なのだが、
暗い色調でグロテスクでもあり、何とも虚しいというか、
そこが魅力、大好きなのである。
アルベリヒは得意げに大蛇に化けて驚かせるが、
悪知恵のローゲにそそのかされて、
ひきがえるに化けたところを捕らえられてしまう。
その辺のやり取りが最高に面白いのである。

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2008年6月23日 (月)

バイロイト音楽祭2007

20080623a

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第2場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2007年のバイロイト音楽祭から楽劇「ラインの黄金」。
今日も前半で第3場の途中までを聞いている。
写真は第2場で神々が登場、
そこに巨人族のファゾルト、ファフナーの兄弟が
ワルハラ城建設の報酬として
美の神フライアを差し出せと迫ってくるのである。
ウォータンはフライアを献上する気はなく、
といって、その代わりとなる資金もないし、
神々の天上世界は何という無計画経営。
最初から破綻しているのである。

20080623b

2007年に初登場のアルベルト・ドーメンのウォータン。
続いて2008年も出演が予定されている。
そしてアルノルト・ベゾイエンのローゲ。
火の神とはいえ、この燃えているみたいな頭、笑える。
調べてみたら、アルノルト・ベゾイエンは、
1999年からバイロイト音楽祭に毎年出演しているが、
2002年の第3サイクルでローゲをはじめて歌って、
それ以来、2003年、2004年、2006年、2007年と
ずっとローゲはベゾイエンが歌っている。
もちろん2008年も出演が予定されている。
他に「パルジファル」の聖杯守護の第一の騎士と
「トリスタンとイゾルデ」の牧童の役。
牧童も2005年の新演出以来ずっと歌っている。

クリスティアン・ティーレマンの指揮について
相変わらず何て素晴らしいのだろう。
細部の聞かせ方で独特の表現をさせるところがあるのだが、
もうすでに慣れてしまっていて、音楽がすぐに入ってくる。
ゆったりと落ち着きのある大きさを示しながらも
力強く引き締まった響きは独特の存在感があり、
陰影に富み、深みのある重低音は最大の魅力だ。
同時に輝きに満ちた高音は、不思議な柔らかい感触もあって、
ティーレマンは力みがとれてと最初に書いたが、
自在に操る何という幅広い豊かな表現なのだろう。
すでにいろいろな指摘がされているが、
たしかに2006年の上演に比べ、
確実に充実度は増しているように感じられる。
「ラインの黄金」という入口においてこれだけの凄さなのだから、
これから物語が進むにつれ、どう展開していくのか、楽しみである。
そして2008年以降、今度はどう進化していくのか?注目だ。

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2008年6月22日 (日)

バイロイト音楽祭2007

20080622

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2007年のバイロイト音楽祭から楽劇「ラインの黄金」。
その前半で今日は第3場の途中までを聞きはじめた。
第1場の写真でアルベリヒがラインの乙女たちを口説くが、
逆にその醜い姿をからかわれてしまうという場面。
醜いかどうかは、ドルストの演出では際立って描かれているが、
アルベリヒがキリギリスであり、ミーメがコオロギのイメージだと思うが、
そのアルベリヒにラインの乙女たちがラインの黄金の話をしてしまう
というのが、すべての源、ここにはじまるのである。
ラインの乙女たちは黄金を見張るという役割を忘れ、
アルベリヒには黄金は奪えまいという見下しの姿勢、
それに切れたアルベリヒが、愛を断念して、黄金を持ち去ってしまう。
ラインの乙女たちに隙があったのだ。
しかし考えてみると指環の力により、愛を断念するかわりに
世界を支配する権力を手にするのだが、
愛を失うということは結局のところ、孤独の中、滅びゆくのであり、
悲劇を呼ぶ運命にあって、指環の力とは、魔力なのである。

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2008年6月21日 (土)

