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2008年7月 9日 (水)

フィラデルフィア管弦楽団2006/2007

エッシェンバッハのチャイコフスキー。
フィラデルフィア管弦楽団との交響曲第6番「悲愴」
2006年10月の演奏会ライブ録音。
これは最高である。ひたすら感動した。
先日のショスタコーヴィチがどこか物足りなくて、
なぜこちらのチャイコフスキーは
何もかもが魅力的に聞こえるのか?
その違いって、自分でもよくはわからない。
エッシェンバッハのフィラデルフィアのシリーズも
チャイコフスキーは4番から6番までがそろったし、
バルトークやマーラーやショスタコーヴィチも聞いて、
しかし今回の「悲愴」は間違いなく最高の一枚であると思う。
人によってはわからないが、私ははっきりそう断言する。
どこまでもじっくりと歌い込まれていて、
繊細さと大胆さ、透明な音色と濃厚な表現とが
絶妙なバランスの上に成り立っており、
エッシェンバッハの中にある音楽の完成度、
そしてオーケストラのコントロールは、
かつて聞いたことのない成熟を見せている。
何でここまで音楽が心に響いてくるのだろう?
こういってはマエストロに対してたいへん僭越だけど、
でもエッシェンバッハと本当にひとつになれたと
心からそう実感、充実を感じることができた。

そして今回もエッシェンバッハのピアノ独奏で
ドゥムカ 作品59 が収録されている。
私は毎回、現在のエッシェンバッハが聞かせてくれるピアノ演奏を
大絶賛して聞いてきたが、今回も同じく
最高の喜びをもって聞かせてもらった。
あまりにも繊細にして、大切に扱わないと壊れてしまいそうな
その透明な音色、微妙なニュアンスに彩られた表現。
こんなにもきれいな音が鳴り出すのって、
エッシェンバッハという人は、何という美しい心の持ち主なのだろう。
すでに長く指揮者に専念してきたわけだが、
オーケストラの豊かな響きを知り尽くしているわけであり、
そういう中でふとピアノの前に戻ってくる喜び、
鍵盤に触れる楽しさ、遊び心、他のピアニストたちとは何かが違っている。
思わず「ありがとう」っていいたくなるのである。

ONDINE ODE 1131-5

「クリストフ・エッシェンバッハ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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