« カラヤンの1980年代 21 | トップページ | フランクフルト放送交響楽団 »

2008年6月 7日 (土)

フランクフルト放送交響楽団

20080607

今日はフランクフルト放送交響楽団の横浜公演。
みなとみらいホールで聞いてきた。
指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。
ブラームスの交響曲第4番と第2番である。
写真は公演プログラムとヤルヴィのサイン!
演奏会終了後に行われたサイン会でもらってきた。
最新盤のブルックナーのCDに銀色のペンでしてもらった。

フランクフルト放送交響楽団(hr sinfonie orchester)は
ずっと聞きたいと思っていたので、
ヒュー・ウルフの時代に行くべきだった!って、
しかし今回パーヴォ・ヤルヴィの指揮で聞けるのだから、
それはさらに喜びなのであり、楽しみにしていた。
木質な感じというべきか、明るく、柔らかい音色で、
ヤルヴィはオーケストラの音を最大限に尊重し、
細部がはっきりするようにスッキリ響かせて、
ヒュー・ウルフの時代の響きが今も生きているように感じられる。
1980年代から90年代にインバルとひとつの時代を築いたが、
その後、いかにして方向転換していくのか?新鮮さを保っていくのか、
そこでヒュー・ウルフという指揮者が登場するのであり、
そして現在のパーヴォ・ヤルヴィへと引き継がれていく。
この流れ、その演奏は本当に魅力的で私は素晴らしいと思う。

パーヴォ・ヤルヴィは現在最も発想に満ちた指揮者である。
聞きなれたブラームスの音楽だけれども
新しさがあふれ、独特の解釈に楽しませてもらった。
交響曲第4番は、ブラームスの複雑で多様な作曲技法が散りばめられているが、
全体の統一感や響きのバランスを整えるのではなく、
むしろその場その場での特徴を際立たせ、
鳴らすときは鳴らし、歌うときは歌い、抑えるときは抑えて、その変化が面白い。
木管のソロが出てくるところなど、思いっきり表情豊かに歌わせるし、
弦楽器にメロディが現れると、それはそれは気合を入れて、
美しい音色はもっとさらに美しく響きわたるように要求する。
第3楽章も速いところはより速く流れ、切れ味も鋭く、
第4楽章などは嵐のような激しさだった。
前半の交響曲第4番が非常に感動的だったので、
こちらを後半にすればよかったのにって、
休憩の間、何となく思っていたのだが、それが
第2番がはじまるととにかく大名演で、正直驚いた。
隅々にまで豊かに歌いこまれて、極限まで大きく躍動し、
自在な動きは圧倒的可能性に満ちていた。
ブラームスの音楽を格調高く、渋く演奏する指揮者もいるが、
ヤルヴィのはもっと親しみやすくて、
例えばマーラーの音楽を聞いていて、
自然の響きや民謡の旋律が溢れ出てくるように、
今日の第2番では、そうした感じの夢中にさせる楽しさがあった。
隠していたわけではないけれど、
ブラームスが深いところに忍ばせていた舞曲的な要素、民謡風な旋律、
ヤルヴィは全身を使って踊るように表現していた。
アンコールはハンガリー舞曲の第5番と第6番。
そして最後に大活躍したホルンの四重奏で
アルフレッド・ディヴィッツの「フィデーレ・グリュンケ」という作品を
パーヴォ・ヤルヴィと一緒に観賞。今日は最高だった。

|

« カラヤンの1980年代 21 | トップページ | フランクフルト放送交響楽団 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/41460241

この記事へのトラックバック一覧です: フランクフルト放送交響楽団:

» パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団 [Tany&wife's blog from 新浦安]
パーヴォ・ヤルヴィ指揮/フランクフルト放送交響楽団 2008年6月7日(土)17:00 横浜みなとみらいホール 大ホール [続きを読む]

受信: 2008年6月 8日 (日) 12:04

« カラヤンの1980年代 21 | トップページ | フランクフルト放送交響楽団 »