バイロイト音楽祭2007

20080621

バイロイト音楽祭のホームページより
楽劇「ラインの黄金」第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2007年のバイロイト音楽祭から楽劇「ラインの黄金」。
まずは一回、全体を通して聞いてみた。
クリスティアン・ティーレマンの指揮
タンクレッド・ドルストの演出による7月27日の上演。
2007年の「ニーベルングの指環」を順番に聞いていく。
これからじっくり聞きこむと感想も変わってくるかもしれないが、
最初の印象として、ティーレマンの指揮にすごく余裕が感じられる。
力技で豪快に押し切っていくような
迫力に満ちた響きはもちろんティーレマンの最大の魅力なのだが、
初年度(2006年)に比べて、何となく肩の力が抜けて、
より自由度が増しているような。響きも明るくなって。
手を抜いているというのではない。すべては良い方に作用し、
力みがとれて、自在に動ける、何事にも対応できるだけの安定感。
詳しくは、これからさらに聞いていくとわかってくることもあるだろう。

第1場の写真でライン河の河底だが、
2007年の舞台で公開されているものには、
誰かが河の様子を覗きこんでいるところが写っている。
2006年の写真ではこの視線の存在は知らなかった。
これから指環にまつわる物語をまさに覗きこんでいく
「我々」と解釈してもいいのだろうか?
もう少し深読みするならば、ここで描かれる多神教世界、
つまり天上の神々、地上の巨人族、地下のニーベルング族の争い、
この指環物語そのものが虚構のものなのであり、
それを知り、さらに上の世界から覗き込んでいる存在、
その存在こそが真実の神である。というのは、創りすぎか?
多神教に対する一神教の神である。
そこまででなくても、物語をそのまま読むのなら、
黄金をラインの乙女たちからアルベリヒが強奪した
という話をウォータンに聞かせるのはローゲなのであり、
ならば、旅をしているローゲが見ているということもいえるのか。

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2008年6月20日 (金)

ラルス・フォークト

ラルス・フォークトの2002年来日公演から
7月23日に紀尾井ホールで行われたピアノ・リサイタル。
ヤナーチェクの「霧の中で」にはじまり、
ブラームスの6つの小品作品118と4つの小品作品119。
後半はシューマンの幻想曲作品17である。
そしてアンコールが同じくヤナーチェクで
「草が茂る小道を通って」から「フリーデクの聖母マリア」
ショパンのノクターン嬰ハ短調(遺作)。
ラルス・フォークトの録音が放送されることは非常に多いのだが、
いつの間にか、この演奏会もかなり以前のものになってしまった。
でも久しぶりに聞くとこれが何とも味わい深い時間であり、
選曲の魅力も大いにあるのだけれど、感動的である。
ラルス・フォークトのスケール大きい音楽がまず特長なのだが、
一方で繊細な表現、細やかな表情、弱音の優しさなど、
内面をささやいているようなところにこそ、この演奏の核心がある。
フォークトはオーケストラとの共演で協奏曲も盛んに弾いているし、
テツラフなどと室内楽に熱心なことでも有名だが、
そうした自在な芸風、表現の幅、豊かな感受性が、
このような色とりどりの小品が集められたプログラムで
大いに生かされているように思われる。
アンコールのショパンのノクターンが、またこの上なく
しっとりとした響きで聞かされて、すごくいいのだ。

CDR460/461

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2008年6月19日 (木)

ラルス・フォークト

ラルス・フォークトの2002年来日公演から
7月23日に紀尾井ホールで行われたピアノ・リサイタルの録音。
パソコンに取り込み、ただ今編集中。
ヤナーチェク、ブラームス、シューマンの作品。
いかにもドイツ・ロマン派のプログラムで
渋い選曲に思う人もいるかもしれないけれど、
私はこういうのがたまらなく好き。
そしてそこにヤナーチェクの作品が加えられているところに
ラルス・フォークトの存在を感じる。
詳しくは明日じっくり聞いてから改めて。

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2008年6月18日 (水)

