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2008年6月20日 (金)

ラルス・フォークト

ラルス・フォークトの2002年来日公演から
7月23日に紀尾井ホールで行われたピアノ・リサイタル。
ヤナーチェクの「霧の中で」にはじまり、
ブラームスの6つの小品作品118と4つの小品作品119。
後半はシューマンの幻想曲作品17である。
そしてアンコールが同じくヤナーチェクで
「草が茂る小道を通って」から「フリーデクの聖母マリア」
ショパンのノクターン嬰ハ短調(遺作)。
ラルス・フォークトの録音が放送されることは非常に多いのだが、
いつの間にか、この演奏会もかなり以前のものになってしまった。
でも久しぶりに聞くとこれが何とも味わい深い時間であり、
選曲の魅力も大いにあるのだけれど、感動的である。
ラルス・フォークトのスケール大きい音楽がまず特長なのだが、
一方で繊細な表現、細やかな表情、弱音の優しさなど、
内面をささやいているようなところにこそ、この演奏の核心がある。
フォークトはオーケストラとの共演で協奏曲も盛んに弾いているし、
テツラフなどと室内楽に熱心なことでも有名だが、
そうした自在な芸風、表現の幅、豊かな感受性が、
このような色とりどりの小品が集められたプログラムで
大いに生かされているように思われる。
アンコールのショパンのノクターンが、またこの上なく
しっとりとした響きで聞かされて、すごくいいのだ。

CDR460/461

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