カラヤンの1960年代 7

カラヤン指揮ベルリンフィルによる1960年代の演奏から
バルトークの管弦楽のための協奏曲(1965.9.20, 11.9)
ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲(1964.3.10,11)
そして同じくラヴェルでボレロ(1966.3.14,17,19)
まずバルトークの管弦楽のための協奏曲について
1980年代に入ってからのライブ盤を持っているのだが、
正規録音では1974年のEMI盤を聞いたことがなく、
レコードとしては、この演奏がはじめてとなった。
カラヤンはバルトークの作品をそれほどいろいろには
取り上げていなかったと思うのだが、
1969年の弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽は
私の最高のお気に入りとなっているし、
この1965年の管弦楽のための協奏曲も極めつけの名演である。
カラヤンとベルリンフィルの圧倒的充実を誇っていた1970年代で
1974年の演奏もぜひとも聞いてみたく、いずれ必ず!
そして今回一番面白かったのが「ダフニスとクロエ」第2組曲だ。
カラヤンの音作りが思った以上にきつく、押しが強くて、
この強烈な印象は、ラヴェルの音楽では異色である。
繊細な響きと微妙なニュアンスでは、1985年盤の方が上質。
しかしその存在感でいったら、カラヤンの強い主張に満たされて、
華麗な音響が洪水のようにあふれだし、
同時に鋭く、鮮やかに、明瞭な様式感。
カラヤン・スタイルの完成度では、1960年代の演奏は、
独特の魅力で迫ってくる。このカッコよさには興奮である。

DG WEB SHOP CDR459

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2008年6月17日 (火)

カラヤンの1960年代 6

カラヤン指揮ベルリンフィルによる1960年代の演奏から
ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲(1964.3.11)
同じくドビュッシーによる交響詩「海」(1964.3.9,10)
ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」(1963.10.17,19, 1964.2.10)
DG WEB SHOPよりダウンロードして、私なりの選曲にしたのだが、
(こういう組み合わせって、ブーレーズ的である)
この「春の祭典」だけど、トラック設定が細かく分かれており、
DG WEB SHOPでは、通常のオーディオで楽しむには、
iTunesでCD-Rに焼くことを勧めているのだけど、
これがうまくいかない。トラックの変わり目でノイズが入る。
ノイズの原因は、微妙に空白部分が挿入されてしまうのである。
それで仕方なく、今回もmp3ファイルをwav形式に変換して、
一度すべてのトラックを結合し、つなぎ目をきれいに処理しなおして、
それで第1部と第2部に分割して、やっとうまく行った。

ここで圧倒的に素晴らしいのが「海」である。
この演奏は1964年録音の「展覧会の絵」のCDにも収録されているので
その際にも絶賛したと思うのだが、何度聞いても最高である。
牧神の午後への前奏曲と「春の祭典」も同じく名演だ。
カラヤンは「春の祭典」を1975年から1977年にも再録音しており、
精緻な響きに関してはそちらの方がこだわりのような気もするのだけど、
ちょっと改めて聞きなおしてみないとその感想も自信がなく…、
しかしこの1963年の演奏は勢いがあり、迫力の音響がよく鳴りきって、
こちらも私としては、優劣のつけがたいとにかく名演だ。
ここでの録音は1960年代前半のステレオ初期の記録なのだけど、
音がよくって、古さを感じさせない。その点でも驚異の完成度である。

DG WEB SHOP CDR458

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2008年6月16日 (月)

横浜の風景から 14

20080616

相模鉄道いずみ野線のいずみ野駅といずみ中央駅の中間にて。
住所はおそらく横浜市泉区上飯田町なのではないかと思う。
この写真にどういう意味があるのか?それは何となく。
横浜市にもこういう田舎の風景がまだ残っているのだ。
しかしその上には鉄道の高架橋が走っている。
逆にいえば、鉄道が通っている地区にも
まだこういう懐かしい風景が残されていた。
貴重な感じがしたので何となく写真を一枚。

ここへの行き方はこちらにお問い合わせください
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月15日 (日)

ネーメ・ヤルヴィ 3

ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団による
グリーグの劇音楽「ペール・ギュント」全曲。
全曲盤としては、ブロムシュテットもサンフランシスコで録音しているが、
こちらのヤルヴィ盤の方が完全版ということで
演奏時間も実際にかなり長くなっている。
ヤルヴィ独特の淡々と音楽を進めていくけれど、
その手堅さ、保証された質の高さはさすがの印象であり、
「ペール・ギュント」の音楽の美しさも加わって、感動的である。
特にバーバラ・ボニーが歌ったソルヴェイグの歌、子守歌は最高だ。
やはり夏になると北欧の音楽が恋しくなる。
シベリウス、ニールセン、そしてグリーグである。

iTunes CDR456/457

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2008年6月14日 (土)

カラヤンの1980年代 22

カラヤン指揮ベルリンフィルによる1981年の録音。
グリーグのピアノ協奏曲(1981.9.27,28)と
ニールセンの交響曲第4番「不滅」(1981.2.21-23)。
ピアノ協奏曲の独奏はクリスティアン・ツィメルマンである。
グリーグが絶品だ。この演奏はどこかで聞いているけれど、
きちんと聞くのははじめてで、思っていた以上の感動。
透明な音色とデリケートの極致のような表現。
若き日のツィメルマンがすでにこの当時に
こうした響きをさせていたとは正直驚きだ。
現在の徹底したコントロールとこだわりに満ちた演奏に通じるし、
それをカラヤン相手に堂々と雄大なスケールで
カラヤンがこう弾かせているのではなく、
ツィメルマンの音楽は圧倒的な完成度でしっかりと鳴っている。
カラヤンの指揮ももっとドイツ的な重厚な音なのではないかと
何となく思い描いていたのだが、クリスタルな輝きが魅力的。
ニールセンも素晴らしい。でもこちらはちょっとカラヤン色が強いか。
交響曲「不滅」はニールセンの代表作だとしても
そんなにたくさんの演奏を知っているわけではないし、
私の基準となっているのは、実際ブロムシュテットなのだけど、
カラヤンの解釈がはっきり打ち出されている部分も多々発見される。
グリーグと同様、北欧の音楽を扱う際のカラヤンは、
明るい輝きが清々しい印象を創り出して、私はいいと思う。
ニールセンの音楽はもう少しコンパクトに聞こえてくることが多いのだが、
カラヤンは雄大に高らかに歌い上げている。

DG WEB SHOP CDR455

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
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2008年6月13日 (金)

レーピン&ルガンスキー

ヴァディム・レーピンとニコライ・ルガンスキーの2004年来日公演から
10月5日にサントリーホールで行われたデュオ・リサイタルを聞いている。
アルヴォ・ペルトの「フラトレス」、フランクのヴァイオリン・ソナタ。
後半はシェーンベルクの幻想曲作品47とシューベルトの幻想曲D.934。
アンコールにチャイコフスキーのワルツ・スケルツォ、
レーピンが曲の紹介をした後にバルトークのルーマニア民俗舞曲。
そして再びチャイコフスキーで「なつかしい土地の想い出」からメロディ。
演奏はもちろんのこと、何て素晴らしいコンサートだろう。
レーピンのしなやかで美しい音色、若々しく勢いがあり、
そしてルガンスキーのピアノがまた聞きものでこれは感動的だ!
フランクやシューベルトのようにピアノが聞かせる作品も選ばれていて、
私は夢中になってルガンスキーを聞いてしまった。
かつてのリヒテルのような凄さはないけれど、しかしフランクの終楽章など、
ロシアのピアニストらしい硬質な響きが冴えわたり、圧倒的である。
そしてアンコールが魅力的だ。バルトークは大好きな作品。
チャイコフスキーの美しい旋律にもうっとりで幸せな気持ちになる。

CDR453/454

「ニコライ・ルガンスキー」に関する記述はホームページにもございます
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2008年6月12日 (木)

レーピン&ルガンスキー

ヴァディム・レーピンとニコライ・ルガンスキーの2004年来日公演から
10月5日にサントリーホールで行われたデュオ・リサイタルの録音。
パソコンに取り込み、ただ今編集中。
アルヴォ・ペルトの「フラトレス」にはじまり、
フランクのヴァイオリン・ソナタ。
後半はシェーンベルクとシューベルトの幻想曲という
何とも興味引かれる凝ったプログラム。素晴らしい!
人気絶頂の二人が東京で共演ということで、これは貴重な録音だ。
明日じっくり聞いてから、詳しくは改めて。

CDR453/454

「ニコライ・ルガンスキー」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月11日 (水)

ゲオルグ・ショルティ 11

ショルティのマーラー交響曲全集から
収録されている順に聞いて、いよいよ最後の作品。
交響曲第8番「千人の交響曲」である。
1971年9月の録音だが、話には聞いていたけれど、
なるほど理想的な音質。これは素晴らしい!
1970年代に入って、シカゴ交響楽団と
第5番、第6番、第7番と続けて録音し、
この第8番は、なんとヨーロッパ・ツアーの際に
ウィーンのソフィエンザールで収録されたとのことである。
よって合唱はウィーン国立歌劇場合唱団やウィーン楽友協会合唱団、
そしてウィーン少年合唱団が起用されている。
ウィーンで収録するという何か事情があったのか?気になる。
音のリアリティがすごいし、ショルティの主張は明確で
心に突き刺さってくるような鋭い響き、
鮮やかなコントロール、感動的である!
この数年、ラトル、ケント・ナガノ、ブーレーズと
第8番は聞くと吸い込まれるような名演と多く出会えたが、
私にとってもこの作品への共感が深まったということなのだろう。
しかしその30年以上も昔にショルティがこの偉業を成し遂げていたとは。
そうした時代の移り変わりを全く感じさせない新鮮さがここにはある。
この演奏を支持する人は多いようだが、私も決定盤であると思う。

DECCA 430 804-2

「ゲオルグ・ショルティ」に関する記述はホームページにもございます
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2008年6月10日 (火)

ネーメ・ヤルヴィ 2

ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団による
グリーグの管弦楽作品集をこれから聞いていく。
作曲年代を考慮して、順番に並べたいのだが、
調べてみたところ、グリーグはかなり改訂を加えているようで
それは「ペール・ギュント」でも有名なピアノ協奏曲でもそうであり、
ということで、作品番号を基本に並べることにして、
管弦楽に編曲された歌曲などは、番号順に行かなかったり、
作曲、改訂、編曲で少々混乱するけれど、
私なりに作品の整理を試みている。
とりあえず今日は最初のところで
演奏会用序曲「秋に」 作品11
ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
交響曲 ハ短調 の3曲を聞いている。
ピアノ協奏曲の独奏は、リリヤ・ジルベルシュタイン。
味わい深い表現でかなり魅力的な演奏。音も美しい。
グリーグの交響曲は極めて珍しい。もちろん初めて聞く。
これからもそうは聞く機会はないだろう。貴重な録音。
演奏会用序曲「秋に」もあまり演奏されないが、
こちらはサカリ・オラモが取り上げているので知っていた。

iTunes CDR452

「ネーメ・ヤルヴィ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月 9日 (月)

クラウディオ・アバド 7

アバド指揮シカゴ交響楽団による
マーラーの交響曲第2番「復活」(1976年2月の録音)。
3種類ある録音のうち最初のものである。
後にウィーンフィルと再録音して(1992年11月)、
そしてルツェルン祝祭管弦楽団とのライブ(2003年8月)もあり、
それぞれ魅力があるので、こちらもどれって選ぶのは難しいのだが、
この1976年のシカゴでの演奏も本当に素晴らしい。
何度も録音していると新しい方が上のような気がしてしまうけど、
アバドの「復活」はこの時点ですでに完成しているように思われる。
ウィーンフィルとの演奏は聞きなおしてみないと
ちょっと自信がないのだが、繊細な表情は圧倒的だったような。
力強い存在感ある響きでは、さすがにシカゴは完成度が高く、
仕上がりの均質感や全体を通しての集中力、
アバドも思い切りよく音楽を進めているし、
昔から名盤だけど、30年たって、全く色褪せていない。
今回もwavファイルを一度すべて結合させて、
私なりに楽章単位でトラックをつけなおした。
第3楽章から第5楽章へは、ひとつの連続した流れを作りたい。

DG CDR450/451

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月 8日 (日)

フランクフルト放送交響楽団

パーヴォ・ヤルヴィの最新盤で
フランクフルト放送交響楽団を指揮した
2006年11月22-24日の演奏会ライブ。
ブルックナーの交響曲第7番(ノヴァーク版)。
昨日サインをしてもらった宝物だが、早速聞いている。
素晴らしい演奏だ。パーヴォ流のブルックナーを見事に創造!
すごく自然な印象で、それは響きの点でもそういえるし、
解釈、表現の点でも、ヤルヴィが心にあるものを
素直に音にしていくという作業、非常に丁寧な形で実現されているが、
美しい音色に研き抜かれた表情づくり、まさに理想の演奏といえる。
雄大な広がりを見せたかと思うと、音楽が進行するところでは、
しっかりと引き締め、リズムも音の重なりもその構造も
極めて明瞭に清々しく鳴り響く。爽やかである。
よく鳴っているが、重苦しくなることはないし、
むしろ軽やかに感じられるほどで、透明な青空が目の前に広がる。
第7番からスタートしたが、全集を予定しているそうで
これはぜひとも期待して、今後も聞いていきたいと思う。

RCA BVCC-34167

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2008年6月 7日 (土)

フランクフルト放送交響楽団

20080607

今日はフランクフルト放送交響楽団の横浜公演。
みなとみらいホールで聞いてきた。
指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。
ブラームスの交響曲第4番と第2番である。
写真は公演プログラムとヤルヴィのサイン!
演奏会終了後に行われたサイン会でもらってきた。
最新盤のブルックナーのCDに銀色のペンでしてもらった。

フランクフルト放送交響楽団(hr sinfonie orchester)は
ずっと聞きたいと思っていたので、
ヒュー・ウルフの時代に行くべきだった!って、
しかし今回パーヴォ・ヤルヴィの指揮で聞けるのだから、
それはさらに喜びなのであり、楽しみにしていた。
木質な感じというべきか、明るく、柔らかい音色で、
ヤルヴィはオーケストラの音を最大限に尊重し、
細部がはっきりするようにスッキリ響かせて、
ヒュー・ウルフの時代の響きが今も生きているように感じられる。
1980年代から90年代にインバルとひとつの時代を築いたが、
その後、いかにして方向転換していくのか?新鮮さを保っていくのか、
そこでヒュー・ウルフという指揮者が登場するのであり、
そして現在のパーヴォ・ヤルヴィへと引き継がれていく。
この流れ、その演奏は本当に魅力的で私は素晴らしいと思う。

パーヴォ・ヤルヴィは現在最も発想に満ちた指揮者である。
聞きなれたブラームスの音楽だけれども
新しさがあふれ、独特の解釈に楽しませてもらった。
交響曲第4番は、ブラームスの複雑で多様な作曲技法が散りばめられているが、
全体の統一感や響きのバランスを整えるのではなく、
むしろその場その場での特徴を際立たせ、
鳴らすときは鳴らし、歌うときは歌い、抑えるときは抑えて、その変化が面白い。
木管のソロが出てくるところなど、思いっきり表情豊かに歌わせるし、
弦楽器にメロディが現れると、それはそれは気合を入れて、
美しい音色はもっとさらに美しく響きわたるように要求する。
第3楽章も速いところはより速く流れ、切れ味も鋭く、
第4楽章などは嵐のような激しさだった。
前半の交響曲第4番が非常に感動的だったので、
こちらを後半にすればよかったのにって、
休憩の間、何となく思っていたのだが、それが
第2番がはじまるととにかく大名演で、正直驚いた。
隅々にまで豊かに歌いこまれて、極限まで大きく躍動し、
自在な動きは圧倒的可能性に満ちていた。
ブラームスの音楽を格調高く、渋く演奏する指揮者もいるが、
ヤルヴィのはもっと親しみやすくて、
例えばマーラーの音楽を聞いていて、
自然の響きや民謡の旋律が溢れ出てくるように、
今日の第2番では、そうした感じの夢中にさせる楽しさがあった。
隠していたわけではないけれど、
ブラームスが深いところに忍ばせていた舞曲的な要素、民謡風な旋律、
ヤルヴィは全身を使って踊るように表現していた。
アンコールはハンガリー舞曲の第5番と第6番。
そして最後に大活躍したホルンの四重奏で
アルフレッド・ディヴィッツの「フィデーレ・グリュンケ」という作品を
パーヴォ・ヤルヴィと一緒に観賞。今日は最高だった。

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2008年6月 6日 (金)

カラヤンの1980年代 21

カラヤン指揮ベルリンフィルによる
シベリウスの交響詩「タピオラ」(1984.2.19,24)と
ショスタコーヴィチの交響曲第10番(1981.2.20,23,27)。
1984年に録音されたカラヤンのシベリウス管弦楽作品集だが、
現在ではグリーグの「ペール・ギュント」組曲と1枚にまとめられて、
その際に落ちてしまったのが、この「タピオラ」なのである。
DG WEB SHOPでニールセンの「不滅」と一緒に見つけて、
私の好みでは、ショスタコーヴィチの交響曲と組み合わせることにした。
交響曲第10番は、カラヤンが唯一取り上げたショスタコーヴィチの作品。
第8番の録音も希望していたそうだが、ムラヴィンスキーの存在を意識して、
結局実現させなかったという話を読んだことがある。
「タピオラ」がさすがに緊張感のみなぎった演奏で感動的。
カラヤンのシベリウスは徹底して研き抜かれているけれど、
安定感のあるしっかりとした構成、分厚い響き、
この辺はドイツ的と表現してもいいものだろうか?
ベルリンフィルはやはり、本場のオーケストラとは違う音色である。
少しだけ色彩も豊かに、盛り上がりとともに温度が上がってくるようなところ
その辺はカラヤンの演奏を聞いての特色として、いくつか気付く点。
一方でシベリウスとの組み合わせがあう理由の一つなんだけど、
ショスタコーヴィチはむしろ北欧的な透明感が全体を支配して、
カラヤンの表現は洗練の極みであり、その音楽には気品すら漂う。
当時はまだ東西がはっきりしていた時代なのであり、
カラヤンの手にかかれば、完全なるヨーロッパ的解釈と評すればいいのか、
今日聞いた印象としては、独特の仕上がりであるようにも思える。
カラヤンもこの時期、巨匠の芸風に到達していたのだろうが、
もう少し力強く、豪快な迫力で圧倒するような、
そういうところも欲しいって、思わなくもない。
もちろん第2楽章などは完璧なコントロールで最高の盛り上がりなのだけど、
ここでも鮮やかさが勝って、予想以上のシャープな仕上がりである。
カラヤンにしては、響きを絞って、驚くほど引き締めているし、
このショスタコーヴィチは非常に興味深い。異彩を放っている。

DG WEB SHOP CDR449

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2008年6月 5日 (木)

ゾルターン・コチシュ

ゾルターン・コチシュのピアノ・リサイタルを聞いている。
2006年6月28日、東京オペラシティ・コンサートホールでの録音。
モーツァルトの幻想曲K.475とピアノ・ソナタK.330にはじまり、
リストの巡礼の年第1年「スイス」から「オーベルマンの谷」。
後半のプログラムが凝っていて、シューマンのアラベスク、
ドビュッシーのベルガマスク組曲、
そして今度はドビュッシーのアラベスクで第1番。
再びシューマンに戻って、8つのノヴェレッテから
第1番、第2番、第8番の3曲。
アンコールにやはり再びリストの作品が演奏されて
レーベルトとシュタルクの大ピアノ学校のためのアヴェ・マリア。
リストの「オーベルマンの谷」も大好きだけど、
シューマンのノヴェレッテが来るあたり、たまらなく通好み。
こういう選曲は大好きである。実にうまい。
コチシュは驚異的なテクニックで淡々と進めて、
クールな表情を出しているような、
しかしその音楽はというとなかなか熱くて、
凝縮された響き、強い集中力が音から伝わってくる。
スピード感覚や鮮やかなメリハリ、弾力ある運動性においては、
自身を限界ギリギリにまで追い込んでいて、
そこで生まれる存在感のある音楽、躍動感、
聞いているこちらもその独特の世界にどんどんと引き込まれていく。
コチシュのCDが一番出回っていたのは、1980年代後半なのではないかと
ということは、90年代の頃、熱心に聞いていたような気がするのだが、
すでに円熟の域に達しているけれど、当時と少しも変わっていないと思う。
もちろん音楽的な深まりや表面的な方向に陥らない説得力、
その充実度は圧倒的に高まっているけれど、
演奏スタイルの点で、少しも崩れていないし、
その新鮮な表現がいつまでも保たれていることにうれしさを感じた。
こういう演奏はずっと聞き続けていたくなってしまう。

CDR447/448

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2008年6月 4日 (水)

ゾルターン・コチシュ

ゾルターン・コチシュの2006年来日公演から
6月28日に東京オペラシティ・コンサートホールで収録された
ピアノ・リサイタルの録音。パソコンに取り込み、ただ今編集中。
モーツァルトにはじまり、リスト、シューマン、ドビュッシーの作品。
最近は指揮者としても活躍しているようで、ピアノでの演奏を
聞く機会がすっかり減ってしまっているような気もするのだが、
日本では久々のピアノ・リサイタルでたいへん貴重な録音。
コチシュのガンガン弾きまくる感じは健在でうれしい!
限界に挑んでいくようなスピード感覚と歯切れよさ。
明日じっくり聞いてから、詳しくは改めて。

CDR447/448

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2008年6月 3日 (火)

エレーヌ・グリモー

エレーヌ・グリモーのピアノ・リサイタルを聞いている。
2005年7月5日、サントリーホールでの録音。
ショパンの舟歌、子守歌、ピアノ・ソナタ第2番。
後半がラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番というプログラム。
アンコールに5曲が演奏されて、
ラフマニノフの練習曲「音の絵」から作品33-2、33-1。
ショパンの「雨だれ」の前奏曲。
再びラフマニノフで前奏曲作品32-12、「音の絵」作品33-9。
会場が広いので多少ペダルを多めに使用しているのかもしれないが、
残響が長く、というより、それにしてもよくピアノが鳴っている。
どこからこんなにすごい音をさせる力が湧いてくるのだろう?
舟歌と子守歌では、美しい音色とゆったりした流れにうっとりだけど、
ソナタがはじまると驚くべき強靭なパワーが噴き出して、
これだけの速いテンポで弾きまくるわけだから
ライブでは決して完璧なコントロールというわけにはいかないのだが、
しかしとにかく圧倒されて、この音楽の勢いにのって、
会場の興奮を分かち合っていることが最上の幸せ。
アンコールも含めて、ひとつの大きなストーリーができあがって、
この選曲は魅力的だし、グリモーのセンスはさすが!

CDR445/446

「エレーヌ・グリモー」に関する記述はホームページにもございます
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2008年6月 2日 (月)

エレーヌ・グリモー

エレーヌ・グリモーの2005年来日公演から
7月5日にサントリーホールで収録されたリサイタルの録音。
パソコンに取り込み、ただ今編集中。
ショパンとラフマニノフの作品が取り上げられている。
同じ時期に発売されたDG盤と選曲は重なっているので
世界中のあちこちで弾き込まれていると思うのだが、
それにしても予想以上に迫力ある演奏で驚かされる。
明日じっくり聞いてから、詳しくは改めて。

CDR445/446

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2008年6月 1日 (日)

ジュゼッペ・シノーポリ 1

DG WEB SHOPでオペラの音源が
7月30日までプライス・ダウン!
これは聞きたいのがたくさんあるぞ!ということで
じっくり調べてみたのだが、
そうしたらカラヤンもいろいろサービス期間中。
今さら気づくのが遅すぎるのだが、6月15日まで。
時間がないので、このチャンスに手に入れておくべきは
カラヤンの方が、優先順位が高いのだが、
今日はシノーポリ指揮ベルリン・ドイツ・オペラで
ヴェルディの歌劇「ナブッコ」(1982年5月録音)。

年中?ワーグナーばかりを聞いている私だが、
今日はヴェルディ。迷わず最初に選んだのが「ナブッコ」。
これまで「ナブッコ」は聞いたことがなかったのだが、
このシノーポリの名盤にはずっと興味があった。
「ナブッコ」は歴史を題材にしたオペラなので
ストーリー的にも面白く、音楽も劇的に迫力ある。
有名になりたての当時のシノーポリは極めて個性的な解釈だと
他の演奏を聞いていないので、詳しい比較はできないが、
メリハリがきいて、その鮮やかな音作りには驚かされる。
どこまでも厳格なコントロールであり、曖昧さは皆無である。
この後の1990年前後によく聞かれた
精妙さを追求するあまり、遅いテンポにはまって、
細部までとことん抉り出していくような、
そういう感覚はここではなくて、もっと勢いがあって、
力強い音楽に圧倒される。素晴らしい!

DG WEB SHOP CDR443/444

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